mid90s ミッドナインティーズのレビュー・感想・評価
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スケートボードで公道を走らないでください!
フォースグレードはジョナ・ヒル監督自身なのかな?と感じたビデオマニアの彼。スティーヴィーが仲良くなったグループには他に黒人のレイ、髪の毛がうざいファックシット、ルーベンの4人。友達ってこうやって作るんだよ、みたいな前半部分。やがて兄との確執が深まっていく様子などは面白かった。スティーヴィーの笑顔を見ると、『小さな恋のメロディ』も思い出してしまいました。
痛々しいシーンは冒頭の壁、屋根、車の計3ヵ所。兄にもケンカで負けたりしていたので、自分が不死身だと思ったのだろうか、とにかく痛い。13歳よりも下に見えた主人公のスティーヴィーだったが、まずは年齢の近いルーベンと仲良くなり、その後はレイと・・・。自分の中古を40ドルも出させておいたのに、レイがプレゼントしてくれたからなぁ~ルーベンも別の意味で痛い。
レイ(ナケル・スミス:プロのスケートボーダー)の大人びた雰囲気がとても良かったのですが、なんだかんだ言っても、最終的にはフォースグレードが美味しいところを持っていった感じで、全編通して腹立たしいのがファックシットでした。と、公式をチェックするとサニー・スリッチもプロのスケートボーダーじゃないですか。初心者ぽい失敗もプロならではだったんですね。
酒、たばこ、薬物、女の子・・・まぁ、兄貴を超えたかったのはわかるけど、スケボーだけでいいじゃないですか。とにかくエンディングには「スケボーで公道を走らないで!」と一言入れておいてもらいたかった。
教えてあげたい。黙っていても時間は確実に進むって事を
#74 何が言いたいんだか
全然わからなかった。
主人公は13歳という設定らしいが小学生にしか見えなくて、たとえ演技だとしてもこんな子供にタバコや鮭やドラックを吸わせるなんてありえない。
唯一伝わったのは友情かな?
こんなんでまともな大人に育つのか?
人生を豊かにするのは夢中になれることと仲間だ
久しぶりにクールでおしゃれな映画に出会った。
最近ますます存在感を増している新進気鋭の映像スタジオ『A24』による作品。とにかくイケてる映画をつくり続けているイメージだが、本作も冒頭からその世界観に魅了された。
一般的に当たり前とされている冒頭のブランドロゴムービーを本編のなかに溶け込ませてきた。キーアイテムとなるスケボーを並べて「A24」の文字をつくり、それに乗って散らばっていく映像からはじまる。これだけでセンスの塊を感じる。
そして冒頭で観客の心を掴む演出が際立っていた。固定カメラと無音を効果的に使い、緩急で一気に惹きつける。全編において音楽(無音という音楽も含む)の使い方が上手かった。
90年代を彷彿とさせる映像サイズと画質にもこだわりがあり、むしろ古さより新しさを観ている気分になる。
若さゆえの虚栄心で、自己表現のためにはワルになることが手っ取り早い方法だが、本当のかっこよさはそこに信念があるか。仲間の信頼とは自分を偽って媚びるのではなく、真摯に掴み取るものである。
将来に漠然とした不安を抱えながら生きていく若者たちの友情と成長の物語。みんなそれぞれ善悪を持ち、幸も不幸も抱えながら生活している。つらい経験をするほど強くなれるが、ないに越したことはない。命よりも大切なものはないから。
チャレンジすればチャンスを掴むことができるけど、無理にリスクを負う必要だってない。自分らしく生きることが最も尊い。
たとえそれで何者かになれなくても、仕事にできなくても、夢中になれることに没頭することが人生を豊かにする最強の方法である。真面目に働いてお金を稼ぐことだけが人生ではない。
青春とは色あせず、人生においてとても大事な時間。みんなつまづきながら、それでも支え合い、前を見て成長していく。そんな背中を押さずとも、強く肩に寄り添ってくれる作品。
タイトルなし
ジョナ・ヒルがこんな映画を…
ストリートカルチャー、青春映画が好きなので鑑賞。
ストーリーは、ラリー・クラークのキッズの生々しさを抑えてノスタルジックなテイストに仕上げだものと言えば良いだろうか。スケートボードにのめり込む少年たちと、その友情や取り巻く環境を描いている。
青年時代には、誰かに憧れたり、本気でのめり込むことがあって、でも家族に理解されなかったり、環境が阻むことが多々ある。そんな誰しもが味わった感情をジョナ・ヒルは美しい映像で、リアルに表現している。俳優陣のナチュラルな演技も良い。
個人的にサウンドトラックの選曲に惹かれた。モリッシーの声が聴こえた瞬間、しびれた。
何か忘れかけていた感情を奮い立たせてくれる映画だった。ジョナ・ヒルの今後の作品にも期待したい。
スケートボード
90年版、スタンド バイ ミー
ボーダーラインの揺れ具合
ナチュラルに描かれる苦くて尊い等身大の思春期
脆くて、危なっかしい。
正直ゴールのないストーリなので、見た後に不完全燃焼感が残るかもしれません。
主人公の精神的な成長や、憧れ、葛藤、焦燥、その他内的な物の変化を描いた作品でしょうか。キャラ立ちもとても良く、感情移入も含めて引き込まれやすく飽きません。
特に彼らの関係性を絶妙に描いており、そこもまた釘付けになる要因の一つでしょう。
カルチャー的にも評価される作品かと思います。16mmフィルムや、流れる音楽、ボードのデザイン等もおそらくこだわって作っているのかなと思います。
正直私はワイドスクリーンで見たかったですが…
終わり方も、これやりたかったんだろうなって感じでした。賛否分かれるでしょうが、僕はいい意味でスッキリしませんでした。
あの5人は結局あの微妙な関係性のままなのか、事故で何かが変わったのか…きっと彼らの一人ひとりにフィーチャーしても一本ずつ映画が描けると思うくらいのキャラ立ちでした。
もちろん兄の変化も…意外と名脇役
ジョナ•ヒル?関係ないな
90年代までは無駄なものが沢山あってとても良い時代だったことを見せてくれた。個人的には80年代の方が好きだけど。
この映画を見る時はジョナ•ヒルが撮った云々はノイズじゃないかな。男の子はみんな通ってきた好きな物、人との出会いが哀愁と愛情をこめて描かれてる秀作ですね。あのスタンダードサイズの画角や独特の音効、絵作りも雰囲気作りに役立っているのか。
脚本も良かったけど、存在感があるキャストがすごく良かった。お母さんはコベナントの人だったり、ルーカスもよかった。しかしレイ役のスケーターが本当に良かった。主人公との関係も必然性があって、あのスケボー制作シーンは胸熱でした。ただ、ちょっと主人公が幼すぎたのでは?ちょっと子供過ぎて喫煙や飲酒、xxxシーンはヒキました。
正直90年代の音楽はむしろ嫌いな方で今回もあまりそこには引っ掛かりはないのだけど、少年が大人になろうとあがく姿はとても共感して、楽しく見れました。
90年代中盤は社会人だった僕ですが・・・・
空気感…
運命を潔く受け止める
90年代は東西冷戦が終結し、米国では空前の好景気に沸いていた時代。しかし米国社会は何かすっぽりと穴が空いたような空虚感が拡がり、音楽は退廃的な世界観を表現するように攻撃的なGrungeやHip Hopがmovementをおこす時代(いきなりスタートの外食のシーンのBGMが「Kiss from a Rose」でシビレる)。
そんな空っぽのような時代の空気感と、そのなかで生きていく若者たちの姿をドキュメンタリーのように淡々と描いていく。
この作品の登場人物は総じて自らの運命を受け入れたなかで生きている。
「こんな境遇にいるのは、親のせいだ、国のせいだ」とnegativeに周りの環境のせいにはしない(少なくとも文句を言っているだけのようにはみえない)。
今の境遇を潔く受け入れたうえで、自分に何ができるか、どうすべきかを各々が考えもがいているものもいれば、今の人生を楽しんでいるものもいる。受け止めかたは人さまざま。
個人的には母親のDabneyの生きかたにとても興味を覚えた。遊び人だった人が親になると、途端に自分にないものを求めるため、厳しい教育熱心な親に変貌しがち。彼女はときおり厳しい一面も見せながらも、温かい目で息子を見守っている。シングルマザーで男の子ふたりを育てつつ前向きな姿勢がとてもステキだ。圧巻は最後の大事故のあと。息子の病室に悪友(?)たちを招きいれる彼女の懐の深さにホントに頭が下がる。
スクリーンでいきいきと躍動するグループの主要メンバーたちはプロの俳優ではなくプロスケーターというのが驚き。
青春の脆さと傷口
ジョナ・ヒル監督の願望もはいってる?
ええ?もう終わり?
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