ゴールデンスランバーのレビュー・感想・評価
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愛すべきお人好し、逆転への逃亡劇!
Huluで鑑賞(吹替)。
原作(文庫版)は読了済みです。
原作からの改変は賛否両論かもしれませんが、個人的にはいいなと思いました。アクションに振り切っていて、魅力である伊坂節が削がれているのは物足りなかったですが、テンポ良くサクサク進んでハラハラする物語に好感が持てました。
カン・ドンウォン演じる主人公も、表情から体の動かし方から漂う「愛すべきお人好し感」が絶妙で、「こんなの絶対ほっとけないじゃん」となってしまう説得力がありました。
決着もそう来るかって感じで、原作や邦画版の感動は薄らいでいるけれど、シンプルに敵にやり返そうとするのが韓国映画っぽいし、お国柄(?)に上手く落とし込んでいて良い。
タイトルなし
友達のユン・ゲサンはなぜテロを起こそうとしてたのだろう?ラスト、マスコミの前で本人登場するけど、国家の陰謀を暴くまで描いてほしかった。中途半端で、何より主人公があまりにもなよなよしてて、走り方もダサく、全く感情移入できない。
狙いはお前のイメージだ
映画「ゴールデンスランバー」(ノ・ドンソク監督)から。
作家・伊坂幸太郎さんの同名小説の映画化、それも韓国版。
勿論、小説も読んだし、堺雅人さん主演の日本版も観た。
共通するテーマは「世の中はイメージが優先される」なんだろう。
日本版は、マスコミの人権を無視したような報道に対して
「お前らのやっている仕事は、人の人生を台無しにするかもしれねぇんだ。
それくらいの覚悟は持てよ」と投げ捨てた台詞が、気になる一言だった。
今回は、国家ぐるみのイメージ戦略について、メモが増えた。
主人公が犯罪者にさせられた映像を見せられ、驚きながら、
「(たしかに)僕の声だけど、やってない」と主張すると、
「そう、ねつ造だ。つまり世の中はイメージなんだよ。
我々が流す映像次第で君は英雄にもなるし、人間のクズにもなる」
また別のシーンで「なぜ僕が? 平凡な人間なのに」と問えば、
やはり「狙いはお前のイメージだ」と言い切り、こう説明する。
「模範市民の裏の顔。世間が好きな筋書きだ。
信じていた奴に裏切られたら腹が立つだろ?
世間の目は犯人に集中し、事件の本質については無関心になる」
さらに「世間を騙すのは簡単だよ」と言い、
「なぜわざわざ、僕のような一般人に?」という主人公に
「誰もが標的になり得る。利用価値があれば誰でも」と答える。
悪態をつく悪い奴らの良い行動よりも、
善人者と評価されている人の悪い行動の方が、
注目されるんだろうな、今の世の中、とほほ。
権力の気味悪さ
原作は読んだことあるのね。ケネディ大統領暗殺事件を題材にとってて、もう権力の嫌らしさ気味悪さがものすごくて、それなりに納得のラストだったんだけど、それでも後味の悪さが残るの。
だから日本で映画化されたときは観なかったんだけど、韓国にいったらさ、アイドルを救った国民的英雄っていう設定入れてきたり、面白そうだったのね。それで観た。
面白いんだよね。高校時代の恋愛と友情を絡めてきて、やっぱり韓国はエンターテインメント作品うまいなって思ったもん。
「これもまあ納得のラストだな」ってところから、もう一捻りしてくrんだけど、これは、どうかな。「これで権力も手が出せないだろ」ってラストにしてるんだけど、これぐらいだと、権力は揉み消すよね。
面白かったけど、やっぱり権力の気味悪さが印象に残る作品かな。
ハラハラして感動
原作も日本版も知らなかったが、飛行機のなかでたまたま見る。韓国は芸達者な人が多いな、感動のなみだ。話も今のソウルならありそうなことで、絵空事とは思えず、引き込まれた。
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