「実話を茶化したのはクレーム逃れ?」バイス odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
実話を茶化したのはクレーム逃れ?
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ケネディ暗殺や世界を震撼させた9.11ですら未だに諸説あるのですから、クレジットにあるように本当のようなフィクションというのが落としどころでしょう。
変なおじさんが度々出てきましたがまさかドナーだったとは、シェ-クスピアまで引用して妙にコメディ仕立てにしたところやエンドロールの演出を観てもアダム・マッケイのエクスキューズが見て取れます。実話といいつつ茶化したのはクレーム逃れだったのでしょうか・・。
高校時代のガールフレンドだった妻の尻に敷かれ娘を溺愛する凡庸な人間が狡猾、冷徹な政治家に成り上がったかはドナルド・ラムズフェルドの影響とみてとれました、チェイニーの大体の策略にはラムズフェルドが絡んでいますしね。政治家絡みのダーティな話は映画でも多いので亜流の一つくらいの印象しか受けませんでした。ただ、どこの世界でも悪知恵のブレーンはいるものですね、地球温暖化を気候変動、相続税を死亡税に言いかえるくだりは笑えます。
今まさに大統領選の真っ最中なのでフロリダの開票結果の件は興味津々、ゴアが勝っていたら歴史は変わっていたでしょう、ちなみに本作のプレミアに来たトランプ一家は途中退席したとのこと。チェイニーは観ていないようですがノークレイム、ノーコメントなのは大人の対応とも思えます。
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