メランコリックのレビュー・感想・評価
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意外にもじんわりくる。
撮り方とか演技とかいろいろ突っ込みたくなるとこはある。実家の食卓とかさ。
が、だんだん人の目を見られるようになる和彦にかなり心動かされ、最終的には、アレ?いい話観たなあ(じんわり)な感想。
リズムが良くてサラサラ見れました
この主人公の役者さんの朴訥とした雰囲気が好きだった!
シナリオとか演技とか若々しさ?初々しさ?が溢れてるけどあまりきにならないのは編集が上手だったんだろうか。リズムがいいからあっという間にエンディングにたどり着いた感じ。
彼女の子の笑顔も好きだったなー!ものすごく美人てわけじゃないけど笑うと目がなくなるとことか、顔が甘いのに喋り方はハキハキしてるトコとかすごく好き。
思ってたのと違った
グロでダークな感じかと思いきや、割とコメディっちくというか、人情話的な展開だった。
家族での食事シーンとかいわゆるインディー映画っぽくてあまり好きではないが、アクションは見所があったと思う。ラストのモノローグは主人公がやってきた事の業を考えると腑に落ちない感じはあったかな。
まず設定で勝ち +どうなるんだろう?とずっとワクワクしながら見れるストーリー
バイトをはじめた銭湯が夜は死体処理に使われいた……
で、まず設定で勝ち。
+絶妙に愛着が湧いてくるキャラたち。
+どうなるんだろう?とずっとワクワクしながら見れるストーリー。
面白かったです!
サスペンス、クライム、ヒューマン、恋愛、アクション、コメディ……色々と詰め込まれてて破綻してるのが個性的な尖ってる作品でありました。
中盤で”あ、そういうノリなの?”と意表をつかれたけど、終わりよければそれでよし。
登場人物は頭のおかしい奴らばかりだけど、最終的に主人公の家庭が一番おかしい気が;
のほほんと歪んでるのに狂気すら感じました。
作中ずっと流れてる”なんかみんなズレてる……”って感覚。
それを日常のワンシーンで感じさせる家族。ヤバい。
役者はほぼ無名のみ。でも味のある演技多し。
主人公は正しく”演技”したココリコ田中的な。
あのイラっとさせる感じを狙って出してるとしたらすごいな;
ヒロインは美人ではないけどめっちゃかわいい。
たぶん全男性が思ったのではなかろうか?
なんだろうか、あの説明のできない魅力
主人公は個人的に嫌いなタイプ。
なにも出来ないのにプライドだけ高い。
そんなハンデがあっても”あぁ、俺この映画好きだ”と思える作品でした。
良作!
ちなみに殺人のグロい描写はないのでそういうの苦手な人でも大丈夫です。
なんだか憎めない人達と、聞き分け良すぎる理想的な女の子
いやさ、血、飛ぶでしょ。浴槽まで。カロリー足りないし、小さいでしょ。ボイラーじゃ。
なんてのは置いといて。結構ありそうで怖い、ブラックコメディー的な設定が興味をそそります。主役の鍋岡のダメさ加減にイライラさせられるけど、百合ちゃんの可愛さで帳消し、というかプラスに反転。ヤクザワールドの描写がこんなので良いんだろうか、なんて印象はありますが、俺だってリアルなヤクザワールドなんか知らんし。意外と、こんなもんかも知れないか?
ずっと続けば良いのにと思わされる瞬間。全てが上手く行って完璧な瞬間。
ごめん、思い浮かばない。そんな経験、無いから。いやぁ、あるかぁ。あるなぁ。あるある。この瞬間が永遠に続けば良いのに、と言う瞬間は、確かにあった。そんなもんは泡みたいに消えていくから、幸せが幸せだったことに気づくんてあって。永遠なんて、なんにせよ、無い方が幸せなんです。多分。
割と好きなタイプの話だったし、手作り感に溢れてて良かったです。意外と。
主演&プロデュースの皆川暢二さんと、助監督&クスリの売人(殺され役)で出演の蓮池貴範さんの舞台挨拶付でした。
監督の田中征爾さんの仕事の関係から、この映画の撮影は金曜の夜から日曜の午後に掛けて行われ、10日ほどを要したとのこと。タイトルの「メランコリック」には二つの意図があると。一つは、その意味の通り。「人生は憂鬱」。もう一つは、おそらく「二面性」。憂鬱と言う本来の意味に対し、日本語としての発音「メランコリック」が醸し出す、すこし可愛らしい印象。それが、この映画の登場人物が持つ可愛らしさと繋がる。と言う事でした。
製作の皆川暢二さんの想いは、「役者としては成功していない。なら自分達の手で映画を作ってしまおう」と言うものだったとの事です。
皆川氏は長身で結構のイケメンさんでした。ココリコ田中に似てるのが難点wですが、製作者としての成功も、役者さんとしてのブレイクも陰ながらお祈り致しております。カシコ。
唸るほど面白かった。
出張先で昼間仕事→接待で飲酒のあと、深夜12時すぎ開始の回で鑑賞。若干フラフラ気味だったので寝ちゃうかなーと思ったが、それどころか目がギラギラしてしまうほど見入ってしまった。
東大卒のニートでありながら、プライドが高く、でもコミュニケーション能力は低く、常に優位性を持って相手に認められたい願望を持ち続けている和彦。
同級生の百合とばったり風呂屋で会ったことからそこでバイトすることに。ただ、その風呂屋は営業後は裏社会の殺しを請け負い、死体処理場になっていた。
もう1人のバイトは、実は元々殺しの仕事ルートからヘッドハンティングされてきた松本だった。それを知らない和彦は、裏仕事のリーダーとなれないことに苛立ったりもする。
基本の性格がビビりでもある和彦は裏仕事をそこまで重大に捉えてはいないが、松本にヤクザを殺すことがどんなに覚悟がいることが諭されて裏仕事に本腰を入れる。
ヤクザに借金をして言いなりになっている風呂屋の店長の東がいとも簡単に裏切ることが逆に覚悟して挑んだ和彦の見せ場ともなる。
食卓のシーンは不要・間延びのような評価もあったが、食事は幸福の象徴でもあるので、裏仕事をしてほんわかした食卓に座るというのは切り替えとそのグラデーションのようなことでもある。絵に描いたようなマジメで家族仲が良い家庭は裏仕事をさらに浮き立たせる効果を出している。
バイト兼殺し屋の松本との会話もシュールで面白ろい。裏仕事に覚悟がなく実力もゼロの和彦を下に見つつ、和彦も童貞の松本を下に見る。
和彦は東大卒なのもあってか、なぜ!?と知りたい欲求が強い反面、空気があまり読めないので「それここで聞く!?」というという場面が多数あった。頭の回転が速いのとは全く別物だということ。そのキャラクターがこの作品のグロさをマイルドにもしている。
バイトを始めた職場は、夜中に風呂場で人を殺していた
イメージしていだ映画ではまるでなく、すごく好きな映画でした
風呂場で人を殺す映画なのに、帰りに銭湯に行きたくなって行ってしまった
そんな映画
闇のお仕事
「冷たい熱帯魚」的なものを想像してたんで、強烈な描写はなく、思ってたよりあっさりしてた印象。
首を突っ込めば、知らず知らずに泥沼にハマっていく怖さは観ていて引き込まれます。
主人公の独特な変?なキャラもあまり見たことない感じで良かったです。
評価がいまいち分からない
設定は確かに面白い。
銭湯で殺人、ってのは良い。
韓国映画にもありそうで、何かが起きそうな感じがヒリヒリする。
主役もイラつくほどに冴えないのが、きっといいはず。
なのに、結局、ご都合で、事件性にリアリティがなく、最後が、え?それでいいの?って感じがしたし、まったくスッキリしなかった。
第二のカメ止め、って、ただインディーズ映画に対してつけときゃいいや、でつけたのか、どういうつもりで言ってるのか分からない。
コメディ映画で有る事に気付いて
笑いは緊張と緩和 緊張を生むための舞台設定で有るので着地点に目くじら立てないで 勿論緩和は主人公のキャラ それ以上に大事な事は東大卒ニートで童貞君が一端の漢になる物語
正しく「ロッキー」が邦画にも誕生した事がとても嬉しい 漢になった主人公のラストのメッセージは観るもののココロを撃つ
奇妙・素朴・独特
傑出した個性派キャラ達
イケメンの部類だがどっか抜けてて影を感じる主人公・和彦、
快活で無垢で一見そこ抜けた明るさを持つ松本、
美女ではないが雰囲気が可愛い百合、
それぞれ独自の個性が滲み出ている。三者三様とはこのことではないか。和彦が百合の質問責めに対して「まあ、そうだね」を棒読みに近いトーンでオウム返しのように連呼する気怠い(不器用な)キャラを演じる部分、銭湯のバイト面接時で明るさだけが取り柄と言わんばかりの松本の話し方、雰囲気イケメンならぬ雰囲気かわいこちゃん(?)な百合の「こういう女の子いるよね(モテるよね)」感。皆めちゃめちゃ演技派、技巧派というわけではないのだが、そのややぎこちなかったり棒読みだったりするのが逆に妙にリアルな現実味を帯びていていい味が出ている。
無駄なシーンが重要である
家族の夕食シーンでの父と母の会話、ちょっとイチャシーン多ない?とつっこみたくなりそうな和彦と百合の絡み、決戦前夜にこれでもかと繰り返し垂れ流される二人の訓練、挙げればキリのない一見意味不明な(省いても問題なさそうな)カットの数々、下手すればノイズとなってストーリー本筋への妨げにもなりかねないのでは?と感じるものの、最後まで鑑賞し、最後の和彦の言葉まで聞き、初めてそれらがおぼろげに意味を持って思い出されてくるから不思議。通常なら作り手は無駄な部分を極限まで削ぎ落とそうとする心理が働くと思うがこの映画は逆に一見無駄に思える部分が重要であるような、そんな気持ちにさせられる特異な例だ。
和彦と百合の言葉がすべてだった
何故百合が頻繁に銭湯に通うのか?など伏線が張られていることから何らかの形で彼女も銭湯の裏稼業にも関わっているのではないか?そしてそれがこの物語の根幹に関わる重要設定なのではないか?と考えていた人は多いはず。かくいう私も、その辺の設定いかんでこの作品の出来不出来は大きく変わる・・・!と意気込んでいた。そして最後のシーンで百合が「実は私がここに通っていた本当の理由はね・・・」と切り出されてほらきたここだ!!と目ン玉見開いたものの、その予想を大きく裏切られるセリフに思わず私は唸った。「素晴らしい・・・・」。あのセリフは最後の最後の和彦の語り口にも密接にリンクしている。即ち、素朴さ、くだらなさ、とるにたらなさ、それが重要なことなのだと。変に入り組んだシナリオでなくていい意味で期待を裏切られた。
やはり見栄えや派手さでいうとどうしてもお金をかけているメジャーな映画に見劣りするのと、どこか一歩間違えばアマチュアに毛が生えたようなレトロ感というか素人臭さが勝ってしまうような映画にもなりえた気がする。とはいえ、秀逸なアイデアと傑出したキャラを演じる俳優陣によって、紙一重でユニークかつ魅力的に映る作品に仕上がった印象。しかしそれは分厚い紙一重であった。
Ska
鑑賞中もそのリズムは裏拍がとられているような印象をずっと感じていた。何故だか少しズれる。その理由を他の有名ブロガーの批評サイトで何となく掴んだ。それは、この主人公の醸し出す周りとのテンポ感との不和というか遅れなのだ。それがこの作品のより一層の興味深さを演出していて、もしこれを計算して作られているのならば大変な天才的能力を持っている監督であると断言できる。偶然性、又は自然と出来たものであったとしても、一貫性のあるテンポとビート感が全体に繰広げられているストーリー進行を描けたことは決してまぐれでないことを物語っている。対位法を用いたシーンの演技とBGMの弛緩な音楽は、ストーリーそのもののリズムを崩さぬ様、全体をコメディの薄皮でくるむような印象をつけているところも秀逸である。
まるで『卒業』のような、ラストの一瞬の幸福とその先に待っている憂鬱な日々を暗示させる主人公のモノローグが、今作品の最大の白眉であろうし、これが正にタイトル名に結びついているところが圧巻である。全ては計算したものであろうと、それは“デイミアン・チャゼル”監督を彷彿とさせ、鳥肌を立たせる。邦画にもこういう才能を持った人がいたことの喜びである。
勿論、細かい所や雑な部分も見受けることは否めない。只、それも観客の解釈の部分で補完できるような、難しくない部分もあるので、余白みたいな部分の愉しみも又演出なのかも知れない。例えば、そもそも何故あの公衆浴場にはあれだけの凄腕殺し屋が集まるのかという疑問には、所謂ダークな世界では殺人及び死体処理場所が必要でそれを一挙両得に可能とした場所が風呂屋ということは、誰しもが考えたことがない意外な盲点であり発見であろう。そんな斬新なアイデアを実現したあの“松ノ湯”は大変重宝がられ、その世界では有名な場所だったに違いない。そこに集まるのも又、仕事を求めるその筋の連中。あの、アルバイト募集の貼紙は、殺し屋の募集だったのであり、知る由もない主人公は、そのズレたタイミングで応募してしまったのだ。その発想も又斬新であるが、敢えてそれを説明しないシンプルな展開も巧みであり、それ位は観客を信頼するしかないと願いなのかも知れない。
出演者はどれも有名な人ではないが、そのキッチリとしたキャラ設定及び卓越な演技、又はあり得ない程の本格的ガンアクション等も含めて、これがインディーズとは思えない程の高レベルな説得力である。主人公の彼女の決して美人ではないが愛嬌たっぷりな愛されキャラ、松ノ湯主人のどことなく不気味かつ飄々としてしかし情はあっても、最後は裏切る多面性、そしてヤクザの親分の絶対的恐怖感、主人公とバディを組む松本の一途さと、しかし社会にコミットできなかった出自等に於いての多面的表現の妙の、どれもが幾層にもレイヤーのかかっている深みがたっぷりの人物像であり、それが益々“セッション”のように生き生きとしたシーンを彩っている。
前年の国際映画祭に於いて、今作品は多分反響が大きいだろうと、何の根拠もなく敢えてパスして、絶対にどこかで配給が付く筈だと信じた自分の当てずっぽうの先見の名を称賛したい気分であるw
殺し有りなのにほっこりする映画❗
星🌟🌟🌟🌟🌟ちょっと意表を突いた内容で凄く良かったです❗シーンによって任侠映画だったり恋愛映画だったりと目まぐるしく変わって行くのが面白くラストは意外な展開で楽しめました❗主役の方がメガネを掛けている時はココリコの田中に似てるけど外したら凄くイケメンだったり銭湯の主人が優しい口調の中に意外とドスがきいていて上手だなと感じたり有名な俳優が出ていないのでいろんな見方ができました❗低予算の作品だそうですがストーリー展開が面白いのはカメ止めに似てると思います❗殺しのシーンは多いのに見終わってほっこりする不思議な雰囲気の作品でした❗面白かったです❗
どんな仕事も大変
淡々としたブラックユーモアに、若者の仕事に対する向き合い方も描かれており、最後はお仕事映画かという印象でした。
そのお仕事が人殺しということで、逮捕の恐怖とか罪悪感とかないのか?、などという道徳観念は気にせずブラックユーモアと割り切れたら、アクションシーンもあり、エンターテイメントとして楽しく観れました。
仕事で認められる達成感とか、同僚への優越感や嫉妬とかは、お仕事映画みたいだなと。
二人で銃で殺人の段取りを練習する場面での、仕事頑張ってる的な爽やかなBGM、笑いながらも好感を持って観てしまいました。
主人公の親とのまったりとした夕食風景も、何回もあるけどウザいなと思っていたら、クライマックスでのこのまったり感には笑わされました。
主人公が東大卒という設定は東大でなくても良いのでは、特に設定が生かされてないのでは、とも思いましたが、この感想自体が我ながら偏見なのかも、とも思わされましたが。
第二のカメ止めとの評判を見ましたが、やはり面白さはあっても、ブラック過ぎてあれ程万人受けはしないかとも思います。
面白いと思うので、あれ程評判になれば良いのにとは思うのですが。
発想もディテールも面白かった
・銭湯で殺人と死体の解体をしているという発想がとても良かった。
・銭湯の経営に対して店主の東がすごく執着しているのが面白かった。
・鍋岡が死体の清掃をして大金を貰ってテンションが上がって初めて?の彼女に見栄を張った所が物凄く面白かった。
・細かい疑問をすぐに解消してくれるのが良かった。何で面接したの?って思ったら鍋岡が質問したり。
・両親が仲良くて明るくて良かった。
・東大出のフリーターっていう状況がそうではないフリーターよりも悩みが多い設定が良かった。
・銭湯に行きたくなったのと、水場のある所はもしかして…と想像が膨らむようになった。
・松本君の方がどう見ても凄いのに、終始、和彦さんってさん付けなのが良かった。和彦も終始、年齢が上だからか上から松本君と接していて良かった。
・運転できない人が運転しなければならない状況のシーンが凄く良かった。帰れて驚いた。
・主人公が巻き込まれて変わっていく話が好きなのでとても良かった。
銭湯を見る度に思い出す映画!
人殺しの話ではありますが、ところどころに笑える所があるので楽しめる作品でした。
特に東大出身の主人公には説得力があって観ていてとても面白かったですし、徐々に犯罪に関わっていく様子がリアルに感じられました。
あと恋愛要素も一部ありましたが、同級生の女の子とはお似合いだったので結ばれて欲しいと思いながら観ていました。
銭湯を見る度に思い出しそうな映画でした。
日本のジェイク・ギレンホールになれるか?
東大卒ニートの主人公の顔がどことなくギレンホールに似ていたため、そればかりが気になってしまいました。低予算の作品ということもわかるし、新人監督を温かく見守るつもりで鑑賞したのですが、どうしてもついていけない。殺人と暴力団の関係とか、あり得ない設定に納得がいかなったのかもしれません。
すごい展開なはずなのに、脚本にも緊迫感がなかったのも残念でした。ちょっと憂鬱な気分にはさせられましたが、心温まる映画を見たくなってしまい、今日の予定にはなかったワンジャニの映画館へと向かった。なぜだか「200年前」という言葉だけが心に残りました・・・
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