劇場公開日 2019年2月8日

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「驚きの実話〜「総統」という言葉が持つ魔力」ちいさな独裁者 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 驚きの実話〜「総統」という言葉が持つ魔力

2025年10月3日
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鑑賞方法:VOD

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2018(日本は2019)年公開、ドイツ・フランス・ポーランド映画。

【監督・脚本】:ロベルト・シュヴェンケ

主な配役
【ヴィリー・ヘロルト上等兵】:マックス・フーバッヒャー
【フライターク上等兵】:ミラン・ペシェル

原題は、『Der Hauptmann(大尉)』

実話というから驚く。
しかも、本作は大きな脚色はせず、
史実に沿って製作されたというから、
二重に驚いてしまう。

この出来事が起こった背景としては、

◆ナチスドイツにとって終戦直前の敗走期であったこと
◆精兵として有名だが絶対数が少ない「降下猟兵」所属であったこと

があるのではないか、と思う。
「事実は小説より奇なり」
を地で行くストーリーだ。

後方の掌握、を口実にやりたい放題。

歴史の面白さは、
ドイツ人が実質的に無罪放免したのに対して、
連合国側が彼を赦さなかったことだ。

当時のドイツ軍部の混乱、腐敗、
「総統」という言葉が持つ魔力が
よく表現されている。

サイドストーリーではあるが、
戦記好きは必見だろう。

俳優陣の演技も素晴らしい。

エンドロールと共に流れる映像を観て、
『帰ってきたヒトラー』を思い出した。
☆4.0

Haihai
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