「結局地球上で一番の悪は人間なんだろうと」ちいさな独裁者 sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
結局地球上で一番の悪は人間なんだろうと
この手の映画をいい作品と言うべきではないでしょう。
見応えのある映画と言うとよいでしょうか。
見ていて辛くなります。毎度この手の映画を見る度に思う事は、戦争から何も生まれないし、結局地球上で一番の悪は人間なんだろうと・・・・・
本来なら、自分の命が大切で、戦争に加担したくない人間が、ひょんな事から地位を得て、人間らしい心を失い逆の人間となっていく、多分ヒトラーもそうだったんじゃないか・・・・
第二次世界大戦では、本当にどれだけの命が無駄に奪われてきたのか、奪った命は意味が有ったのだろうか・・・
本作品を見ているとてもやるせない気持になります。
映画の別の部分を言えば、出てくる役者さん全員、強者揃いです。芸達者と言うか見ていて気持ちが良くなる位良い演技です。
監督のロベルト・シュヴェンケって上手いですね。毎度関心しますが、本作品、サントラが大変によく、効果音のようなサントラが、場面場面センスのよいタイミングでなり始めるので、本作品の不気味さ異常さを一層盛り上げてくれます。
また、ある意味、別の見方をすれば「時計仕掛けのオレンジ」を連想出来るような感じかな・・・・
しかし、私自身、ここ数年、毎年公開される第二次世界大戦のドイツモノを毎回楽しみにしては見ていますが、歴史をしる意味でも良いと思いますが、あまりにも知り過ぎて、当時の悲惨さなど、同情と言うよりも、目を伏せたくなる位嫌になってきました。
二度と戦争は起こさない。
気分の悪くなる映画ではありますが、世界の人達一人ひとり見るべき映画だとおもいます。
コメントする