「日本の冤罪事件よりも生々しい」ビール・ストリートの恋人たち kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
日本の冤罪事件よりも生々しい
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映画を観てる者には、ベン巡査ってのが逆恨みででっち上げ捏造して、ファニーをレイプ事件犯人として投獄したことがわかるストーリー。
それにしても無実の罪で投獄された憤りをどこにぶつければいいんだ?!と、報われないが深い愛を感じるティッシュとファニー、そして彼女の母。弁護士も何とかしたいと奮闘してる様子は伝わるし、自腹でプエルトリコまで飛んで被害者女性に人違いであることを認めさせようと努力する姿に感動すら覚える。しかし、裁判さえ開かれなく、ずっと刑務所暮らしとなる司法制度の矛盾。たった一人の巡査の証言だけで投獄できる恐ろしさ。
怒りで身が震える人、愛情の深さに感動する人、色んなとらえ方ができるようハッピーエンドにしないところも上手い。こんな現実もあるんだということを観客に叩きつけるだけのことはある。アメリカの人種差別を知る上でも必見の作品だと思う。
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