蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
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音楽の素晴らしさ
好きなことを続けるか止めるのか、
ピアノを通じて様々なメッセージのある4人の物語。
松岡さんの表情の一つ一つに心を奪われました。
最後のプロフィコフ本番で
トラウマに立ち向かい少しずつ克服するところで
母を亡くした少女の心情を思い浮かべてしまい
涙が止まらなかった。今年一番泣いてしまった。
時間が合わなくて見れないかと思っていたが
観ることができて本当に良かった。
天才にも沢山の戦いがあって努力している。
自分も何かで輝けるよう頑張りたい、続けなきゃと
勇気をもらいました。
ギフトの意味が
レビュー書く難しさ(自分の表現力と語彙力の無さ)に泣く
私は松岡茉優さんが好きで、公開後すぐにでも観に行きたかったのになかなか劇場まで行けませんでした。
待ちに待った本作を心踊る気持ちで観たので、いつもよりかしこまった状態で観ました☺︎
まず、本作に関して軽々しく感想を述べてはいけないような格式高い映画作品となっています。
これはやはり、凡人の私があれこれと書いてはいけないな、と思ってしまう作品だからです。
何故なら…
天才、亜夜役の茉優ちゃんがこの役を演じるために渾身の力を込めているところとか、
悩みながら、苦悩しながら演じているんだろうなー、とか
ヒシヒシとスクリーンを通して私は感じたからです。
だから最後の亜夜の泣き方が…、何とも言えない顔だったから、私まで泣きました。
明石役の松坂桃李さんは逆に天才でもないけれども、自分の音楽に対する自信がスクリーンに表現されていて…。どこからくるんだろう?このどーんとした落ち着きみたいな感じ?
明石の生活者としての音楽は誰にも負けないっていう演技は凄かったです。とても説得力ありました!
その他のキャストさん方々も皆さんとても素晴らしかったです、本当に!!
演奏シーンは実際にコンサートで聴いている錯覚に陥るほど、音響効果抜群でもう最高でした!
途中で馬が出てくるのですが、これがまた良いアクセントみたいになっていて良かった!
確認のためにもう一度劇場で観たい作品となっています!
まだ、ご覧になっていない方がいらしたら是非劇場で堪能していただきたいです😊
原作をシンプルにまとめた
素晴らしいけど松岡莱優が物足りなかった
個人的に天才の話が大好きなので、途中まではかなりの傑作!と観ていたけど、中盤、終盤がなんかもったいなかった。コマーシャル映画かアート映画か、タイトル含めて微妙な立ち位置の映画だけど、これなら2時間半くらいやってもよかったのでは。
鈴鹿央士は素晴らしかったし、森崎ウィンも、いいキャスティングだったけど、松岡莱優がちょっと残念だった。割と器用な女優さんだと思っていて、天才役にどういうアプローチでくるか予告編みて期待してたのだけど、前半の冴えないところは仕方ないとして、クライマックスでの演奏は、ほかのキャラクターとの邂逅を経て、もっと軽やかで伸びやかにいきいきとしてないといけないのではないか、というか、そこの演奏だけで圧倒できるとこだと思うのだけど、どうしたのだろうか、と。
評価の先へ
映画であれ、ピアノであれ、評価を下すべき人間とは一体誰なんだろうか?
若手ピアニストの登竜門とされるピアノコンクールに挑む者たちの姿を描いた作品でありながら、物語の焦点は勝敗の行方には定まらない。むしろ、勝敗など二の次、三の次として扱われ、優勝を渇望する者ほどあっさりとスクリーンから姿を消していく。
物語の軸となる4人のピアニストはいずれも天才と呼ばれる才能の持ち主であり、それぞれがそれぞれの実力を発揮すべく、鍛錬し、苦悩し、そして本番に挑んでいく。コンクールから離れた場所で出会う彼らにライバル心も嫉妬心もない。互いにピアノに取り憑かれてしまった運命を分かち合うかのように、あるいはピアノ界以外に行き場がないという者たちが仲間を見つけたかのように会話を繰り広げていく。
乱暴な言い方かもしれないが、彼らにとってコンクールの勝敗など興味がないのだろう。挑む続ける理由は自分の演奏を音楽界に知らせること、自分の演奏が完璧を超えていくこと、そして自分自身をも乗り越えていくことであり、コンクールは自分自身の存在意義を試す場でしかない。ゆえにセリフではなくピアノ演奏そのものが登場人物の感情を代弁する。
私も含めてピアノや音楽界に精通していない観客にとっては一見、置き去りにされそうな構成でありながら、それぞれの俳優たちが表情豊かに演じきり、観る者の解釈を深めていく。しかし、自身の演奏を成し遂げた主人公に聞こえた音が穏やかな蜜蜂の羽音だったのか、それとも嵐を呼ぶ遠雷の轟だったのかは凡人の私には分からない。だが、それでいい、それだからこそいい。最後に発表されるコンクールの結果をあなたはどう解釈するだろうか?
才能があることの苦しみ
ピアニストの心境が伝わる傑作
原作が気になった
面白かったです。
ピアノのコンクールがどういうものか
ほぼ分かっていないで見たので
「コンクールってこんな感じなんだぁ」
って最後まで興味深く見ました。
なのでリアリティがあったのかどうかは
よく分からないです。
出演者のみなさん、
ちゃんと弾いてるようにしか
見えなかったです。
そこに違和感は全く感じさせないです。
ピアニストがそれぞれ性格付けが
ハッキリしていて、
作曲した曲もそれぞれ特長的なんですが、
実際に演奏して聴くからわかりますけど
これが文章で表現されていたと思うと
小説でどうなっていたか気になります。
きっと原作者と入念に相談したんでしょうね。
曲を聴いてもらって、
「こういう感じですか?」って。
原作者の頭の中だけで鳴っていた曲を
きっちり再現できてるんですかね?
そっちが気になっちゃいました。
映画館で見よう❗
4人のピアニストのコンクールを通しての人間ドラマです。
主人公は松岡さん演じる元天才少女ピアニストですが、もしかしたら松坂さん演じる明石さんなのかも知れないなって思いました。生活者の音楽家を自称する彼は他の3人と違い、ただ1人だけこっちの世界(凡人)の人って思えたからです。
もちろん、すごくレベルの高い人なので、普通には交わることのないあっちの世界の人なんですが、ピアニストになることが許される人は、けた違いの天才。そう思わされました。ただ、その天才に本質的な気付きを与えるのは、実は明石さんのような凡人なわけで…
その辺りの絡みがホントすごくて、よかったです。
あと、というか、これがメインなんでしょうが、音楽が、曲がすごくよかった❗ストーリーと一体になっていてね、ああ迫力あるなとか、なにこの天才的な感じとか、ピアノのすごく楽しめました。
最後まで見て下さい🙇
自分でも思っても見なかったタイミングで感情がさらわれて涙が出る
本選のマサルの演奏、明石とあやがピアノが好きという会話を交わすシーン、ラストのあやの演奏で涙が出たんだけど、どうしてかと言われても、なんか勝手に出た、という感じ。ヒューマンドラマに感動してとかじゃなくて、各俳優のふとした表情と音楽を見て聞いてたら、何かが琴線に触れてこっちも自然と音が出ました、みたいな感覚。原作を読んだ時に、凡人が、天才の片鱗に触れられる本だと思う、と感想を持ったけれど、その世界観が見事に切り取られて立体的になった映画だった。なんか分かんないけど、見終わって映画館を出た後もまだ泣きそうになる、感覚の奥がまだ震わされてるような気分。あとは、海で遠雷を眺めるシーン、塵が木製の鍵盤で練習するシーン、マサルとあやの連弾のシーン、あやと母親が世界の音を一つ一つ見つけていくシーンが好き。海のシーンでは凡人代表、ブルゾンちえみと明石のやりとりも良かったな。
うーん、惜しい
小説と映画とは表現方法が違うのだから、原作が小説であっても筋やキャラクターが原作通りである必要はない。ただ、伝える方法は違っても、伝えたいことがもし同じであるならば、原作から伝わってくる音楽を愛し愛される多幸感のようなものが映画には足りなかったように思う。〈不満な点〉①亜夜がコンクールに参加した動機が不明確。葛藤の描写は細かいが、動機がよく解らないので、いつまでもグズグズしているのを観ていると「なら、参加しなければ良かったんじゃない?」とイライラしてくる。動機がもっと明確になっていればラストももっと感動的になったと思うのだが…②亜夜が結局自分で乗り越えた描き方になっているので、相対的に風間塵の演奏に感化された為かどうかが曖昧になってしまい、彼が「ギフト」である=ホフマン先生の意図=音楽を進化させる、という構図が「台詞」での説明にとどまってしまい、映画のテーマとして迫ってこない。ただ、映画的な工夫はあちこちに感じられる。原作では一脇役に過ぎなかったオケの指揮者の小野寺の役の比重を大きくし、且つ鹿賀丈史が演じることで後半が締まった。亜夜が本選に、子供の時ピアノの前から逃げ出した時と同じドレス(勿論サイズも違うし、結局用意したてたの?という疑問もあるが--伏線が足りないから)で登場したことは亜夜の決意・前に踏み出したことを視覚的に現していて映画的には良い演出だったと思う。〈まとめ〉映画全体として観ると成功しているとは言えない。
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない
原作未読。
松岡茉優が可愛いので観に行きました。
演技、またストーリー共に素晴らしかったです。
そして可愛いかった😍
「蜜蜂と遠雷」というタイトルの意味がクライマックスで理解出来た気がします。(解釈の問題かもしれませんが)
主要人物それぞれに抱えている殻というや壁があり、お互い譲れない想いを持って挑んだ登竜門とされる大会でお互いの演奏などを通じて刺激を受けてそこから脱皮していく様はまさに蜜蜂が花から花へ花粉を運んで咲かせるよう。
遠雷は言わずもがなでしょう。
さながら「ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けない」という言葉のような言葉だなと思いました。
私は音楽は門外漢ですが、きっと音楽(クラシック)が好きな方には堪らない作品だったのではないかと思います。
とてつもないプレッシャーの中で人生の殆どの時間をピアノの演奏に費やすピアニストたちの孤独や葛藤、また刺激し合って高みに至る姿はクラシックをよく知らない私が観ても圧巻でした。
惜しむべくは私に音楽についての知識も素養も皆無なので、”音楽の神様”の凄さや影響力、作中の演奏が全く分からず雰囲気で凄いという感想で評価せざるを得ないため、その分は未評価として☆4つとしました。
原作が良すぎて…
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