「驚きの実話!」ちいさな独裁者 ゆいさんの映画レビュー(感想・評価)
驚きの実話!
中欧旅行したことで、さらにナチス系の映画に興味が出たので見た。
しかも主演はザッハトルテの主人公だったので。
敗戦濃厚だった終戦間際でドイツ軍脱走兵が多発していた時代の実話。
当時20歳のドイツ軍の若者が脱走したが、途中で軍曹レベルの軍服を見つけたことでなりすまし、その佇まいから多くの人を騙して率い、戦争犯罪を繰り返すというお話。
実話なのもびっくりだし、最初から最後まで色々起きて惹き付けられた。リーダーになる素質めちゃくちゃあるから、生まれた時代が違ったら大物になったんだろうなぁ。
服装だけでこんなに雰囲気変わるのかと驚いた。威厳が凄くて、本当に偉い人まで騙せてしまう。そこで良い行いをするならいいが、脱走兵の収容所でまさかの大量殺戮を繰り返すという、、。ただのサイコパスか?時代が彼をそうさせたのだろう。。
ドイツ軍脱走兵の収容所があること知らなかった。
味方にも厳しいのか、、。他国も普通にあるのかな。
ユダヤ人収容所とか異なり、大量処刑はしなさそうな雰囲気だった。ただ収容所の長とかも騙され、主人公の一声で収監者はみんな殺された。
終盤調子に乗ってはしゃいだせいでゲシュタポ?警察?に捕まった。20歳って遊び盛りだもんね、、
裁判では勇気を見込まれ、普通死刑のところが前線送りに留まった。でも主人公脱走!ドイツ敗戦後、イタリア警察?にたまたま捕まり、仲間と共に処刑されたらしい。
終戦間際のドイツを題材にした映画も恐らく初めて見たし、こんな実話があったのも知らなかった。
話も結構面白かったし、主人公たちの演技も良かったし、風景も良かった。
エンドロールでは現代のドイツで、キャストたちが映画の中の振る舞いと同じように持ち物検査していた。笑