蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
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嘘っぽく感じても最終的に騙したもの勝ち
音楽がテーマでありながらも、いやそれ故なのか、役者の感情表現の差が明確に分かるような作品だった。新人の演技には違和感をかなり覚えたけれど、松岡茉優と松坂桃李には感情を揺さぶられた、といったような─。
コンチェルトの中で、プロコフィエフの3番だけ実際のコンサートで聴いたことがあったので、そこの部分の演出にはかなり違和感を持ったし、弾いてないなーなんて思ってしまったけれど、それでも最後はかなり感動したし泣かされてしまった。
あらゆる嘘が結構たくさん見えてしまう映画だったけれど、それがうまい具合に絡み合い最終的にその世界の真実を魅せてくれたような気になったので、素晴らしい映画だったと思います。
全体的には良い出来。この小説を映像化だけで◎
風間塵中心の原作とは少し異なり、栄伝亜矢に主役として焦点を当てて、ストーリーが展開。
若干話のテンポが早く、小説未読の方は置いてかれる可能性があるものの、ピアノとオーケストラの演出が素晴らしく、とにかく引き込まれる。
主演の松岡茉優さんの演技はクライマックスに近づくにつれてテンションが上がっていき、ラストの本選の演奏は、さながら本物のピアニストのよう。
小説ファンは賛否両論あるかもしれませんが、この難しい題材を映像化しただけでも素晴らしいですし、世界観をうまく再現していると思います。
一点、馬が出てくるシーンをはじめ、ストーリー自体はだいぶ端折ってる一方で抽象的な表現が中途半端に使われるところは残念でした。
音は良かったと思う。
原作を読んでとても楽しみにしていました。
自身も習い事でピアノを弾いたことがある、という程度でクラシックは今は聞く方が好きという立場。
クラシックをあまり聞かない人達にもおすすめしたい!!と思って見に行きましたが、
それほどでもなかったです。。
特に、春と修羅は解釈が難しいなと思いました。
個人的には本選の演奏はどれも好きでした。
設定は原作とは少しずつ違うところがあり、
そうなるか、と思いながら見ていましたが、
2時間という尺の中で完結するには仕方ないのかな、という感じでした。
2時間の限界
原作ファンからすると、かなり退屈な映画だった。原作で感じた美しさを映像、音で感じることが出来ると思って観に行ったが、殆ど違う方向性の映画になってしまっていた。正直、原作を読んだ人は観に行かないほうがいいと思う。
消化不良
やはり、3時間はかけて、音楽もっと聞かせる必要有り。原作読んで無い人には風間塵の立ち位置がイマイチ、しっくり伝わって来ないので、可哀想だが、鈴鹿央士とか言う俳優さん、何だかなぁ、って感じを持ってしまいました。
松岡茉優の栄伝亜夜は良かった。嵯峨三枝子の斉藤由貴が、かなり渋い演技に好感を持てたのが救いかな。
まあ、大宣伝の割にはパッとしませなぁ…残念( ; ; )
これでは、、
悪い映画ではない。撮影のフォーカスが近過ぎる。漫画のこまどりと一緒だ。後半になれば、なるほど、ひどくなってきます。最近、漫画原作の映画が少なくなってきたかと思ってましたが、逆に映画が漫画の模倣と化してきた。監督の力量と解します。映像は悪くないが、もう少し、パンフォーカスで、撮れる余裕があれば、
私の知らない未開の世界を見る面白さ
映画っていうのは、自分が知らない世界を見れる、少しなりとも自分のものに出来て体感が出来る媒体なんだなぁという事が身を持って実感出来た作品。多分、食や性や恋などのほぼ多くの人間が持っている欲に重きを置いている作品というのは多少なりとも確実に共感が出来て、"共感が出来る"という意味でとても面白くて楽しい内容なんだけど、自分(私限定)が踏み込んだ事の無い世界…例えば警察や医療や力仕事、芸能界、闇金、暴力、反社会、競技かるたや囲碁、将棋なんてのも分かったふりしてその現場に居たことが無いから、そういう"未開の地を覗ける"作品と言うのは100%の理解や共感が出来なくともまた違った面白さや興奮やワクワクがあると思った。ピアニストという音楽家においても同じ事が言えた。とても特殊な人生でポリシーを持った人達が突き進む世界。
この映画は、ピアニストの世界を4人の異なる背景をもったコンクールの挑戦者たちを通して描いていて、それがまた面白かった。テーマとして、「ピアノ」というくくりだけではなく「音を楽しむ・表現する」というピアニストの世界に関して素人の私でも分かるところまで描いていてくれてそれも良かった。
その為、音を大事にしている作品だった。ピアノの音だけじゃなく自然の音や人が出す音が心地良く響いているシーンが沢山あって良かった。あと、こういう感想はあまり好みじゃ無いんだけど、映像が全編ずっと綺麗だった。編集?かカメラ?の種類的なものもあって色が綺麗で…あとは撮り方や映画独特のあの画角に収めるレイアウトなど…綺麗でおしゃれだった。(ここは日本の何処なの?と何度も驚いた)
映画の内容によっては無駄におしゃれだったりミュージックビデオみたいだったりインスタ映え的な映像だと作品として失敗してしまう可能性もあるけど、この綺麗な音を奏でるピアニスト達の映画という点では絶妙にマッチしていてとても気持ちが良かった…監督分かってる。この石川慶監督に関しては、「愚行録」だけ観たことがあって、あの映画はストーリーがあまり好きじゃなかったから映画自体は「…」と思ってしまっていたけど、愚行録のようなストーリーの映画のジメッとした気持ち悪い空気感や、今回のような透き通る音色のシーンが多数出て来る作品の綺麗な空気感を映像で表現してて、そう考えると「愚行録」も結構良かったなと思えた。
俳優陣…松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィル、鈴鹿央士、凄いねえほんと。ピアニストじゃないのに…あんな事出来るんですね。俳優ってバケモンみたいな職業だなーと改めて感心してしまいました。広瀬すずが昔「先生!」という映画の撮影中にエキストラで参加していた高校生を発見してマネージャーにスカウトさせた…そんな背景のある鈴鹿央士…。物凄く今回の風間塵という役、ハマり役やないか…。松岡茉優演じる天才ピアニスト栄伝亜夜が練習しようとした矢先に忍び込んで来て一緒にピアノを演奏するシーンとか超良かったんだけど…笑。あと演奏する指も魅入った。私は指とか手フェチというのが全然分からないけど、鈴鹿君の演奏する手や指はガン見してしまった。栄伝亜夜の演奏するシーンも、手も含めて全て圧巻ですよ…。
恐らく小説を読まないと分からない細かい設定や過去、トラウマや各種キャラクター達の想いがあるんだと思いますが、そこを置いておいても雰囲気で楽しめた。映画ってのは100%理解して楽しめない作品だとしても雰囲気が楽しければ途中でウトウトすることも飽きることもなく入り込めるんだね。こないだ「HELLO WORLD」を観た時も頭が混乱して爆発しそうにもなりつつ、雰囲気や続きやラストが気になってちゃんと楽しめたので、自分が理解しにくいストーリーや世界の話でも雰囲気で楽しんで良いんだなぁーと映画を観るということに対して肩の荷が少し楽になった今日この頃でした。
終わり方も良かったな。
あと個人的に自分の好きな事に対して没頭してる人萌えなのでそこもめちゃくちゃ良かったです。萌えました。
素敵な作品でした。
入り込めなかった・・・
4人のピアニストたち、それぞれの思い。
研ぎ澄まされた感性と心の奥深くにまで入り込む演奏。
印象的な遠雷のシーン。
魅力的な作品だとは思うが、人物関係か物語の進度で何らかの引っかかり、閉塞感があり、この作品に十分に入り込めなかった部分がある。
小説を読み、もう一度映画を見直してみたい。
尺との闘い…
原作が素晴らしいので残念ながら2時間では表現出来ませんでした。
おかげで奏の面影すら無いし音大に入学している事すら描かれて無いし殿(松坂桃李)と亜夜が抱き合って号泣するシーンも無いし帰ろうとした殿に事務局からの不意の電話も無いし無い無い尽くしになってしまってます。
足りない部分を実演者の説明台詞でカバーすると言う暴挙に(まぁよくあるパターン)
画的には悪くはないと思います。
キチンと観られます。
原作ファンには物足りなさが残るでしょうが…
だって予選毎に成長?一皮向けていく亜夜が全く描かれていない。
原作後半にある「ガンダムかよ‼︎」って突っ込みたくなるようなニュータイプの様な掛け合いも全く無い。
原作読んで無いとちんぷんかんぷんな部分が多いんじゃ無いかな?
塵がいきなり日本に来てるしさ。
やはり先ずはアニメで2クールくらいかけてじっくりやるべき作品。
物語は薄い
演奏部分に時間を取られるため物語が薄くなってしまうのは仕方ないことだろうが、原作ほどの感動は得られなかった。主役の亜夜を広瀬すずを想像しながら読んでいたのでちょっとイメージも違っていた。斉藤由貴だけが目立っていつまで経っても美しい。ラストの演奏は素晴らしかったので、これは音楽鑑賞の映画だったと納得しようか。
本物のコンクールのようでした!
松岡茉優さんの演技力の高さは知っていたけれど、それでも驚くほど表情やしぐさに惹きつけられました。鈴鹿央士くんも新人なの?!と思ってしまいました。
わたしの理解力ではストーリーはなんとなくわかる 程度ではありましたが、みなさんの演奏シーンの素敵さには圧倒されて、涙が出ました。きれいないい映画なので、たくさんの人に観てもらえたらいいなと思います。
“天才の苦悩”は天才にしかわからない
月光の下、2人のピアニストが連弾するシーンは見応えがあり、奏でる音楽に興奮した。ラストシーンのピアノシーンはこれまでの伏線を回収しつつ、その音が琴線に触れた。
まあ、クラシック素人には難しい演出もあり、かつ、天才の人間ドラマを丁寧に描いていない分、しっくりこない部分がいつくもあったけど。そこが理解できればもっと感情移入ができただろう。まあ、ストーリーの未熟さをピアノ音楽で補うという構成は意図したものだろうから、結果として素晴らしいともいえる。
森崎ウィン、鈴鹿央士となかなかいい若手役者で今後に期待する。
音楽はさっぱりわからないけど
原作未読。
食い入るように観てしまった。
音楽のことはわからないけれども、鳥肌がたった。
音楽は戦いでもあるんだな。と思った。
松岡茉優さんを始めキャスト陣も良かった。
記憶にございません、でお茶目な役どころを演じていた斉藤由貴さんが打って変わってクールな審査員を演じていて、役者さんはすごいなぁと改めて思いました。
音のすばらしさ
映画は単純ラブストーリと感じましたが、それよりも音の素晴らしさに感動しました。微妙な音色を演出し創作した方にセンスを感じます。映画館ではなくコンサート会場で見てみたいと思ったのは私だけでしょうか?今後の作品にも期待しています。
良い映画というよりも素敵な映画が正しいかな
Filmarksのティーチイン付き試写会にて鑑賞。
原作未読側からの感想になります。
どうだった?と友人に聞かれ、
「良い映画だったというよりも素敵な映画だったという方が正しい気がする」と答えたのがまず第一の気持ち。
雨や遠雷などの風景が美しかった。
監督の「音楽対4人にしたい」というのを聞いてとっても納得。それも素敵だと思った。
ありきたりなドラマチック性を求めた作品よりも全然こっちが良い。
4人も人物を描いているのに偏りがなく、登場人物にそれほど物足りなさも感じなかった。
月のシーンは良かったなぁと思った。
紀平さんの影響もあるのでは?なんて思ったり笑
最終的に思ったことは、これは原作も読みたい!
駄作ではない
試写会で鑑賞。
ストーリーは理解できるしキャラクターの思考もかんじられてハッとするような台詞もある。だが邦画によくあるスピードはゆっくりのくせに話は急ぎ足という印象。
見て気分を害することはないがぜひ薦めたいと言うほどでもない。
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