川沿いのホテル

川沿いのホテル

解説・あらすじ

韓国の名匠ホン・サンス監督の23作目となる長編作品で、キム・ミニとの6本目となるコラボレーション作品。漢江沿いのホテルでのある冬の一日を舞台にした会話劇をモノクロ映像で描く。

ある冬の日、漢江沿いにある静かなホテルに滞在している老詩人ヨンファンは、何となく自分が死ぬような気がして、疎遠となっていた2人の息子をホテルに呼び出した。しかし、親子は同じホテルの違う場所で待っていて、なかなか出会えない。ようやく互いを発見した親子は、ホテルのコーヒーショップで久々に会話を交わすが、話がうまくかみ合わない。一方、ホテルの別の部屋では、失恋して傷心の美女サンヒが滞在している。ヨンファンは彼女を気に入ってその後を追うが……。

2020年「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第6位に選ばれ、第68回ロカルノ国際映画祭ではキ・ジュボンが最優秀男優賞を受賞。日本では第19回東京フィルメックスのオープニング作品として上映された。

2018年製作/96分/韓国
原題または英題:Hotel by the River

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映画レビュー

4.5 ホン・サンス特集NO1 ホン・サンスの謎に挑む

2026年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

驚く

斬新

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かな

3.5 ホン・サンス組の常連俳優による会話劇は期待を裏切りません

2025年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

癒される

漢江の岸辺に建つ1件のホテル。
舞台はほぼこのホテルだけ。
登場人物は6人。
ホン・サンスの映画の中でも殊の外コンパクトな設定だと思いました。

主人公である老詩人の1日を描くのですが、3組の人々の間を彷徨する詩人の動きは観客の心に不安定な時間軸に対する不安感を呼び起こします。
時系列どおりに描写されている訳ではないように思われるが、あまりにも舞台に動きがないのではっきりしません。
積雪の量も場面によって変わります。
冒頭でこの映画の撮影期間について語られているので、監督はあまり時系列を気にせず、映像の矛盾と思われることに無頓着なのかもしれません。

ホン・サンス組の常連俳優による会話劇は期待を裏切りません。
ファンの方におすすめします。

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さとうきび

3.0 【死を感じた老詩人が、二人の息子を漢江に臨む閑静なホテルに呼び出し、一方男性関係で傷ついた二人の女性はいたわり合うようにホテルに居る静謐な会話劇。】

2025年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■漢江沿いのホテルに長逗留している老詩人・ヨンファンは、何となく自分が死ぬような気がして2人の息子をホテルに呼び出す。
 一方、ホテルに滞在する傷心の美女・サンヒ(キム・ミニ)と夫と上手く行っていない女を気に入ったヨンファンは、彼女達の後を追う。

◆感想

・相変わらずの、ホン・サンス監督のミニマルな世界感が炸裂している作品である。

・途中までは、老詩人・ヨンファンと二人の息子の何処か噛み合わない会話劇が続く。

・一方、それに並行して男と上手く行かずに傷ついている女性二人はベッドで横になり、いたわり合っている。妻子ある男と別れたサンヒを演じるのはホン・サンス監督のミューズ、キム・ミニである。

■彼らが、交わるシーンは夕食時に、ホテル近くの食堂で背中合わせで食事をするシーンである。女二人は男達の会話を盗み聞きしながら、詩人と息子の一人が映画監督であるのでサインを貰うかどうか話している。

・そして、この作品では老詩人・ヨンファンは、直ぐに息子達の前から消えるのである。それはラストシーンでの出来事を暗喩しているのである。

<今作は、曰く有り気な一組の男家族と、女二人の人生を漢江に臨む閑静なホテルを舞台に描き出した作品である。ホン・サンス監督作品が好きな方には愉しめるであろう、静謐な会話劇である。>

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NOBU

4.5 本当に天使だったと思う。

2024年6月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

菊川にあるstrangerにてホン・サンス監督の特集上映を開催していたので観賞してみた。
ホン・サンス映画を初めて観ましたが、ちょっと驚きました、本当に素晴らしい映画でした。
韓国の漢江沿いの人気のあまり無いホテルに連泊している老詩人と悲惨な恋愛から逃げきたらしい若い女性の宿泊者の物語。ただお話しらしいお話しは特に無く、シチュエーションと魅力的な登場人物達の会話を楽しむ、純作家主義な作品です。主人公の二人はもちろん、それぞれホテルに会いに来る、詩人の息子達や女性の会社?学校?の先輩の女性も本当に魅力的で愛らしい人物達でそれぞれの会話を聴いているだけで楽しい。初めはただの男性主義的な人物だと思った詩人もミューズに命をかける本物の芸術家であり、情けなくも愛すべき人物だと好きになりました。
兄弟のお兄さんも弟さんも良い部分も悪い部分あり非常に人間的で微笑ましく印象的、ホテル従業員の女性も何か可愛らしくてとても良かった。(画面に登場する人物は以上6人だけです。)主要な舞台であるホテルの描写も、なんとなく寂しく空虚だけど美しく引き込まれずにはいられませんでした。
そして、何よりあのラストです!それまで淡々とお話しは進んでいきますが、ラストシーン2連発でもう驚愕でした。
あの二人は本当に「天使」だったのか…。なんて羨ましい素晴らしい人生だった事でしょう。

猫のカットとかさりげないユーモアも通底していて、何て後味の良い映画だろう。

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春

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