エリカ38のレビュー・感想・評価
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浅田美代子の新境地を引き出した樹木希林の慧眼
清純派アイドル歌手から女優に転身した浅田美代子。にこやかで明るいキャラとほんわかムードで、かつて役柄が限られていたのではないか。ドラマ共演から公私の付き合いがあった樹木希林は、浅田の一般に知られていないさまざまな面、能力を評価していたのだろう。長いキャリアで唯一という企画で、一風変わった女詐欺師の役を浅田に用意した。
実話がモデルで、確かに奇妙な詐欺事件として一時マスコミを賑わしていたと記憶する。あの時大勢が抱いたであろう、若作りの女性容疑者のうさんくささ、逮捕され送還されているのになぜか媚びたような態度、そんなもろもろを巧みに抽出し、浅田が見事に血肉化した。
樹木は出演シーンは少ないものの、エリカの老いた母役で一筋縄ではいかない複雑な人物像を描く。エリカが支援者を招いたパーティーの場面での台詞「娘をよろしくお願いします」には、樹木の浅田への思いが重なって聞こえ胸が詰まった。
やっぱり浅田美代子は金持ち役か似合う
樹木希林さんが、大好きな浅田美代子の「代表作」にしたいという企画からはじまったそうです。実際にあった詐欺事件を起こした山辺節子の実話をモチーフに、色香で男をだまし、最後は異国の地で逮捕された女の姿を描いた作品。この事件はリアルタイムで知ってるからじっくり見てしまった。詐欺師って一流の営業マンと紙一重。
たたし、海外シーンは英語が下手すぎて観てられない。笑
演出はどうでしょう?わりとあっさりして犯罪としてのパンチは弱く感じた。
エリカ
浅田美代子は終始おばあさんにしか見えなかったのだが、それが良かった。すっとんきょうに明るいだけというのではなく、淡々と壊れてる感じはいい。ラストシーンのアップの表情が凄い。それを見るだけでもこの映画の価値はある。
現実にあった詐欺事件をモチーフに樹木希林が企画した作品。 樹木希林...
現実にあった詐欺事件をモチーフに樹木希林が企画した作品。
樹木希林は出演シーンは少ないけれども、存在感があり、印象はとてつもなく残る。浅田美代子も難しい役柄、良かったと思います。
美代子のからくりMovie
巻きあげた他人の金で放蕩生活を続け2017年4月に出資法違反で逮捕された『60の聖子ちゃん』『つなぎ出資の女王』こと若作りの詐欺師山部節子が犯した巨額の投資詐欺事件がモデル
映画のタイトルは傭兵生活をするハメになったパイロットを主人公にした新谷かおる原作の漫画『エリア88』とかけているのだろうか
俳優浅田美代子を味わうための映画
盛岡で上映されていたが観ておけば良かったと後悔している
これはとても珍しい
それもそのはず45年ぶりの主演映画
浅田美代子といえば『さんまのからくりTV』でお馴染みのおバカキャラのおばさん
ご長寿クイズで爺さんが「浅田美代子さんが最近覚えたことはなんでしょう」という問いに「日本語」と答えたことが強く記憶に残る
正解はたしか英会話だったと思う
この作品でもそれを披露している
俳優浅田美代子といえば『釣りバカ日誌』の2代目みち子さんか月9ドラマ『101回目のプロポーズ』のヒロインの友達役の印象しかない
さんまのからくりTVで再ブレイクした形だがそのせいで知的な役が来なくなったと嘆いたらしい
その長寿番組がやっと終了してしばらく経ってから舞い込んできたビッグな仕事は知能犯である女詐欺師エリカこと聡子
そりゃ本人やる気満々です
企画樹木希林で詐欺師の母としても出演
製作総指揮奥山和由
日比遊一監督作品初鑑賞
樹木希林だけでなく晩年の木内みどりが着物姿の普通じゃない老婦人として出演
窪塚弟とか黒田アーサーとか佐伯日菜子とか久しぶり観る面々も
物語の間に間にインタビューに答える関係者たちの証言がある
浅田美代子のソフトな濡れ場あり
詐欺の被害者の皆さんが馬鹿騒ぎして怒りの抗議を主人公にぶつけるシーンが笑える
ああいう人たちを気の毒だとは思わない
騙されたんじゃなくて夢を買ったんだよ
絶対に儲かるなんてありえないのに自業自得
愚かな連中だよ
エンドロールは騙された被害者の音声を交えて
因みにこの作品はレンタルDVDで鑑賞した
地元のツタヤはどこも扱っていなかったなぜかゲオはほぼ全店舗置いていた
他の地域はわからないがそんなこともあるんだな
樹木希林の遺作。
出資法違反で逮捕された山辺節子をモチーフにした作品。
カンボジアに小学校を建てる、マグロの養殖など巧みにお金を多くの人に出させて、自分はタイで若い男相手に豪遊する。
自分も出資者・被害者という聡子に、明らかに噓くさい経歴を並べる平澤。
どっちが悪いのかというと、両方である。
出資をお願いする時は説得力ある話し方、詰め寄られた時には決して挑発には乗らず、のらりくらりと適当にかわす話し方。良くも悪くもその才能を使うところを間違った。
浅田美代子は年齢はいってるが、若作りで頑張っているという点では今回ははまり役であった。
樹木希林のほとんどセリフはないものの、華やかな聡子の母親とは思えない質素で古ぼけた感じはこれまでの生き様がすべて現れている。
詐欺だと見破り、騙されない眼を養うことが大切だね。
お金が人を狂わせる
地元では上映されず、観たかった作品でした。どこまでが実話なのか、事実は小説より奇なりなんだと思う。
「私も被害者なんです」と言いたい気持ちもわかる。
エリカの親と環境がエリカを作った。子供を真当に育てる責任を、改めて感じる。
樹木希林さんと浅田美代子さんのいい関係が、肝ですね。
すごくいいし 映像もきれい
ラブシーンや二の腕がひどいかなwww
ほかの表現方法があったと思うし あの絵を入れるならほかの絵が必要だったと思う
色魔な色ボケ女を描くよりも 策略的な頭のいい女が織りなす本能的なシーンの方が良かった
実話があるので大分助けてもらえているが 実話の背景がなければ☆2つか1つ
これではアダルトVシネに足を突っ込んでいる感じ
内容も映像も浅田さんもいいし希林さんの思いもしっかり伝わる力作だが
ラブシーンだけが痛いというか 映画をまとめるための渡部聡子/エリカの本能的部分?
スパイスと考えても撮り方、表現の仕方が・・・これ?ww
そこでストーリーが完全に止まってしまっているし、センスなさ過ぎて映画の質を落としてしまっている
若い男とのセックスシーンが女性的な目線で素敵とか願望なのか
そこだけ恋愛映画?と思うくらい変!
性別が逆ならとかそういう問題ではなく 実際の渡部聡子/エリカを描くはずが、
希林さん自身近すぎて見えずなのか、浅田さんが主演した名作にしたいという願望からなのか
尺も長すぎw キャラも変わっているし
もっと短くてよいのに
浅田さんの演技を引っ張る形になっている
あそこまでの尺をとるなら、金をだまし取る為に、もうすでに機能しない、女的にしたくもない爺様とのセックスシーンがあって それで得たお金で若い男を買い本能的にセックスを楽しむ老女の絵ならまだよかった!
爺とのシーンは遊園地?とかETC
う~ん・・・女性が描いた理想なのか
して若い男とのセックスシーンだけがなぜかとても奇麗で恋愛映画みたいになって・・・草
途中で見るのをやめて 2時間後に見直した
リアルな話なのに・・・
人間の本能を上手に描き切れなかったね
渡部聡子/エリカ・・・映画にするにはとてもいいキャラクターだし描きやすかったはずです
ちょっとしたシーンに配慮というかリアリティがない
すべてをぶち壊している気がする
とてももったいない!勿体なさすぎる映画でした
晩節を汚すけど、それもまた良しか
原節子は、スクリーンに美貌をとどめて世をみまかり、伝説の聖処女となった。
サユリストも言う、「吉永小百合はトイレには行かない」。
ところが死去する直前の樹木希林はどうだろう、入れ歯を外したりざんばら髪の認知症になったり。
映画はつまらないし、
誰にも薦められない。
・・・・・・・・・・・・
樹木希林が世を去ってしばらくの時が経ったのでDVDを借りて見た。
故人を知る人が集まる、これ=鑑賞は法事のようなものだ。
世を去った人間には、隠された負の一面が誰しも有るし、それを敢えて広告しなくても良い
「アイドル」とは「偶像」という意味だ。人は樹木希林の素顔を知らないがメディアを通して与えられた彼女のイメージをそのまま本人と信じて彼女を愛する。
しかし本作の企画者は樹木希林本人だ。
・・アイドル樹木希林像をぶち壊して世を去るつもりなら、樹木希林はよっぽどのデストロイヤーだ。
TV ドラマ「寺内貫太郎一家」での「ジュリ~!」から世間を騙してくれた彼女、当時あの人悠木千帆は31歳だったのです。
自身の芸名をオークションで売り飛ばし、ロックンロールラーと結婚し、最後にはおかしな映画を残して去って行った。
原節子のごとく隠遁して不老不死を演ずるのもありだったのに、樹木希林は完膚無きまでにファンを裏切って、ダイナマイトをこちらに投げつけて逃げて行ったんですね。
樹木「娘を宜しくお願いします」
浅田「お母さん、一緒に死のうか」
樹木「私はいいわよ」
⇒どっちとも取れる樹木の返答が怖い。
がんで世を去る自分の道連れに、旧知の美代ちゃんに黒歴史を負わせて、幕引きを選んだのだろうか?まさか。
・・・・・・・・・・・・
映画が余りにもつまらなかったので、こうしてレビューを上げることもためらったが、樹木ファンの僕は呆然としてそんな事ばかり考えてしまいました。
「私はね、役者なのよ。他人を騙してお足を頂く稼業なの。ホッホッホッ」
と毒気のある笑い声が聞こえてくる気がする。
樹木希林は=詐欺師エリカなのかもしれないな。
とにかく独特なお方でしたよ。
樹木希林の想い
こんな60過ぎの少し派手なおばさんに何で皆騙されるんだろうって覚えていた実在の事件をベースにした話でした。浅田美代子が本当に詐欺師で小悪魔的な熟女を好演している。愛人役平岳大は本当に居そうな大物詐欺師に思える位ハマってた。父親や、愛人、信じていた人物に裏切られた経験から、金だけは裏切らないと、金集め=詐欺行為に邁進するエネルギーは凄い。金返せと出資者から詰め寄られても、びくともしない厚顔ぶり。しかし、やっぱり彼女も人間、タイの恋人には心を許し、安らぎを求める。しかし、恋人にも大きな屋敷を与えるなど、金で繋がった関係なのかも知れない。恋人には実は恋人がいたという現実。樹木希林が伝えたかったこと、金は裏切らないけど、人の心までは買えない。ということなのだろうか。
浅田美代子という女優
個人評価:3.5
浅田美代子の素晴らしいエリカへのなりきり。
投資の被害者との長尺の討論のやり取りは、見応えがあり、見所の一つといえる。
母子との関係が、この事件の核になっている脚本だが、樹木希林の登場シーンも少ないので、掘り下げは足りないとも感じる。
良作だと思う
・平沢の胡散臭さがすげー!
平沢が何股もしてることに気づいて、彼を裏切ってタイへ逃亡、か……平沢なんなんだこいつ、と思ってたので多少スッキリする自分がいた。
・平沢とエリカ父、それぞれのキスシーンの気持ち悪さ。癖とか出る場面だろうから俳優さん二人には申し訳ないんだけど、すっっっごい吐き気!!
・「浅田美代子が全く美しくない」というレビューをちょいちょい見たけど、別にそこはいいんじゃないかと思った。
だって元となった容疑者も美しくないし。どうあがいても、どう詐称しても歳は出るというか。年齢際立たせてくれたほうがリアリティーあると思うので私は好き。
・43年前の母親が、なんか樹木希林さんとはかけ離れた感じだったのが気になった。樹木希林の若い頃担当の女優なんてやっぱいない、となったのかもしれないけど、あまりにも違ってて…。
・ポルシェ!!
実際の年齢知ってたとか、その他純愛ぽいことを言っておきながら、聡子にもらった金は使い、彼女も作る。けど聡子に手紙で愛を語ってみたりする。あの家で待ってると言いつつそこには新しい彼女と住んでる。どうしようもないたまらん展開だった。
・エンディングの被害者の実際の声、「渡部」って言ってるけど、実際と言いつつ台本てこと?混乱したけど、こういう風にお金を取られた被害者ってこういう感じなんだろうな、っていう、これまたリアリティーがすごかった。
本編で出てくる、聡子を問い詰める場面も良い。すごすぎて、正しいことを言ってるはずなのに引いてしまう。「一般人」の表現がうまくて。お金を取られた側の人たちに嫌悪感みたいな感情すら湧く。気持ち悪くなるけど名シーンだと思う。
・窪塚俊介の適材適所
正直ストーリーはつまらない。
浅田美代子のファンだったので観てみた。彼女もずいぶん歳をとった(とは言っても実際の犯罪者の山辺節子よりはだいぶマシだが)。樹木希林の企画で映画化された。被害にあった方々には申し訳ないがよくもこんなばかばかしい話に騙された人がこんなにいたものだ。つまらないストーリーだが実話ベースなので実際つまらない事件だったのだろう、もちろん被害者に取っては違うだろうが。
エリカ 38
樹木希林さんが浅田美代子さんの出世作を
作りたいと言う実話の映画だけあって浅田美代子さんも
女優魂に火が付いて体当たりしてここまでやるんだ
と見直しました 正しく本物の女優だと思い知らされました さすがです 余談ですけど脚が細いですね。
あの子はどこの子・・・美代ちゃん
小生にとって、美代ちゃんは美代ちゃんなのである。
すでに天命を知る年齢となり、美代ちゃんが還暦を過ぎたからといって、四十有余年、それは変わらぬのである。
美代ちゃん、耳順う齢となり、美代ちゃんはキンバァサンの教えに従ったのである。
実はその前、美代ちゃんは、「赤トンボ」を歌っていたのである。いや間違えた。「赤い風船」であった。
「あのこはぁ、どこの子、こんな夕暮れ〜」けんちゃんやまりちゃんに比べて、一層音を外していた美代ちゃんは、小生の心のオネェさんだったのである。その声は浜子さんには届いていたであろうか。
とまぁ、小生の思い出話はこれぐらいにして。
この映画、まぁまぁよくできていたと思う。金欲という最も単純な人間の姿を、極めて単純に、それでいて滑稽に描ききっていた。そこに、渡部の履歴を垣間見させて。
また、第三者から見れば、明らかに胡散臭いと思われる渡部の「勧誘」も平澤の「口上」も、その内容は、よく聞けば内容はてんで空っぽの、そして矛盾だらけのものであるにもかかわらず、その話乗ってしまう金欲に塗れの者達の姿も、またその言い訳三昧も、オーディエンスがそれを蔑む対象となるような演出であったし、そもそも、舞台的な設定として脚本は非常によく書けていたと思う。
ここまでは・・・。
しかし、
確かに実話では「海外逃亡」、そして現地での逮捕だったのであり、その年齢故「ニュースバリュー」があったと思うが、この映画では「タイ編」は不必要であったと思う。
ポルシェくんでも、フェラーリくんでも、ランボルギーニくんでもいいのだが、この展開だと、主人公の過去の体験から身に染み付いた捻れた猥雑な人間性を、人恋しさという直線理解に回収させてしまう。これではつまらない。
せっかく、最後の渡部のアップシーンを描きたいというのであれば、別の展開でそうさせるべきだった。護送車内の彼女の表情にエンドロールの「声」に被せてもよかっただろう。
#小生、朝起きて、隣に美代ちゃんがいたら、それはそれで幸せですが・・・(笑)
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