「土手での恵那とちくわのシーンがたまりません。」映画 ゆるキャン△ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
土手での恵那とちくわのシーンがたまりません。
大人になった「のくる」のメンバーが、県の遊休施設をキャンプ場に改装する為に奮闘する物語。
人気TVアニメのオリジナル劇場版です。
5人組のゆるふわ感をベースを大切に、それでも大人になった彼女達の頼もしさ、そしてほんのちょっぴりの寂しさをしっかりと描きます。
やや抑揚のなさを感じることもありましたが、敢えて日常をしっかりと描いた・・・と考えれば、この作品の長所を外さなかった・・・と捉えても良いかもしれません。
キャンプの楽しさ、キャンプ場作りの高揚感、説得力のあるアクシデント・・・に、説得力のある結末でカタルシスを感じるラスト。日常系の映画としては、とても完成度の高い映画だと思います。
ただ、それでも、もう少し現実感を感じたかった・・・というのも事実です。
今時の若者のように「タイパ」って言葉を使いたくはありませんが、日々忙しく仕事に追われる社会人が、無給でキャンプ場作り・・・って限度があるでしょう。
県がGOをかけたら当然業者が入るわけですし、運営を開始したら管理人を雇うことになるでしょう。
もっと色々な人を巻き込んでも良かったように思います。あおいの教え子とか、あかりの学友とか・・・彼女達のキャンプへの想いとゆるふわな前向きさが、周囲を巻き込んでいく・・・というのがこの映画なんだと思います。実際に、その描写もあります。
それなら、もっと多くの人たちを巻き込んだ方が物語としても盛り上がりますし、説得力も上がるように思います。
私的評価は4にしました。
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