きみと、波にのれたらのレビュー・感想・評価
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作家性と大衆性の絶妙なバランス。だからこその物足りなさ。
○作品全体
恋人が急に亡くなって…というストーリーを「ありがち」と感じてしまう昨今の作品群、すげえな…というのは置いておいて、キャッチーなストーリーラインの中に見え隠れする湯浅監督のサイケデリックな画面作りがそのままこの作品の個性になっている。「二人の想い出の歌を歌うと水の中に亡くなった恋人が現れる」と書くとロマンチックに感じるが「主人公が落ち込みながら歌っても恋人はシャカピースで現れる」という要素が加わると、シーンによっては超広角なレイアウトも合わさって、湯浅監督の作家性が先行してくる。その作家性と大衆性が引いては押して、引いては押してを繰り返す…どちらに偏ることもない、絶妙なバランスだった。ただその押したり引いたりが綱渡りのような「ひやひや」をはらんでいたようにも感じた。
クライマックスのサーフィンシーンはまさに自由自在のカメラワークと作画が魅せる鮮やかな映像だったけど、個人的には天と地がひっくり返るような(『マインドゲーム』の終盤のような)湯浅監督のドラッグムービーが見たかったなあと思わなくもない。もちろんそれをしてしまうと今までのバランスを崩してしまうわけで、ありえない話ではあるんだけど。
○カメラワークとか
・最初のダンボールに挟まれるひな子のカット。ひな子のがに股でまず笑うけど、広角気味なことに加えてダンボールがセル描きなので映像の密度がすごい。湯浅監督の『四畳半神話大系』でも思ったけど、狭い空間を広い画角で見せて、密度によって狭さを強調させるの、すごく良い。
・洋子がカフェで聞き耳を立てるカットがすごかった。洋子の瞳のクローズアップから徐々に顔の部位が増えてきて、顔の輪郭が見えてきて、全体像が見えてくる。体を複雑にのけぞって上を見ていることを活かしてスケール感を作っていくのが上手い。
○その他
・山葵がひな子に告白するところが一番好きなシーン。山葵が持っている花束がセリフとともに前後するのが山葵の複雑な心情と重なる。
・体のラインを影色で見せる透け表現が印象的。服の皺で透けを強調させたり、肌色を付けて透けの表現をすることもできるんだろうけど、そうすると下品というか、性的な表現になりがち。影色だけだから強調されることもないし、明るいパステルチックな服の色もあって凄く爽やかな、透明感に繋がるような表現だった。
月9ファンタジー
ファンタジーなので、ビルから垂直に落ちる水でどうやってサーフィンするんだろうとかは別に良いんだけど、ストーリーは思った以上に普通だった。大学生の一人暮らしにしては立派な部屋借りてるなぁと思ったら、フジテレビが噛んでるのか・・・・まるで昔のトレンディドラマの様な箇所が散見される筈だわ。
声優、特に男性。普通に専門の声優使ってくれればなぁ。
終盤から、、、
単刀直入に言うと
終盤からようこちゃんストーリー。。。
きっかけにしてはやることデカかった↑
この映画を見て
「出会い=波」なのかなぁと感じました。
序盤にわさび君とひなこさんの絡みがあって、この時完全にわさび君はチャンスの波を逃してしまったのかなあって。
そして、火事のときに港君という大きな波が
ひなこさんを連れて行ってしまった。
そして港君がいなくなった後でも、
わさび君はひなこさんを思いアプローチしたのに路線変更してようこちゃんの方へ行ってしまった。ここがショックでした。
まぁ同じ波がいつでも来るわけではないですもんね、、
全てはタイミングですよね、、、
それでも私は付き合うまでは行かなくても
わさび君といい雰囲気エンドを期待してしまっていました。
水の入ったビニールを持ち歩いたり、ボトルに話しかけたりはたから見たら精神的にヤバい人なのだから
ここはわさび君からのメンタルケアも甲斐あって恋愛発展みたいなね。ストーカー気味なことしていたのだから、
いくらでもひなこさんの間合いに入れそうなのにうまくいかないですね、、
わさび君に告白された後から、
港君が消えかけていく展開だったので
ひなこさんはてっきりわさび君に心が揺れてしまったからだと思ったのに、、、くっ!
結局わさび君は押しに弱いまま、ようこちゃんに持ってかれてしまいましたね、、、w
もっとひなこさんとぶつかって欲しかったなぁ。。。
終始???だった
私自身、海に関する物語が好きなので
ずっと気になっていた作品でした。
導入部分から理解が追いつかず。
主人公が何故サーフィンを好きになったのかが
いまいちよくわからず。
終始流れる音楽も、ファンの方には申し訳ないけど映画と会っていない気がする。
あと同じ曲が何度も流れてくどい。
港が水から現れる度にするポーズが
アロハ〜でじわる。
笑わせにきてるのか、切なくなるべきなのか
自分の感情が迷子になる。
洋子の態度も甘くなったり辛辣になったりで、ツンデレという言葉で片付けれるならそれまでだけど、差がありすぎて謎。
ひな子が好きだったのに
結局洋子といつの間にかくっつく後輩くんも
なんだかうすっぺらい。
まぁ確かに自分が好きな人より、
自分を好いてくれる人を選ぶ人って
現実でもよくいるけど。
それが悪いこととは思わないけど、
この後輩くんにはひな子への想いを
貫いて欲しかったなぁ。
この映画が伝えたいことは
結局なんだったの??
というのが観終わっての感想です。
悪くなかったですよ
前半のキラキララブストーリー部分はオジサンたちにはこっぱずかしいかもしれません。(自分含め)
でも「監督が誰だから」「前作がどうだから」「ほかのアニメ作家作品と比べ」等々、何も前知識というか先入観なしに臨んだところ悪くなかったと思います。
こっぱずかしいのは置いといて主人公や後輩・妹たちが自分を見つめ成長していく姿、いいじゃないですか。ガラにもなくピュアな気持ちになれた気がします。
主人公カップルの口ずさむ歌が、ここも「LDHだから」とか余分なことは気にせず聞いてみればいい曲じゃないですか!鼻歌的な音程が???みたいなこと言われる方もいらっしゃいますが片寄涼太さん、川栄李奈さん、パフォーマーにしては上手でしたよ。(えっ二人ともパフォーマーじゃなく歌手ですって?!)
セリフ回しも主人公二人も、妹役の松本穂香さん、後輩役の伊藤健太郎さん、そこそこ頑張ってたじゃないですか。
壮大なタワー(ツリー)の消火シーンはアニメならではの壮大さでこれでもかって水浸しでしたね。『千と千尋の神隠し』じゃないですが、途中で川の神様になった気持ちで『よきかな』って叫びそうでした。
若い世代が一歩成長するストーリーを大人たちはよしよしって大きな心で観てあげましょうよ!
制作スタッフの方!
制作スタッフの方々見ていらっしゃいますか!
今の自分の心情なのか分かりませんがすごくハマりました。最初の火事で助けに来てくれた所とかなぜか分からない所でも泣きました。
何故か考えてみた所それは物語に感情移入できたからです!一番伝えたかったことはキャストに声優さんではなく1アーティストの方を採用されたことでとてもリアルだったからです!すごく港とひな子がリアルに好きになりました!なのでこれからも声優さんではなくそちらの方向でお願いしたいです!!あと絵がとても可愛いかったです。
むず痒い
全体的な内容としては違和感なく
良かったと思います。
ただ挿入歌がいい歌だなぁと思って観てると、
ちょこちょこ主人公が唄い出すシーンがあって
その度に歌い出してすぐに辞めるので、
喉に詰まった感じが良くないかな。
主人公の恋人はアベンジャーズ❓
内容が面白そうだったので鑑賞しましたが、かなりのトンデモ展開でした。
中盤近くまでは普通の純愛ストーリーが展開されていき、主人公の恋人の「港」が事故で亡くなるまではそれなりに良く作られているなという印象でした。
しかし、そこから先が超展開。
主人公が、二人で良く聴いていた歌を歌い始めると、あらゆる水のある場所に港の幽霊❓が出てきて、主人公は取り憑かれたかのように、港に執着し続けます。
しかも港は水を自在に操るという、ワ◯ピースの悪魔の実の能力者もビックリの能力を持っており、炎上する車や高層ビルを一人で鎮火したり、川に落ちそうな主人公を助けたりと大活躍をみせます。
フィクションなのでリアリティを求めているわけではありませんが、何故その能力を得たのかが分からず、ずっと❓❓状態でした。
ニック・フューリーがアベンジャーズのスカウトに来そう。
このトンデモ能力のせいで、既述の通り色々な事態がすぐに解決してしまい、次第に退屈になってしまいました。
別の刺激になる要素が加わっていれば違ったのかもしれませんが...
ただ、主人公の声を担当された川栄さんの演技はとても感情がこもっており、素晴らしかったです。彼女に敬意を評して☆を1つ追加です。
二番煎じ
『君の名は』で売れた要素を盛り込んで、「こうしとけば売れるんでしょ」
っていうのを適当に詰め込んだ結果、薄っぺらい内容になっている。残念。
・音楽とストーリーの融合
・青春恋愛アニメ
・ほのぼのした日常から主人公に襲いくる悲劇
上記の要素を盛り込み、とりあえず作りました感が半端ないです。
最近こういった青春恋愛アニメ映画が
売れるとわかって、二番煎じ感半端ない
作品が増えて残念。
劣化作品にしかなっていないので、正直見る価値はないかと思います。
爽やかな余韻がある夏の映画
某アニメを何十回と観に行き、そのたびにCMを観ていたので
なんだか映画を見たような気になっておち、なかなか踏ん切りがつかなくて、結局映画公開の最終日にギリギリ滑り込んで見てきました。
結論は、行ってよかったです。
もっと早くに観に行っておけばよかったなと思いました。
映画が始まって、数分後
「あ…陽キャなアニメだ…ミスったか…」
女キャラはすっごいきらきらしてるし、男キャラはイケメンで、
非の打ちどころがなくて。眩し…ってなるし、
カップルのいちゃいちゃにアアア~~~;;;;って。
序盤は呆れ、歯がゆくなったりもしたんですが、
最終的にはストーリーを際立たせるものとなりました。
・ごはん、飲み物がおいしそう。
・冬のキャンプのシーンはよかった。すごくテンション上がりました。
・喫茶店。ああいうの憧れる。。
・湊の車が軽自動車なのは好感持てた。
登場人物の顔が、ずっとイケメン&可愛い表情をしているわけではなくて、くしゃってなったり、感情をこらえている描写、生き生きとした表情、ぶさいくな表情になったり。すごくリアルだなと思いました。
ストーリーのファンタジー要素と、こういうリアリティが相まって、ちょうどよいバランスで描かれていたと感じました。やっぱ湯浅作品だなと思いました。
サーフィンでの脱出は まじか…となりはしたのですが、映像も音も美しくて、なにより普通なら緊張感あふれるシーンのはずなのに、湊と一緒に波にのっているひな子や洋子の表情が楽しそうで、二人が手を合わせているのには、思わずぐっときました。
湊が山葵や洋子ちゃんにも見えてよかった。。
*
たしかに、他の方が描かれている(不評な)レビューの通り、
「現実だったら、ありえない」描写はありました。
花火とか、主人公の奇行とか、サーフィン脱出とか。頭の悪すぎる若者とか(これは…あるか…)。
でもアニメにそこまでリアリティ求めなくたっていいし。だってアニメだから。日常の中にちょっとファンタジーが発生する作品だって思えば普通に楽しめたし。エンターテインメントとして、斜に構えずに、楽しんだらいいのになって思いました。
私は、めちゃくちゃ泣いてしまいました。
リア充な映画は苦手だし、最初はウーン…って思ってたけど、
ラストにはもう作品に魅了されていました。
クリスマスの、恋人たちの聖地のあの一年越しのメッセージに
とどめを刺されました。
主人公もたくさんたくさん泣いていたけど、私もたくさん泣いて。
劇中で洗脳されちまう…ってほど聞いた曲を聴きながら、
EDでは映画の余韻をしっかり味わえて。
悲しいんだけど、でもモヤモヤはしてなくて。
なんだか爽やかな気持ちのまま映画館を出ることが出来ました。
気が付いたらパンフレットを買っていました。
同時期公開の新海作品とかと比較されがちだけど(それも見た)、
この作品は、この作品で良作だと思います。
気にせず、まだ見られる地域の人はぜひ。
大人も子供も楽しめると思います。
(男性一人で見るには共感を得られにくいかも…?)
完全に、デートムービー。
恋人がいる人は一緒に見に行ったり、DVD借りて見たらいいんじゃないかな。
監督、本当にこれ作りたかった?
ん〜、チャラい。
先が読める薄っぺらい脚本に、大人の事情を感じずにはいられないLDHゴリ押しの楽曲。港役の深みのない声。
どれもがLDHによるLDHファンの為だけの映画という感じ。
湯浅監督、本当にこれ作りたかったですか?
まず、湯浅監督の細く繊細な絵柄と、消防員というのが合わない。あんな首も身体も細いやつに消防員としての信頼が何もない。
冒頭の火事の場面、危険が迫る大変な場面のはずなのに、花火を二人の出会いの為のキラキラ演出として使っている。
いや、悪いけどそんな風には見えないよ。チャラい演出だ。結構長い二人の恋愛も特段目を見張るエピソードもなく退屈だし、港が死んだ後の登場も毎回チャラいポーズをしてきてなんだか真剣味が薄れるし、ラストの大火事からサーフボードでの脱出も技決めてんじゃないよ!と思ってしまう。
多くの場面で真剣味が足りないんだな。
だから、キャラに乗れない。感情移入出来ない。
そして何よりいただけないのが、楽曲。
見てるこちらは何も思い入れないし、これが主人公たちが子供の頃聞いていた2000年代らしさもない。
そして新海作品みたいに楽曲自体の力もさほどない。
こんなんじゃ波に乗れないよ〜。
港役以外の俳優陣はしっかり実力があった。
アニメーション自体は流石の出来なのだが、海獣の子供を見た後だとどうしても見比べてしまったかな。
分かれると思うけど、見ても良いかと
個人的に花火が怖く感じたことが無かったので、花火で火事になっていく様が怖くて新鮮だった。あと、火事でこんなにキレイなシーンは珍しいなとも思った。
序盤のバカップルな流れは見ていて恥ずかしくなったが、歌いながら笑ってしまう所は好きだな。あと、ああいう喫茶店憧れるな。
死んだ後、自分にだけパターンかと思ったけど主人公が結構狂ってるのでドン引きした。
妹と後輩の話はベタ過ぎて何も思わなかった。
最後の火事の所でファンタジーみたいな展開はあまり好きじゃないけど、火事の現場からサーフィンで帰ってくるのはちょっと面白かった。
最後らへんは特になんとも思わなかった。
二回観たいと思わないけど、別に観たことを後悔するほどでもないかなと。
吉田玲子は相変わらず凄い、そして妹ちゃんは愛されキャラだった
湯浅監督の作品は自分的には四畳半神話大系とか、夜は短し歩けよ乙女を見ていたのですが。
両作品で描かれていた非モテ男性のぐだぐだな世界から、今回は冒頭からこれでもかこれでもか!と続くリア充っぷり。
あまりにも世界が違っていてびっくりしました。
でもそこから反転する絶望、ファンタジー、風呂敷の展開と閉じ方、最後のダイナミックな見せ場。
違うかもしれませんが、今までヒット作を多く作った吉田氏の脚本の力が上手く監督の持ち味を引き出して今作の良さを更に高めたのかな?と自分は感じました。
また一方で、主人公彼氏の妹ちゃんのひねくれさが凄く愛らしい。
最初はなんだこいつとおもいましたけど、みていくうちに四畳半神話大系とか方面らしさが一番にじみてるなと感じて、デレてる感じが好きになりました。
最後に地味に下手な時の動きと、熟練になったときのキャラクターの動きもリアルで気に入りました。
いったい何を聞かされているのだろう…。
まぁ、二人のへたうまなアカペラもそうだけど…
片寄くんの声の演技は「一定」だね。ヤンキーの張り上げる声を出せなかったからか。声は綺麗なのに…。
優しい努力家+感情の起伏激しくない役だったから、逆に助かってたよね。川栄ちゃんや松本さんは達者だったし、伊藤健くんも努力してた。片寄くんは想像力を養わないと、演技力公開処刑がこの先も続くだろうなぁ。
キモとなる歌と波、水…もう少し、結び付けて表現して
もよかったんじゃないかな。結局、歌のプロモなの?
そして、ラス前のクリスマスメッセージ…何故、トドメを刺したんだろう…。
恋とか愛とか
今は特に感じなかったけど、昔の自分ならぼろぼろ泣いてたと思う。
好きな人とお別れするのは、悲しくてつらい。
そんな感情を思い出させてくれた。
ラブストーリー4割
ホラー2割
SF2割
現代社会の闇1割
消防士1割
声優が作品の品質を下げている
脚本:
①出会い。
②ラブラブの日々。
③男の方が死ぬ。
④限定条件で甦る⇒日常に。
⑤甦りが起きなくなる条件を示唆。
⑥女の方が大ピンチ。
⑦最後の甦り。真の別れと未来への希望。
という"ド定番"の流れだからこそ、⑤と⑥の間に挿入される「2人は過去に出合っていた」,「何でも簡単にこなしているように見える人は陰で努力している」の描写が生きてくるし、それがメインテーマだと思った。
演出:
サーフィンのシーンで主人公を中心に視点がグルグル回るとか、良からぬ相談の声がエレベーターシャフトを通して聞こえるとか、「カメラワーク」を駆使した演出が面白いと思った。
音楽:
重要なキーになっている歌の、歌詞も曲もまっっったく刺さらないが、これは好みの問題なので仕方がない。
配役:
もういいかげん、「〇〇さんが声優に初挑戦!」とかは止めてほしい。それで喜ぶのは「〇〇さん」のファンの一部だけ。作品の品質を下げてまでやる価値はない。今回は、主役2人の女性の方は兎も角、男性の方は棒読みというか常に同じテンションというか、違和感が大き過ぎた。極稀にはある「埋もれた才能」を発掘したという余程の自信がない限り、こういう配役はしないでほしい。
好みが分かれるのも分かる
予想どうりの展開だったのにパスワードのあたりで泣いてしまいました。
人の優しさや勇気はこうやってつながって行くんだなあと、そして広がって行くんだなあと。
本当に勇気がもらえる映画です。
ただ、好みが分かれるのも分かります。
特にラスト付近のクライマックスは少々強引な感じがするし、人がなぜ物語を必要とするかというテーマをもはらんでいるからこそあの展開は受け入れ難いと感じる人は少なくないと思います。
新曲が懐メロとして扱われてることに違和感を覚えた人も結構いるようですが、私はJ‐POPに関心がなくEXILEも名前しか知らなかったので「昔流行った曲」と言われたらそうなのかと素直に受け入れる事が出来ました。これは単に幸運でしたね。
実際の懐メロを使用できればもっと幅広く受け入れられる作品になってたかもと思うと少し惜しいのですが、そうすると今度は権利や予算の面で制約が増えそうなのが…
映像は総じて高いクオリティだと思います。アニメーションが好きで、特に動きに注目して楽しむタイプの人なら映画館に行くだけの価値はあると思います。
ただ「君の名は。」や「海獣の子供」のようなハイクオリティで美麗な映像を求めてしまうと物足りないと感じるのも確かです。
さらに、湯浅政明らしい尖った映像表現もかなり抑え気味でやはり物足りない。ただ今回は内容にあった抑え方だと思いました。
ルーくらいはっちゃけてたら、さらに好みの分かれる作品になってたかも。
トイレの中で歌うな(笑)
タイトルはネタバレなので置いといて…(一番の笑い処)
予告を何度か見ているうちに爽やかな世界観が気になって映画館に足を運ぶことに。
キャラが好きになれれば大満足できる作品と言える。
個人的には主人公の女の子がとても好きになれたので大満足。
水の質感やそれを通したキャラの顔の表現など印象に残るシーンが多く心に残る作品となった。
以下雑記。
見た目の印象そのまま、天然スウィーツな女子とクールなイケメンという王道な感じの恋愛作品。
予告編でほぼ話のあらすじが分かってしまう上に開始15分くらいでだいたいの人間の役割から話の展開が大まかに読めてしまうが、それはそれで変にひねりを加えて台無しにするよりはよいだろう。
予告では奇跡の出会いと銘打ったものの、恋人になるきっかけにやや物足りなさを感じた。
あの規模の火災だとすんなり救出することは難しいのでは。それくらいあっさりとしている。サスペンスドラマやパニック映画ではないので仕方ないが、トントン拍子で恋人になってしまうのは勿体ない。
やはり恋愛ものはデキるかデキないのかのハラハラ感が重要なので、あっさり結ばれてしまってはその後の展開は壊すしかなくなってしまう。
その壊れる部分もあっさりしていて、もう少し悲劇的な演出ができればよかったのかもしれない。あまり露骨に泣かせにくるとウザいのかもしれないが、あれだけの好青年なので勿体ないかと。
例えば約束の時間に遅れるから先に行ってて、の後に事故に遭うとか。その日に海にさえ行かなければ、と言った後悔があればもう少し死に重みが出たと思う。
伏線となった思い出も少し設定を生かしきれなかったと思う。
過去に主人公に助けられたから携帯のパスワードが分かった、というロジックなのは分かるが、それだと2回目は助けられなかったという悲劇的な結果の方が勝ってしまう。
しかも子供の頃と違って泳げるようになっていたのに、そんなに簡単に息絶えてしまうものかと。
徹夜の体力不足だけでは少しうーん…
遺品に対する主人公の知りたいという思いを魅せたいのであれば、例えば喧嘩していて何日も口を利いておらず、主人公の死に際の生活の様子を少しでも知りたいとか、
一緒に撮った動画のデータが残っていないかとか、
もう少しスマホ特有の魅せ方があったような気がする。
その為に急遽回想シーンを織り込んで辻褄を合わせをした感じが否めない。どうしてもその辺のご都合主義が作品を薄っぺらくしてしまう。
もしその過去に接点があった設定を活かすなら
本当は昔から知ってたんだよ、とか
2度目は助けてあげられなくてゴメン、というような台詞があってもよかったと思う。
ビル火災に謎の水が纏わりつくというのもこれでは完全にファンタジーになってしまい日常感がぶっ飛んでしまうので無し寄りの無し。
これだけは特に頂けないといった印象であった。
もちろん死んだ彼氏が現れる時点でファンタジーではあるが、あくまでもそれは主人公と彼氏の間だけの狭い空間で展開すべきであろう。
そうしないと超常現象を多くの人が見たらテレビ局が騒ぎ出すのでは?ネットで騒動になるのでは?と要らぬ妄想が膨らんでしまう。
ヒーローものでよくある主人公の身分は明かしてはいけないといったお約束と同様で、不思議体験はあくまでも主役たちの中だけで留めておく必要がある。
そうしないと消防士が必死の思いで消火活動をしているシーンも非常に薄っぺらくなってしまい、苦労が全く伝わってこなくなってしまう。
なんだか不思議な現象で勝手に鎮火してしまいました、では緊迫感が全く伝わらない。
今回のテーマは「水」であるが、その対極となる「火」を織り交ぜたのはよかったと思う。
なので見せ場のシーンでもう少し水と火がせめぎ合うシーンがあれば格好よかったのではないか。
例えば消防ホースの水が途中で出なくなってしまって、火に巻かれてしまい絶体絶命…!!
このビルは高すぎて水圧が届かないんだ!!
そこを彼氏の不思議な力で水を送り込んで間一髪で消火…!!
というようなギリギリの展開の方がリアリティがあるし、周囲の人間は超常現象とは気が付かないはずだ。
どう見ても水が空中に留まっていて壁の隙間があるのに下に落ちずしまいにはモブの消防士が謎の水の塊です!という台詞で思わずしょんぼり…
もし自分がその場に居合わせたらスマホで撮影するのに夢中になっていただろう。
これTwitterに上げたらバズって有名になれる!とか思ってそう。
あとクライマックスの後はいらないかな。
魔女の宅急便のように危機一髪の最大の山場を乗り越えたらそのままエンディング、どうしてもその後の説明が欲しいならエンドロールに止め画のスライドショーでいいので、それとなく後日談を描く方が最大の感動のまま終わることができてよかったと思う。
犯人逮捕のくだりはそこまで丁寧に説明しなくてもヤフーニュースのトップの画像をエンドロールに貼っておけばいいだけでは…。
全体的に尺が足りないというか時間の使い方が勿体ないかな。起承転結で言えば転まで引っ張り過ぎ、彼氏が死ぬシーンはもっと前か、思い切って死ぬシーンから始めるくらいでもよかった。
前半ののろけてるところはキャラが好きじゃないと退屈だろうな、死んでからものろけてるし。テンポ遅いなと。波に乗れてない。
もしそのおのろけを有効に使いたいならいっそのことTLに突き抜けてもよかったかもしれない。お色気路線。
ライフセーバーになるくだりもクライマックスの後で思い立つのは遅い。自分探しがテーマならそれだけをメインに彼氏の死から立ち直る様をまざまざと描き切った方が青春と言った感じではなかろうか。
オムライス、コーヒー、花屋、ライフセーバー、消防士、スナメリ…
2クールで収まるかなぁ…それを2時間?そうか…
全部説明しきってしまうと、ああそうなんだ…やっぱりそうなるのね、と少し寂しい気分になってしまう。敢えてオチははっきりさせずに観客の想像に任せてもよかったのかもしれない。
残った誰と誰がくっつくのか、と想像を膨らませつつ家路に着くのも映画の醍醐味ではないだろうか。
最後にひとこと。
妹てめえ…
アニメーションだからできること
少女漫画的、と評されていたので(でも、少女漫画はやっぱり
好きなので)
やや期待しすぎず観に行きましたが、
…素晴らしかった!
主人公たち以外のキャラクターもいい味出しているし、
少女漫画世代には、港の君をずっと守る、というシンプルな
セリフも、すんなり入ってきます。
ラストの波乗りシーンは、
アニメーションにしかできない表現に
ただ圧倒されました。
それまでのストーリーが吹き飛ぶくらいの、爽快感。
一緒に波に乗っているみたい!
これだけでも、観た価値があると思いました。
ラスト、ひな子が号泣するところは、
込み上げるものがあって、涙してしまいました。
その世界から、現実に戻りたくない、そう思わせてくれた
久しぶりの映画でした。
劇場で見て、本当に良かった!
後半凄く面白くなる映画❗
星🌟🌟🌟🌟予告編を観て面白そうだと思い観たのですが…正直港とひな子のシーンや港が亡くなり水の中の港と戯れるシーンちょっと退屈でした❗特に水の中の港と戯れるシーンは亡くなった彼を忘れられないイタイ女みたいに見えて全然共感できませんでした❗しかし後半港の携帯の暗証番号のあたりから面白くなっていきラストは思わず感動してウルッときてしまいました❗こういうもっていき方もあるんだなとちょっとびっくり❗ただ声優は川栄李奈特に片寄涼太は声が細くちょっと役柄に合ってない気がしました❗脇を固める松本穂香、伊藤健太郎は良かったのですが…
全43件中、1~20件目を表示