君は月夜に光り輝くのレビュー・感想・評価
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映画として楽しめた
「ミッション:インポッシブル」のイーサン・ハントが
どんなに危険な目に合っても、決して死なないのが映画。
この作品は、ラブストーリーではあるが、
ヒロインが実在しない「発光病」に罹っていること、
代行体験(スマホが大活躍)なる意味の分からないこと、
などが設定されていて、映画そのものだ。
突っ込みどころが気になり、この作品に批判的な方も、
そんなにむきになることは、ないのでは。
難病がテーマの「君の膵臓をたべたい」と被る、
おまけに北村匠海がまたヒロインの相手、
けれども・・・
入院している女子高生のヒロイン・「渡良瀬 まみず」。
発光病で余命宣告を受けている。
彼女がやりたかったことを、
クラスメイトの岡田卓也が代行体験し、その感想を彼女に話す。
そんなやっかいなことを、すんなり受け入れてしまう
お人よしな卓也に、違和感がないのは、
「君の膵臓をたべたい」の「僕」のイメージがあるからだと思う。
いくつかの代行体験のエピソードのシーンが、あっさりと繰り返される。
そんなにスピードが速いと、この後どんな展開になるのか、
少々心配になる。
これの繰り返しだけなら、つまらないなと思いつつ、
後半の見事な展開にやられた、といった感じ。
映像で表現出来るものは、映像で、
抽象的なこと、つまりこの作品が伝えたかったことは、
2人の会話のやり取りの中にきっちり表現されている。
心にしっかり刺さりました。
ラストの演出が感動もの。
永野芽郁の笑顔が頭の中に残り、流した涙が、
救われる思いがした。
この作品は、「君の膵臓をたべたい」とは
違った意味での素晴らしさがあり、観ておくべきだと思います。
これは一つのジャンル
不治の病を患ったヒロインとそれを支える主人公、というのは邦画において一つのジャンルを確立している。何の捻りもないストーリーといえばそれまでだが、丁寧な演出や演者の演技は素晴らしく、ギリギリのラインで絶妙な仕上がりだ。
キャストが絶妙なチョイスで、永野芽郁や北村匠海の良さってこういうところなんだよ!!と熱弁したくなる映画。それにしても、終盤のあの突然の永野芽郁の制服は反則的な可愛さだった。君の膵臓をたべたいに続き、映像も綺麗。
陳腐でチープという人もいるだろうが、素直に楽しんでうるっとすれば良いのに、と思う。
永野芽郁頼りになってません?
どうしてもどこかで見たことあるようなセリフやストーリーが気になってしまう。やり尽くされてる余命ものに挑む心意気は認めるけど…
あとクライマックスがくどい。「最後のお願い」何回言うねん!
北村匠海も少し微妙だった。原作でも卓也はあんなぶっきらぼうな感じなの?
とまあ色々思うところはありますが、永野芽郁がすごく可愛いので高評価です。そこはさすが月川翔監督。観客全員が愛おしくおもうヒロインでした!
私は私でよかった
号泣せずにはいられません。
発光病という不治の病にかかってしまった、渡良瀬まみず(永野芽郁)。
新学期から、まみずのクラスメイトで、訳あってまみずの病院までクラスメイト達が書いた寄せ書きを届けることになった岡田卓也(北村匠海)。
ある日、まみずのお見舞いにきた卓也は、まみずが大切にしていたスノードームを壊してしまう。その罪滅ぼしとして、まみずの死ぬまでにしたいことを卓也がして、それをまみずに話す、代行体験をすることになった。代行の回数が増えるに従って2人はお互いに惹かれていく。しかし、惹かれていくにつれ、まみずの残りの時間が短くなっていく。
ラスト、まみずがした最後のお願い、
『幸せになって』
で、涙が止まらなくなる。
佐野徹也さんが書いた原作とは少し違い、香山の兄が、発光病で死んだという設定になっていたりと、映画用に少し変更してありました。
原作は読んだが、映画をみていないという方も、映画はみたけど、原作を読んでいないという方も、どちらもみていない方も絶対オススメです!
映画館には、ハンカチを忘れずに持って行ってくださいね 笑。
死ぬことは生きること
永野芽郁がいい。この人は菅田将暉主演の映画「帝一の国」のときはホンワカしたおっとり感があって、あのドタバタした映画を少し地面に引き戻す重要な役割を果たしていた。当時は17歳で実際も高校生だったはずだが、現実をワンクッション置いて受け止めるような独特の雰囲気は天性のものなのだろう。本作品ではさらに進んで、現実から一歩引いた立ち位置で状況を受け止め、そして自分自身を受け止める、健気な女子高生を見事に演じていた。他にこの役ができそうな若い女優さんはあまり思いつかない。それほど役にぴったりだった。
それに声がいい。少し前に死期の宣告を受けたばかりの人間なら狼狽えもするだろうが、物心ついてからずっと死と対面してきた主人公まみずは、もはやあたふたする時期をとうに過ぎている。本作はまみずがずっと喋りつづけているような印象の作品で、その声にはある種の諦観のようなものが通底しているように感じられる。死を覚悟した人間は自分を相対化して、深刻ぶることなく、逆にあっけらかんとできるのだろう。淡々として見える演じかただが、永野芽郁にとっては渾身の演技だったと思う。
北村匠海は「君の膵臓を食べたい」での表情の上手さに驚いたが、その後の映画「十二人の死にたい子どもたち」やドラマ「グッドワイフ」の達者な演技を見れば、さもあらんと納得する。本作品では、見舞いに行った初対面の女子高生の無茶振りをあっさり引き受けるという尋常ではない設定を、さも普通のことのように楽々と演じてしまう。
岡田くんの姉の回想シーンに映された本の言葉は、中原中也の「春日狂想」の冒頭の一節である。中原中也には「秋日狂乱」という詩もある。対になっている訳ではないが、人間を愛おしく思う気持ちがある一方で、人間の愚かさを憂う気持ちもあり、その相克に張り裂けそうになりながら、詩人はこれらの詩を書いた。その世界観がこの映画の最も重要なメタファーになっている。
日本は高齢化という面では世界の最先端である。どの国も経験したことのない高齢者だらけの時代がどのように過ぎていくのか、誰にもわからない。かつては如何に生きるべきかがテーマであった。今後は如何に死ぬべきかがテーマとなっていく。生きることは死ぬことと表裏一体なのだ。
昭和の時代に丸山明宏が「ヨイトマケの歌」を歌った。家族のために肉体労働をする母親が歌う「ヨイトマケの歌」に励まされたという感謝の歌である。戦後の復興から高度成長の時代には、人は人に励まされて生きてきた。これからの人は、人に励まされながら死んでいくのだろう。父から貰ったオルゴールの曲が「幸せなら手を叩こう」だったのは、それが主人公にとっての「ヨイトマケの歌」だったからなのかもしれない。
キミスイと比べなければ楽しめる
同じ監督と北村匠海のコンビということで、どうしてもキミスイと比較してしまう。キミスイと比べると意外性みたいなものが無いので、思っていた通りのストーリーで進みます。台詞も最後の願いも予想の範囲内。
ただ、キミスイを意識しなければ十分楽しめます。泣けますし。
北村匠海はハマり役。普段は感情を出さないで淡々としている所と、突然涙がこぼれる所のギャップがいい。
永野芽郁は透明感と儚さが良かった。余命があっても元気ハツラツな所と、本心の涙が良かった。
二人とも今後も応援します。イメージと違う役もやって欲しい。
キミスイのように突然涙が止まらなくなるという程ではないけど、十分楽しめました。
細かいことは気にしちゃいけない、妄想ファンタジー
子役から、ティーンファッション誌のトップモデルへ登りつめ、そして昨年上期のNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインを務めた永野芽郁(ながのめい・19歳)の主演新作。
主演は「ひるなかの流星」(2017)以来だが、2018年はメジャー作品の助演出演で着々とキャリアを積み上げてきた。直近も日本テレビのドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」で、菅田将暉と共演している。
本作は佐野徹夜の同名小説の映画化。イラストがセットになったライトノベルのスタイルで発表された。
不治の病"発光病"で入院している女子高校生・渡良瀬まみず(永野芽郁)。たまたまクラス代表として見舞いにきた同級生の岡田卓也(北村匠海)に、やり残したことを"代行体験"してもらうことで、徐々に心を通わせていく2人の恋愛物語である。
相手役の北村匠海は「君の膵臓をたべたい」(2017)が大ヒット。どちらかというと浜辺美波の勢いに引っ張られた形でのブレイクではあるものの、以降、メジャー出演が続く。本作も"キミスイ"と同じ月川翔監督である。
そもそも"発光病"という病気は存在しない。細胞の異常によって皮膚が発光、死に近づくにつれ、その光が強くなっていくという、ゲンジボタルの羽化ような妄想に付き合わなければならない。
高度先端医療の病院なのに、部外者が簡単に出入りできたり、スーパームーンの夜空に満天の星が輝いていたり(ふつう、満月の光で星は見えなくなる)、いちいち都合がよすぎる。本作は設定からして、リアリティをまったく重要視していないことが特徴。
逆に言うと、細かいところに目をつぶれば、構成要素は単純記号化されている。
"まだ若い女子高生が余命宣告される悲劇"
"死ぬまでにしたいことを列挙し、叶えていく"(よくある設定。恋愛もそのひとつ)
"それぞれが抱える家族問題の壁と、それを乗り越える"
これは、記号化コミュニケーションで共感する作品と考えればいい。自分のようなスレた大人には感動しにくいが、何にも考えずに直感でとらえる世代にはちょうどいい。
主人公はふわっと消えていくので、"キミスイ"のような骨太の涙もない。旬の永野芽郁を満喫するだけだ。
やはり人気急上昇中の今田美桜(22歳)が、メイドカフェ店員役で出ている。メイド姿も拝める。
(2019/3/16/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ)
後味のよい綺麗な映画
最初は死を題材にした恋愛映画と思っていたが
これは大切な人を亡くした人達の話でもある
重いテーマのはずなのに湿っぽい印象が薄いのは
まみずの笑顔の印象が強いからだろうか
ただ最後はスノードームからエンドロールに入った方が
個人的には流れが美しかったかなと感じた
爽やかな後味のよい綺麗な映画でした
原作読んでいても泣ける
原作から大好きで映画化はとても嬉しく公開初日に行かせてもらいました。やはりとても面白く最後の結末は知っていたのに泣きました。最近はフォルトゥナの瞳や君の膵臓をたべたいなどたくさんの文庫本が映画化されていて。全て出演者の方々が演技が上手く最後の結末はいつも泣いてします。1度見たらもう1回!となるような作品ばかりで映画が好きになりました。見て損はしません。気になる方は是非見てみてください。
永野芽郁ちゃんが本当に良かった。 北村くんも良く、キャストに支えら...
永野芽郁ちゃんが本当に良かった。
北村くんも良く、キャストに支えられてるという印象だった。月川監督の途中のカットなしの長回しは非常に良かった。
叫ばない「セカチュー」という印象
原作未読で観ました。北村匠海が主演の一人で月川翔監督となれば、ついキミスイレベルで出来映えを期待して観てしまいます。それからもう一人の主役の永野芽郁も、不思議な存在感にちょっとワクワクさせられる役者の一人です。その意味では期待しすぎたかも知れませんが、既視感というかデジャブ感がありすぎて、新鮮味に欠けました。原作がどうなっているのか、今後読んでみてみます。
それからエンドロールで劇中歌としてミスチルのhimawariが出ていました。1回観ただけではどこで流れていたか気づきませんでしたが、それもちょっとやりすぎかと(もう一度観てもどこで流れていたかよく分かりませんでしたが)。「センセイ君主」の北川景子はご愛敬としても、この作品では全く別物の映画として鑑賞したかった。
ところで最後のスマホに残されたメッセージは、「セカチュー」のカセットテープを彷彿とさせましたが、内容はよかった。静かな北村匠海が、森山未來に被って見えたのは私だけではないはずです。
私は私でよかった!
「たまに」は余計だよ。
この二人の会話で物語が進行する。気がつくと完全に引き込まれていた。
永野芽郁ちゃんはこの役にピッタリ。
嬉しいのにそらす、淋しいのに強がる、好きなのに何でもないふり、会いたいのに・・・。
恥ずかしそうにDだよ。これで撃沈でした。
裏側にあるストーリーがこの物語に深みを与え、家族愛まで描いている。
単なるラブコメではない。お陰で3回も涙腺崩壊してしまいました。
是非映画館で🎦
私に生きる力をくれたのは貴方でした。
太陽と月
永野芽郁と北村匠海のそれぞれの
印象があったので、
太陽の芽郁さんが月夜に輝く?
どんな話なんだろうと。
話は、発光病という不治の病に侵された
彼女の代行体験で彼が心が通じて…
エピソードに起伏があまり
なかったので、
これは
主演二人の心の死生感を
感じるのが作品の骨子なんだと
気付きました。
卓也の目が終始虚ろに感じたのも
姉の死を背負っているのだと
わかってからは
まみずのやりたいこと代行による
生きる意味を見つける行為は
彼の生きる力にも繋がることなんだ。
死の淵を覗いているのは
まみずだけではなく、
卓也もそうだったんだと。
だから、ICレコーダーに、
・あなたのせいで、私はもう、生きたくてしょうがないの
・これから先、生きたらどうなるのか、知りたいです。
・私のかわりに生きて、教えてください。
そして、
あなたの中に生き続ける私に、
生きる意味を教え続けてください。と、
まみずが卓也に
自分の分も生きてほしいという
主旨のお願いをしたんだなと。
愛する人を残していかなければ
ならないとなったとき、
道連れに連れていくのか、
残して、自分のしたかった事を
伝えて生きて欲しいと
願うのか。
人によって違う思いがある
重いテーマでした。
本作では、
好きな場面が3つありました。
皆さんも、印象深いと
コメントされてるミッチーと
卓也の語り合う場面。
娘さんを~冗談だよ。
は、
普通に続くと思っていた日常が
無くなる哀しみがやるせない。
二つ目は、
スーパームーンを観る望遠鏡の場所まで
目をつぶった彼女を、手を繋いで
連れていくシーン。
昔、夜景を観たことを思い出しました。
あれをすると、てをつなげる。
三つ目は、
葬式の時、
卓也がまみずの願いどおり
皆の前で、
彼女だったと宣言する シーン。
これには、
彼女の健気なお願いに
さすがに、すこし泣けました。
本作で泣けたのは、
この場面だけだったけど
満足でした。
エンディングソングも
いいですよ。
お金の面で非現実的??
結局、顔が良くて金があれば良いのか。と言った感じ。
代行での資金源がまみずなのかたくやだったのかは、私が見落としてしまったのかで、分かりませんでした。
仮にたくやだったとして、靴プレゼントしたり、旅行計画したり、それにバンジージャンプ。
そんな財力が片親だけの高校生であるのか。と考えたら、ちょっと非現実的というか…。
個人的に、キミスイと比べてしまわないようにして欲しいです。
あと、普段映画を見る上で予想外な展開を期待する人がいるかと思いますが、その人には申し訳ないですが全くそういった感じはしませんでした。
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