「☆☆☆★★★ 映画自体は物凄く面白い。 既に結果は出ているものの。...」バイス 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 映画自体は物凄く面白い。 既に結果は出ているものの。...
☆☆☆★★★
映画自体は物凄く面白い。
既に結果は出ているものの。もしもこの作品がアカデミー作品賞を取ったとしても驚かない。
それ位に見所充分な作品でした。
だが…。
【面白い】と、【好き】は一致しない。
何故ならば。「国を守る為ならば、何をしたって構わないだろ!俺は間違って無いんだから、絶対に謝らねえからな〜!」…と、開き直る男の一代記なのだから。
言ってみればこの映画。
《安倍や麻生が、今まさにやってる事だらけ》じゃねえのか?…と。
観ていて思うのは、【右翼万歳文句あるか!】映画なだけに。単純に面白い…と、手放しで面白くは観ていられ無いのだ!
この監督の前作『マネーショート』を観た時にも感じたのですが。細かなショットを矢継ぎ早に重ねたMTVの様な演出や、コメディーとしての笑いの取り方等。演出力が有るのは感じても、何処かに奥歯にモノが挟まった感覚が在り。どうにも座りが悪い状態が続いていて…。
まあ、本人に言わせれば。「東洋人の猿がガタガタ言ってんじゃねえよ!」…ってところでしょうけども(-_-)
但し、そんな男の一代記を。恐れずに映画化するハリウッドの批判精神の懐の深さは、天晴れと言って良いですね。こうゆうのは、日本映画ではなかなかはっきりと批判出来ない空気感が、今現在充満していますからねえ。(過去には独立映画運動が在りましたが)
ところで、クリスチャン・ベールですが…。
一体全体どうなっちゃってるんでしよう。
恐ろしいし、ただただ凄い!としか言えないですなあ〜(-_-;)
エンドクレジットの最中にちょっとしたオチ有り。
2019年4月5日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン7