「ディリリの心の強さ、そして芸術の街の美しさ。」ディリリとパリの時間旅行 montan1112さんの映画レビュー(感想・評価)
ディリリの心の強さ、そして芸術の街の美しさ。
ミシェルオスロ監督の作品はどれも大好きで、
この作品も彼独特の空気感とテンポを纏っている。
今作はCGを駆使したモーショングラフィックが非常に美しく
キャラクターたち、ひいてはラストのスタッフロールで見られるダンスシーンまでも
細かく表現されている。
特に豪華な馬車から降りてくるサラ・ベルナールの姿は秀逸。
サラが当時のパリにおいて特別な女神(ミューズ)であったことを
わずかな時間で表現しきっている。
ストーリーは時にゾッとするようなおぞましさを感じるシーンもあるが
天真爛漫なディリリと、勇気ある味方たちの行動が心強いので安心して鑑賞できる。
「アズールとアスマール」の素晴らしさに比べると少し派手さに欠けたかな。と思うので星4。
それでも非常に美しい映画です。
コメントする