mid90s ミッドナインティーズのレビュー・感想・評価
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身近に憧れがいた時代。
○作品全体
本作が舞台になっている90年代は、憧れが身近に存在していた時代だ。プロスポーツ選手やアイドルといった「遠い憧れ」も存在していただろうが、近付くことは滅多にできないし、その憧れが自分自身のように弱い部分や本音をさらけ出すことはほとんどない。ネットが普及した00年代からはネットを通じて「身近な憧れ」たりえるほどの情報が大量に溢れ出し、目の前にある憧れの色味はやや薄れていく。
90年代は自分自身が身近に見つける「憧れ」の濃さが強い、最後の時代なのかもしれない。
そうした時代背景の中、主人公・スティービーはレイたちの姿を目にする。スティービー自身は兄にも敵わない存在なのに、レイたちは大人を相手にしても怖気付かない。そのうえスケートボードを乗り回し、街を闊歩している。自宅内でさえ末っ子として振る舞わなければならないスティービーにとって、自分の街で楽しそうに暴れ回るレイたちがどれだけ輝いて見えたかは想像に難くない。
レイたちはスティービーの世界を変えてくれる「ヒーロー」として現れるけれど、一方でそれぞれの弱さや不完全さを見せてくれる。身近に感じることができるその存在が、この時代にいた「憧れ」なのだと感じた。
しかしその身近な憧れと近づくことは必ずしも肯定的な要素だけではない。ルーベンとはコミュニティ内の力関係でギクシャクするし、ファックシットからは悪い遊びを色々教え込まれる。ただ、そうしたネガティブな要素もスティービーにとっては今まで経験したことのない出来事で、それが魅力的に映るのはすごく共感できた。いけない遊びを初めて教わった時のドキドキ感や、それを覚えた時の自分が成長した気になるような感覚は、自分自身の「近所のヒーロー」とともに過ごした時間を思い出したりもした。
本作はそういった、今まで埃をかぶっていた記憶のフタを開けるようなくすぐったさを感じられて、それがとてもよかった。
ラストシーンも凄くいい。レイたちと連んだことによって大怪我をするシーンでは悲しいラストになってしまうのかなと思っていたけれど、皆で過ごした時間を改めて見返すラストには「それでも一緒に過ごした時間は特別だったんだ」という強いメッセージがあって、心にグッときた。
セリフで何かを語るのでもなく、エピローグを見せるでもない。今までの時間を共に過ごした仲間が紡いだ、拙いビデオクリップを見せるだけのラスト。だけれど、なによりも饒舌に語る「この時間の特別さ」が、このラストがベストなんだと納得させてくれた。
○カメラワークとか
・時間に関する演出が印象的。序盤、スケートボードに出会って部屋のイメチェンをするスティービーのカットは、ジャンプカットを多用する。一方でレイからスケートボードを貰うシーンはたっぷりと時間を使って、二人の時間の密度の濃さを演出していた。
モノローグのない本作だけれど、時間の使い方に関してはスティービーが昔を思い出したような時間の使い方だった。スケートボードにハマった時は一気にのめり込んでいったから覚えていることが少ないけれど、レイとのかけがえのない時間は忘れていない、というようなスティービーの気持ちが重なった時間の演出だった。
・「スティービーの気持ちが重なった演出」といえば光や色収差の演出もそうだった。懐かしい風景を思い出すときのセピア調の代わりに、光のガウスや色収差が使われてていた。こちらもレイとのシーンで顕著だった。
○その他
・兄との距離感が絶妙。心優しい兄というキャラクターも好きだけど、自分の気に食わないことがあると嫌がらせしたり殴ったりするような兄というのもリアリティーがあって良い。本作はそのうえで実は弱い兄だったんだ、というようなキャラ付けをしているがまた良かった。
ラストでポケットから二人分のジュースを出す兄にウルっときた。ポケットからタバコが出てくる世界にいたスティービーを等身大に戻してくれるような芝居のアイデア。兄だから知る弟の好物だろうし、序盤で貰ったCDと同じく、相手の好きなものを想って持ってきたんだろうと考えたら凄く心に響いた。
正直全然分からなかった! どういうことなんだ……ただ鬱屈としていた...
正直全然分からなかった!
どういうことなんだ……ただ鬱屈としていた少年がはっちゃけた末に事故っただけ?
意味求めたら駄目系の映画なのか?
でもなんだかんだ最後まで集中して見れたし、魅力的ではあった。
テンポの良さとか、スリルとかは良かったのかもしれない。スティーヴィーが危なっかしくてヒヤヒヤしていた。
画面の配色も可愛らしくて好きだし、
スティーヴィーもかわいい。
音楽も良かった。
自分の少年時代とも重なるような青春群像劇でした。
10代の、何者にもなり得てない自分が、何者かになろうとするもがきみたいなのを感じました。ワルに憧れて、不良友達と仲良くしたりストリート感出してみたり、タバコ、お酒を覚えたり、、、。そういうのって大きさの大小はあれど多くの若者が通る道だと思います。
コミュニティに認められたくて、痛みを伴うような儀式を経て構成員として認められる。これは人類が1万年前からやってきた通過儀礼なのだと思います。
30代の自分としては、90年代中盤はまさにサンバーンと重なる部分があります。でもあんなハードな環境ではないですが。HIPHOPが下敷きにあるのはスパイクリー的な作品にも通じる気がしました。
作品の世界観は非常に好きで、中に入り込みたくなるくらいでした。若気の至りを見ている気分でしたが、先の見えない彼らの将来は暗いなとも思いました。とりあえず体は大事にしてね。
あと、このテーマで日本版も作ってほしいです。mid90の渋谷版みたいな。ウータンの代わりにニトロがかかってみたいな(笑)。最高だと思います。
痛い、痛い、痛い
痛いが詰まってる作品
殴られて痛い、転んで痛い、心が痛い
転んで痛い、思い出して痛い、痛い、痛い、、
歳の離れた兄たちに小さい頃から意地悪されてた
私としては主人公と性別は違えど、懐かしいものがあった
兄と同じ親から生まれたのに追いつけない
追い越せない、気が遠くなるような距離、壁がある
いつかぶっ倒してやる
何度もそう思ったなって思い出した
病室でジュースをくれた兄
兄弟の言葉にはできないものを再現していた
落ちれば落ちるほど理想に近づくと思った
純粋さと危うさと脆さ
彼らが夢中になっていたスケボーが
約30年後にオリンピックの正式競技となり
応援されて競技人口が増えた様を見て
大人になった彼らは色んな痛さを思い出したかな
しばらくはいいかな
ロード・オブ・ザ・ドッグタウンを観たばかりというのもあり、スケボーはしばらくいいかなって感じ。
背伸びする少年の甘酸っぱい青春の始まり、みたいな作品かな。
誰もがアメリカンカルチャーを夢見たあの頃の?
や、自分は見てないからな。
とにかく危うくてハラハラするのだが、誰もが通る道なら放っておけばいいのかな。
しかし、なぜスケボーをオリンピック競技にしてしまったんだろうな、と思ってしまう。
カルチャーのままでよかったのに、と。
少年とお兄ちゃん似てない(笑)
子供だけど、骨格は大人びてて、あまり可愛いとは思えない顔立ちだった。
「4年生」の撮ったものをみんなで観ながらのエンディングがよかった。
10代前半って異常なくらい年上のイカす人に憧れるんですよね。そして...
10代前半って異常なくらい年上のイカす人に憧れるんですよね。そして自分も早く認めてもらうためにそれに追いつこうと背伸びすると失敗する。後々は苦い思い出として残るけど、当時はとにかく必死で振り返る暇もなくて。そんな懐かしい気持ちを思い出させてくれる作品。
そしてひたすら漂う90年代感が凄い。ファッション、音楽などセンスの塊。そんなセンスを自分も持ちたいと間違った努力もしたなぁと恥ずかしい気持ちになった。兄はいないから弟としての葛藤は理解できなかったが、それでも楽しく見ることができた。
主演のサニースリッチもかなり魅力的で、将来が楽しみ。
だから!?…
シングルマザー、暴力ふるう兄と、暮らし、退屈な日々を送っている少年が、街の不良に憧れ、スケボー、喫煙、酒、女と一通り経験し、事故る話。これが青春なのか、だから何なんだろうと退屈に感じてしまった。。悪い奴は格好良く見えるよねって話。
時代の息吹を切り取ったような作品
まず出だしのA24のロゴをスケートボードで形作りつつ、それに勢いよく飛び乗るファックシット達で始まるこのシークエンスからもう素晴らしい
この時点で作品全体の空気感や雰囲気が伝わってくる
こういった演出技法というか、例えばBGMに対して音ハメしながら場面を転換したり、とにかく洒落てる
この作品自体がスティーヴィーがレイ達に対して抱く憧れやクールさを物語ってるかのよう
ルーベンとスティーヴィー、レイとファックシットがそれぞれぶつかり合った中ラストでフォースグレードが撮影した映像を5人で見る場面で終わる というのは構造としても巧み
結末は描かれないもののきっと彼らはまたスケボーを通して分かり合うのだろう
自分はその当時のその場所のリアルなど知る由もないが、それでもこの作品を見ていてどこかノスタルジーや感傷的になる部分があった
結局のところそれは何が描かれているかではなく、そこから何を感じるかなんだと思う
この後の彼らを想う
90年代半ばの世界観というか空気感が私には新鮮に感じて音楽も含めて心地良かったです。
ラストシーンは唐突で人によっては丸投げと感じるかもしれません。私はその後を考えるのは好きなのでそれでも楽しめました。
母や兄との関係や仲間達の将来、仲直りできてない仲間と仲直りできたのか。母親は仲間達を心から許せたのだろうか?スティーヴィーはまたスケートボードに乗る事はできたのだろうか?これからどんな成長をしていくのだろうか?
そんな事を考えたり誰かと話したいと思う作品でした。
少年たちの痛すぎる青春…。90年代のアメリカカルチャーに対する理解度で面白さが大きく変わる、かも。
90年代半ばのロサンゼルスを舞台に、年上の青年たちへ憧れを抱く少年の葛藤と成長を描く青春映画。
監督/製作/脚本は『ナイト ミュージアム2』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などで知られる俳優のジョナ・ヒル。
主人公スティーヴィーの母、ダブニーを演じるのは『ファンタスティック・ビースト』シリーズや『エイリアン:コヴェナント』のキャサリン・ウォーターストン。
スティーヴィーの兄、イアンを演じるのは『スリー・ビルボード』『レディ・バード』のルーカス・ヘッジズ。
映画ファンの間でなにかと騒がれる映画会社「A24」の作品を初鑑賞!
名優ジョナ・ヒルの初監督作品ということで、ちょっと観てみようか、という気持ちになりました。
あらすじからもわかるように、お話はめちゃくちゃ地味。ワルに憧れる13歳の少年の一夏の思い出と挫折という、王道の青春映画。
85分のランタイムという中編映画ですが、このくらいの上映時間がぴったりという内容。コレよりも長くなると間違いなくダレる。
娯楽映画というよりは文芸映画という感じの上品な作品。そのため、派手なドラマを望む人は退屈することでしょう🥱
映画の大半はスティーヴィーがスケートボード仲間の悪友たちと過ごす描写。
彼らは酒、タバコ、ドラッグ、女など、ワル=一人前の男という思春期特有の勘違いを抱いたまま、クライマックスの悲劇に向かって突き進んで行きます。
スティーヴィーを含んだ5人組は、皆それぞれ個性が際立っており、チームもの映画としても魅力的な作品に仕上がっています。
とはいえ、本作の最大の魅力はルーカス・ヘッジズ演じる兄イアン。
イアンとスティーヴィーの微妙な兄弟関係こそが本作の見所だと思う。
イアンのキャラクター造形がとにかく良い👍
ドキッとするほど暴力的にスティーヴィーを殴り、部屋では黙々と腕立て伏せをするなど、肉体派の乱暴な男かと思わせておいてからの、スケートボードをぶつけられても文句の一つも言えない、実は内弁慶な気弱な男だったことがわかる構成は見事。実に切ない気持ちになる。
イアンもスティーヴィー同様ワルに憧れる若者の1人であり、その弱さを弟に見破られてさめざめと泣くシーンが本作の白眉。
互いの共通項を認め合った上での最後の和解シーンにはぐっと来ます😢
イアンとスティーヴィーの関係性こそが、本作の最重要ポイントであるだけに、もっとそこを突っ込んで描いて欲しかったという思いはある。
ちょっとスケートボードチームの描写に秤が傾きすぎているように感じてしまった。
スティーヴィーの家族に関するエピソードが、もう一つ二つ欲しかったかも。
タイトルからもわかる通り、本作の舞台は90年代半ばのアメリカ。
そのため、映画のOPからこれでもかというほど当時のカルチャーアイコンが登場している。
スティーヴィーの寝ているベッドの柄は『忍者タートルズ』、彼が来ているパーカーにプリントされているのは『ストリートファイターⅡ』のガイル(本当にアメリカではガイルが人気あるんだ!)。
イアンの部屋にはエアジョーダンが並び、ヒップホップのCDがズラッと揃っている。
劇中の音楽もおそらくは当時のティーンに人気のあった曲が使われているのだろう。
残念ながら、自分は90年代のアメリカカルチャーに全く詳しくないのでこういったディテールにはピンと来なかった。
スケートボードも全くやったことがないため、映画を観ても懐かしいとかそういう感情は湧いてこなかった。
90年代の米カルチャーが好きだという人なら、おそらくはめちゃくちゃテンションが上がったり感情移入するのではないか、と思うほど当時の空気感が再現されている。
自分はそこまでのめり込まなかったが、本作がめちゃくちゃ好き!という人は間違いなくいるだろう。カルト映画的な魅力がある一作だと思う。
コレが監督一作目とは思えないほど、ウェルメイドな作品!すごいぞ、ジョナ・ヒル!
実はジョナ・ヒルのことをあまりよく思っていなかった。出演作は微妙な作品が多いし、演技もあんまり好きじゃない。
なので、本作で自分の中のジョナ・ヒルの株価は急上昇!
絶対に映画館で観なければいけない、というタイプの映画ではないが、DVDや配信など自宅でゆっくりと観る分には十分におすすめ出来る。
特に、スケートボードや90年代の米カルチャーが好きな人は間違いなく楽します!
よかった
90年代は本当に楽しくて、音楽も未だに90年代の当時聴けなかったものをアップルミュージックで聴いている。しかし、スケボーはしなかった。どう考えても怪我をするためのにしか、未だに思えない。もしうちの子がやりたいと言い出したら止めるし、もしやるとしてもガチガチにプロテクターを着けさせる。それにしてもスケボーの愛好家は不良ばかりなので、やっぱりなるべく近づけさせたくない。
日常のスケッチ的な人間模様と自然な流れのストーリーなのだけど、もうちょっと仕掛けがあったり、引きがある展開の方が好みだ。
懐かしい友人たちにまた会う
殴られた時の音響が大きくて怖かった。自分も怪我をした感覚になった。あえてあんなに大きな音なのかわからないが、不快だった。でもあれは弟が兄にいつも与えられている恐怖をそのまま表しているのかなとも思い、胸が痛くなった。
90年代版、スタンドバイミーみたいな感じなのかな。
その痛みもまた、弟そのものであり90年代半ばということなのかもしれない。その痛みの場面と音響がかなりリアルで、複雑な家庭環境や母親との関係そして兄貴との関係が私にも響いた。その痛みと共に弟も成長していったのかもしれない。
とにかく子供にとっての家庭はその子の全てなのだ。
ダボっとした大き目のTシャツにダボっとしたズボン。ジーパンにチノパン。みんなが着ている服装が懐かしくみえた。あああの当時のクラスの男子もこんな格好していたなあとか私もこんなの着てたなあとか(実際この映画を観に行った日もそんな格好で行きました偶然にも。)とにかく懐かしかった。ストリート系ファッションというのでしょうか。懐かしい。これぞまさに90年代。
スケボーのアイテムがまたいい。スマップもデビューする前かな、スケートボーイズという名前でみんなスケボー少年でした。スマップのことも思い出しました。スマップは90年代のスケボーで80年代がヒカルゲンジのローラースケートって感じでした。楽しい。
レイがかっこよかった。私も友達になりたい。スケボー屋さんをやっているので少し成熟しており精神的にも大人なんだなと思います。初めは口の悪い不良の兄ちゃんだなと思いましたが、誠実な人でした。サンバーンことスティーヴィーにも目をかけてくれて大事にしてくれます。優しくて良い人なんだなと思いました。影がある感じが哀愁を醸し出しています。
レイの親友、ファックシットがレイにヤキモチを焼くような場面がありますが切なかったです。あんなに仲良かったのに仲が良いからこそ少しこじれるとややこしくなる、男女も友情も関係ないんだなと思いました。胸が締め付けられました。
グループの中で一番明るくて一番悩みがなさそうな彼でしたが、この時ばかりは切なかった。ファックシット役のオーランプレナットのお母さんってめちゃくちゃ美人なのかなという感じでオーランくんも超美形。不良なのに憎めなくて綺麗で愛嬌のある可愛い兄ちゃんって感じ。
みんな、何かしら事情を抱えています。
フォースグレード演じるライダー・マクラフリンさんがあれ君、本当に98年生まれ(演じる役者が)なの?というぐらい、ああこんな感じの俳優90年代ぐらいのアメリカにいっぱいいたよなあ!!という感じ。まさに私の中(だけかもしれないけれども)典型的なアメリカの白人の男子でした。いいですねえ。好きです。本当にアメリカに昔よくいた白人少年、という感じ。イメージなのかなあ。その辺にいそうな男子なんだけどいるだけで何故か華がありますよね。ふとリヴァーフェニックスに面影が重なりました。楽しみな俳優さんだなと思いました。
私が本編を見ていて一番気になったのがルーベンでした。彼、とても孤独に見えました。本当は彼が一番報われないというか寂しそうというか、サンバーンがグループに入ってきてから居場所が最年少のサンバーンに変わったみたいにも見えて彼の嫉妬と苦悩が見えました。いつ見てもいつ写っても浮かない顔をしているのでああ、可哀相だなと思いオイオイ、誰かもっとルーベンにも目をむけてやってくれよ、とかなり心配になりました。存在感が薄いというか、私も完全にルーベンタイプの人間なので共感していました。目立たないというか地味なのかなと思います。
サンバーンと兄貴の関係性も気になりました。兄ちゃんが泣いている場面、同情してしまった。兄貴だから我慢しているのかなあとも思う。二人は父親違いとかそんなこともあるのかなとふと思いました。わからないですけど。しかしなんだかんだ言ってやはり弟のことが心配なのだなと思います。そんな兄貴が好きでした。病室で二人で飲んだジュース、おいしかったのかな。
母ちゃん、もっと男遊びしてないで子供と遊べ、と思いました。
子供はやっぱり、父と母の愛情が、欲しいのです。
国性別関係ありません、人間の永遠のテーマなんです。
フォースグレードが撮影していたビデオ、最高にイカしていました。
クールでしたね、やはり彼は。ビデオの途中で画面が青くなるところ、
思わずフフッと笑いました。ああ、あるあるな~~!!みたいな(笑)
ビデオという単語自体が、もう最高です。
懐かしいザ、ビバ90年代。
90年代始まりでもない、90年代終わりでもない、
90年代半ばというのが、非常にいいと思いました。
最高!!でした。少年たちの大人への道。
90年代に一緒に過ごした友人たちのことを思い出しました。
昔の古い友人にこの映画で会った気がしました。
90年代というのは日本でも暗い時代でした。
出口のない長い暗いトンネルにいた感じがあります。
暗くても先が見えなくてもしんどくてもトンネルの中でも閉鎖空間でもその中で自分の欲求と意思と信念をドバーーーーーーーン!!!!!とそれぞれが爆発させていた、そんなイメージがあります。
いやあ、うんでもなあ、違うのかな、やっぱり、違うのかもしれない。爆発していないし、やる気は全然なかった。やる気はあんまりなかった。基本、祭りのあとって感じだったもんなあ。
もう、バブルはじけてみんな疲れてて、もうしんどいってなってて、脱力感と倦怠感と惰性で生きているような、そんな時代だったのかな。そんなやる気ない時代だけど好きだった。
しかし、そんな暗くてしんどい時代でしたが、私はやっぱりこの時代が好きでした。
やっぱり、この時代じゃなきゃダメなんです。青春でした。
「よう、みんな、元気にしていた?」
「お前もな、元気か?」
そんな会話が自分の中で聞こえました。
レイたちをみて、私もそう思いました。
懐かしくて大切な時間を、どうもありがとう。
監督に感謝。
あたしの90年代とは全然ちがった…
90年代はまるっとティーンエイジャーだったので、この映画にすっごく期待してしまってたのですが!
所詮日本のど田舎、文化的過疎地で21世紀まで土葬の地域育ちのあたいの90年代と、ロサンゼルスの90年代はぜーんぜんちがいますな。音楽いっっっこもしらんかった!!
スケボーの師匠の男の子が素敵だった。プロ目指してる方の子。
ファックシットはルックスがキュート。
主人公がスケボーしてる子たちに憧れて、近づきたくて、可愛がられて嬉しくてってゆう気持ち、わかる。
坂をスケボーで降るシーン、すごく好き。
特に2回目ね。
でも、あたしはママの気持ちのが近いからシンドイところも多かった。
13歳の喫煙、飲酒、ドラッグにペッティング。
ぜーんぶ児童虐待じゃんよ…と泣きそうでした。
兄の弟への暴力性はなんなんでしょね。外の世界では発散できないからなのかな?
悪くはなかったんだけど、夢中で見たんだけど、あたしの90年代を感じられるかもって期待してしまって、それがかすりもしなくてちょっとしゅん。みたいな感じでした。
2020年ベストムービー!⭐️✨
ラスト…レイが言うんですよねぇ…5人が交通事故に遭って、一人だけ重傷を負ってベッドに横たわるスティーヴィー(主人公)に…、
"お前1番悲惨だな…(悲惨にわざわざ)ならなくてもいいやつが…"みたいなことを。
軽いジョークに聞こえるこの言葉も、90分この作品を観た最後では、あまりにも深過ぎる…。
意外に社会派なメッセージも、嫌味無く散りばめられていますが、一編の青春映画としてとても面白く、心揺さぶられました。
オススメ!笑
結局何も
解決してない。物語としては何もかも最後に全てぶん投げて終わった感が否めないが、何も解決してない、しないというが彼らの生き方なのかもしれない。
お兄ちゃんとは仲良くなったのかな。
レイ、良い仲間でいて欲しい。
まいった、何度も観るのをやめようかと思ったかしれない。時間の無駄だと。問題はこの内容じゃない。英語なんだ。この子供たちの F ワード を使っているのが耳障りで、聞くのに忍耐がなくなってくる。おかげてこれで肩も凝ってきたし、意味もよく理解できないし、やめたっと一時ストップして、休憩をして、次の日に観た。
いやあ、みんな。これだけ大変な家庭環境で育っているが、誰もを責められないなあ。スティービーは父親がいなく、母親は売春をして、兄のイアンは暴力をふるうし、家族でいっしょに食事をしている姿は全く見えないし、三人が一つになることはない。
米国ロサンジェルス市の西Palmsパルマ地区で、家庭で自分の居場所を見つけられない13歳のスティービー。やっと探した場所はスケートボード屋に集まる仲間。みそっかすだったけど、度胸があるので、年上の仲間に可愛がられた。
ここで、レイ(Na-Kel Smith〜ラッパー、スケイドボーダー、俳優)
https://www.youtube.com/watch?v=UOOkAu_N3y8 プロのスケートボーダー
https://www.youtube.com/watch?v=fww9ftWOG7Y STOP HATING START TRYING///NA-KEL SMITH
の言葉や態度が気になる。これが、社会、特にこの社会に必要だと思う。スティービーが母親に悪童と付き合うなと言われて、落ち込んでレイのところにきた時、『これが、最悪だと思うなよ。他の人の家庭に入れば、そこに入ろうとは思わないよ。自分のほうがまだいい方だと思うよ。ルービン(Gio Galicia)なんて、家庭が貧乏のどん底で、靴下一足買えないんだよ。靴下だぜ!そして、母親はルービンと妹を殴るんだよ。家に帰りたくなくなるのも無理ないだろう?』というような言葉だったとおもう。
これは、ルービンの家庭よりましかとスティービーは少し安心したかとおもうが、どっちも問題なんだよと言いたくなる。
現実に子供をこういう環境に置いている社会が存在するんだよ。でも、これが見逃されていると言おうか、目に止まりにくいと言おうか、意識化されていないんだよ。映画やテレビの特集番組で、へえ、、こんな大変な生活をしている子供も いるんだってわかるだけなんだよ。
その後のレイの言葉だけど、『ファックシット(Olan Prenatt )はベストフレンドだ。3年前、弟が交通事故で死んだ。部屋から、洋服ダンスまで全部共有していたから、お互いが、一つになっていたんだ。気が抜けていて、何もできなくこもっていた時、ファックシットがきて、スケートボードに誘ってくれたんだよ。』と。ファックシットがレイを引きこもりから抜け出させてスケートボードを堪能できる喜びを与えてくれた。
大変な時、助けてくれる人がいるんだよ。いい友達だとこの話に感激した。そのあとすぐ、レイはスティービーを誘ってスケートボードをしだす。ここで、レイはスティービーを救っっているということ。
この仲間はいい仲間。ルービンとスティービーが取っ組み合いをした時も、この仲間は仲裁に入ったけど、後の人は、囃し立てただけだからね。最後のシーンもそうさ。
スティービー、夏休みを終えて、学校に戻れるかな。タバコ、麻薬と、、エスカレートしていくから心配だよ。レイ、いい仲間でいて欲しい。
モヤモヤ…
エンドロールまでずーっとモヤモヤが続いた
他の方の口コミをチラ見して、期待してのぞんだのが悪かったのか、それとも自分がmid90sではなくmid80sだからなのか、それとも子供を持つ母であるからなのか…
主人公のスティービーのまだあどけなさの残る身体を傷つけられる様が耐え難かった
まだまるみを帯びたあの手首、指、肩、背中、脚、鼻、口、頬…
骨が細くてまだ柔らかい、13才とはいえ、第二次成長期が始まったばかり、いやまだ始まってないかのようなフニャフニャした感じ
そんなスティービーが殴られたり、タバコ、酒、ドラッグ、セックス…
スティービーのお母さん、辛かっただろうし、怖かっただろうなぁ
そのお母さん、18才を迎えたお兄ちゃんのイアンに「私は18才の時に授乳してたのよ、想像できる?」と言ってしまうのはいかがなものか
そんなんあなたの勝手やん、子供に関係無いし、そんなことを聞かされるお兄ちゃんの気持ちを考えてやれよ…、でもまあ、言いたくなる気持ちもわかるけど
お兄ちゃんはきっとそんな言葉をずっと聞かされていて、だから鬱屈して…、それがスティービーへの暴力に繋がる
そしてスティービー
天性の年上キラー^^;
ルーベンはあのスケボー仲間の中で、スティービーのようになりたかったのだろうなあ
ルーベンが長子で、スティービーが末っ子なせいかな
ルーベン、いくら頑張っても天性の年上キラーのスティービーには敵わないのだよ
あの事故のおかげでルーベンのトゲトゲした感情が少し取れたかな
ファックシットも頑なになっていたのが、自然体になっていたような…
あの事故で登場人物のほぼ全ての憑き物が取れたかな
ファックシット、レイ、ルーベン、フォースグレイド、スティービー、イアン、そしてお母さん
人生がいい方に好転しますように!
五人組+母と兄と
兄がどうしてあんなに弟(サンバーン)を殴るのか分からなくて、はじめは義父なのかと思ってしまいました。
サンバーンは13歳には見えなくて、小学生が女の子と寝室へ? ヤバイでしょ、とひとりで座席の上で手に汗をかいたりして。
兄にもきっと何かあるのよね、友達いないみたいだし。
ひとり寡黙に映画を撮ってるフォースグレード、金髪のかつら?でラリッてるファックシット、丸刈りのルーベン、そして座長みたいなレイ。サンバーンは年少ながら、まさに主役の顔、という感じ。
彼らのスケートボードのシーンが秀逸。
脚本も良かったです。
映像も、音楽も。
久しぶりに映画館に行きましたが、この作品はなかなかのおすすめです。
時代は違えど楽しめた
90年代のアメリカを舞台にした作品。僕の場合90年代最後を振り返ってもスティーブよりは年齢が下のためこの時代のアメリカの背景も全く記憶にはない。
ただ生きた時代は違えどスティーブの心情に没入し、心の寂しさや大人になる事への憧れ、友情作品として十分楽しむ事はできた。
恥ずかしながらなにを確固たるものとしてこの作品を描いてるかは十分に理解できた自信はないが、スティーブになりきった視線で見ると自分がスティーブくらいの年頃の時の心情と被せたりして懐古心を擽られる。
僕自身も当時は大人になる事への憧れが強く、スティーブ達同様、他の同級生とは少し違った事や道を外すことが大人になった気であったり、クールになった気分であった。
これらの経験やこの作品で描かれているいわゆる世間的には悪いツレと絡むことが今振り返ると自分の人生において、どういう影響があったか全くわからないが(正直強い影響はないと思うが)これも一つのマイヒストリーとなり、それらの記憶をなにか擽られた作品となった。
この作品の詳細を調べると90年代の曲の選曲なども秀逸らしい。この辺りは生きた時代が違うため残念ながら僕自身は楽しむことはできなかったが、その時代を生きた人もそうでない人もそれなりに楽しめる作品に思えた。
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