「古谷実の世界にいる我ら」メランコリック あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
古谷実の世界にいる我ら
00年代に青春を過ごした我らは色々な呪いを受けているわけだけど、古谷実の呪いを最初に明確にしたのは福満しげゆきだった。
そしてそれを原作ではなくオリジナル作品で濃密に描ききっているのがこの作品だ。
敢えて言葉にするなら、悲劇は地続きであり幸せも地続きである、という残酷な告知だ。
そしてそれは、悲しいかなエンタメになってしまい、それは大変面白い。
カットやテンポはまだ個性的とは言えないかもしれないが、湿っぽさがない日本映画として大変楽しめた。
ぜひ次回作も。
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