劇場公開日 2019年5月17日

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「東独ってやはり真面目な共産主義」僕たちは希望という名の列車に乗った たまさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0東独ってやはり真面目な共産主義

2019年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「グッバイ、レーニン!」「善き人のためのソナタ」など東独ファン?にはたまらないテーマ。ドイツで産まれた共産主義が、ソ連を経て久方ぶりに故郷に帰ってまいりました!というこん平的なブーメラン。
ハンガリー動乱もプラハの春も、ソ連戦車によって蹂躙された。が、ハンガリーもチェコスロバキアも諦めたわけじゃない。ヨーロッパ・ピクニックによって、ベルリンの壁は打ち破られた。東独が必死になって放送した黒いチャンネルも全く徒労に終わった。東独の市民は、必死になって西側陣営の放送をパラボラアンテナで拾っていたからだ。
この作品を観ながら、当時ハンガリー外相だったホルン・ジュラが東独首脳に対して言い放った「国民に逃げられるような国を作ったお前らが悪い」云々を思い出した。まことに東欧共産主義の崩壊は面白い。

さすまー