「皺の数だけ人生がある」さらば愛しきアウトロー むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
皺の数だけ人生がある
久々のレッドフォード主演作品。想像以上にしわだらけの顔に、あの二枚目の若者が長い人生を歩んだ時間が刻まれているんだなぁと、ちょっと感慨に浸りながら映画を味わいました。
そう。「味わう」という言葉がぴったりのこの作品。派手なアクションがあるわけでもなく、残虐なシーンもない。言ってみれば数あるレッドフォードの映画の集大成と言ったところか。まさにこの役どころにピタリとはまっているよう。
作品はユーモアとウイットに富み、ゆっくりとした時間の中で綴られていく。銀行強盗自体は決して良いことではないのは当たり前なんだけど、そういう次元とは異なる視点で描かれていく物語によって、メジャー系にはない、インディーズ系の心地よさを味わうことができました。
コメントする