劇場公開日 2019年2月22日

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「美しさ。愛の強さ。」ビール・ストリートの恋人たち andhyphenさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0美しさ。愛の強さ。

2019年2月26日
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鑑賞方法:映画館

「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督が描くこの愛の映画は、非常に酷薄な状況に置かれる者たちが主人公であり、一見悲劇であるのに、なぜか常に暖かい。映画の色調の暖かさであり、そしてヒロインであるティッシュの強さ、家族の優しさ。
そんな暖かさに包まれながらも現実は否応なく進む。
原作は読んでいないが、「大きな物語」(法廷劇とかそういうの)のカタルシスが発生しない丁寧なつくりは、素晴らしくもやや単調でテンポが遅くもあり、その点は人を選ぶのかもな、と思ったり...。
しかしそういう細かいシーンの積み重ね(「人間違うのは母親だけ」)とか、ふたりの愛の軌跡の描写が美しく、感情を揺さぶられた。
淡々と進むティッシュの語りが過酷な現実を引き立てる。
しかし...予告編の音楽が本編で一回も出てこないってどうなの。そこは予告編の作り方考えろよ!!

andhyphen