メランコリックのレビュー・感想・評価
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「永遠(L'Éternité)」
この映画、個人的見解ですが、邦画史上、最高のラストシーンだと思っています。「一瞬しかないかもしれない永遠」のワンシーンが見所です。
映画のラストシーンで、持続するわけではない、だけどその一瞬にこそ垣間見える「永遠」(小林秀雄が、ランボーの「地獄の季節」を、「また見付かつた、何が、永遠が、海と溶け合う太陽が。」と訳した“Elle est retrouvée.Quoi? — L'Éternité.C'est la mer allée Avec le soleil.”的な「永遠(L'Éternité)」が、少なくともラストシーンに映像として描かれていると私は勝手に思っています。
ゴダールより私は、こちらの永遠の方が好きです。もっと高く評価されて然るべき映画だと一人憤慨しております。映画好きのそこのあなたにぜひお薦めしたい逸品です。
割と好き
東大出て就職できず清掃業とかのアルバイトしかしたことない和彦。ガリ勉すぎるとコミュ力が育たなくなるから、あり得る話。
現実的にはツッコミどころはあるものの、主役俳優の皆川さんの頭はいいけどコミュ障の人のあのたどたどしい自信のなさそうな喋り方とか目線とか吃るところとかの再現性がすごい。
あれってやろうと思ってもなかなかできないんだよね。すごいなーー!
最後は裏切り裏切られ、ええええええ!となったけど、結局円満解決。
でもさ、ヤクザ殺して一般人も殺したら捕まるしヤクザの兄弟が皆殺しにくるでしょ、、だからラストの完璧な瞬間のためにっていうナレーションが不穏に聞こえて堪らん気持ちになったな。
鑑賞後に主役の和彦と彼女役の百合ちゃんが実際に結婚して子供も産まれたって情報を見て、ほっこりした…!
OK?
製作費300万円。
それでこの内容は単純に素晴らしい。
確かに知っている俳優も出てませんでしたし、なんだか高校生の映画研究部が作成したようなチープな雰囲気でしたが、話の設定は興味をそそるものでした。
うだつのあがらない東大卒のフリーターが、ひょんなことから銭湯で働くようになり。その銭湯では閉店後、絶対に口外出来ない事が行われていた。
登場人物はどんどん破滅に向かっているのですが、主人公を含めみな前向きに生きている。爽やかな終わり方でしたが、その後どうなったのかが気になりました。
主人公と彼女いい雰囲気でしたが、実際に2020年に俳優同士で結婚されたようです。良かったですね。
by TRICKSTER10
いい映画よりも好きな映画
好きな映画でしたね。その独特の雰囲気が、淡々と続いていく。
そこには暖かさもあり、胸糞展開もなく、事実が小説よりも奇なりという感じはこういうことなのかもと思ったりしました。
とにかく明るい松本、OKおじさん、冴えない東大生がちっぽけなプライドと共に前に進んでいく姿。全部が絶妙なバランスで話が進んでいき、後味もいいです。
あの家庭の雰囲気も良かったです。
劇団ひとり?
主人公を演じる俳優さん、多分普段は2枚目なんでしょうが、ダサ男の演技が劇団ひとり風なのはギャグなのかマジなのか、そこは気になる。。。彼女役は可愛らしい。マツモトは実にそれっぽい。など、役者は全般に良く、シナリオも悪くない。
全く期待せず見たけど、かなり楽しめました。
ずーっとココリコ田中だと思って観てた
ココリコ田中じゃないのか、と気付いたのは結構後半
笑
観たあとで調べたら
これ長編一作目とか
有名な俳優出てなかったりとか
なのに、それらを全く感じさせない出来です
まるでベテランスタッフとベテラン俳優で作られたかのように、何の違和感もなく最後まで楽しめました。
彼女さん役の子も可愛らしいですね。
素晴らしかったです。
「逆に聞いていい?」
韓国ノワールを彷彿とさせる勢いを感じた。
まさに日本ノワール。
最後の「人生には今がずっと続けばいいと思える瞬間が何度かある。そのために生きている。」というようなセリフはグッとくる。
生きている中で何が重要なのかを考えさせられる。
同級生女子にエロスを感じた!!
全体的に間延びした印象で、台詞読みもゆっくりでしんどかったです。アパートで殺す映画があります(同年の「羊とオオカミの恋と殺人」)が、銭湯の方が騒音と清掃で理に適っていると思います。冴えない主人公に同級生女子がグイグイ来る様にエロスを感じましたが、本編はつまらなかったです。
キングオブB級映画
低予算なのが一目で分かるが、内容は面白い。
出てくる役者も自然体でわざとらしく無い。
非常に好感がもてる。
ただやはりメインのアクションシーンは迫力に欠ける。
こういう作品が映画文化の裾野を広げているんだなと応援したい。
メランコリック
前半はまったりと進みどうなるかと思いましたが、結果的にとても面白かったです!
家族の風景もいい違和感が面白かったです。
色々突っ込みどころはありますが、ストーリー、登場人物みんないい感じでした!
銭湯+殺し屋+巻き込まれ
カメラや照明には金が掛かっていないし、役者も知名度のある人は出ていない。所謂カメとめのように予算は最低限な作品なのだけど、面白かった。
この作品の肝は銭湯が殺しの仕事場として貸し出されている設定だと思うのだが、なんでも制作が始まってから苦肉の策としてでたアイデアだったそうだ。風呂屋というアイデアがあって、そこから制作が始まったとばかり思っていたのでビックリ。
そういう偶然性によって出来上がる名作もまた良し。
人生も映画もお金ではなくやりがい
インディペンデント映画の魅力を遺憾なく発揮している作品。
最初、演技・画質・カメラワークで少しチープさを感じ学生映画を思わせたが、斬新なプロットでどんどん先が気になる展開になり引き込まれていった。
水で流せて、火を起こせて、閉店の時間帯がある銭湯=殺人処理の場所とはよく思いついた。
ガス・水道・電気どれが止まっても入ることができないのがお風呂。インフラの象徴である。
インフラ=人が生きる基盤、それが生きがいのテーマに結びついていく。
観ていくにつれじわじわとキャラ立ちし愛着が湧いてくる登場人物たち。関係値が深まっていく過程がうまく描かれている。
途中まではすごく良かった
うだつの上がらない生活を送っている青年が、殺人現場の掃除をさせられることで、人生に充足感を感じるようになり
同僚への嫉妬や、自分だけ銭湯で安全な仕事をしている虚しさが描かれて
そこまではすごくよかった。
ただ、主人公が巻き込まれ始めてから、急によくあるごく普通の価値観の映画になってしまったような感じ。
途中まで、どこに連れてってくれるんだろう?とワクワクしただけに、ガッカリした。
スプラッターかと思いきや成長物語
2021年 12月19日
Netflixのオススメにでてきたので鑑賞。
知っている俳優はだれも出演していないけど、良い映画でした。
知らない顔だからこそ、主人公の皆川の冴えなさにリアルを感じました。
あらすじを読んだときは、スプラッター系のパニック映画かと思いました。
観てみると、冴えない主人公が成長し、恋をして、自己実現までしてしまう青春キラキラ系でした。
ただ、舞台が高校ではなく銭湯で、人殺しをしている点が普通と違います。
ささいな違いです。
全体的に地味な展開ですが、観ている側も飽きることのない演出だった思います。
低予算の映画なので、とんでもない感動を期待する他人には向きません笑
無名役者だけでよく出来た作品。
タイトルだけではどんなストーリーか全く想像がつかない。
ましてや、有名俳優は誰1人おらず、完全無名役者で挑戦したこの作品。
おもしろかった!
序盤、知る役者がいない上に抑揚の無い展開にヤバさを感じるがココは我慢のしどころ。
まして主人公の和彦の実家での食卓シーンは見てられない大根ぶりのお父さん役とお母さん役。
脚本が悪いのか?いやいやどちらも及第点以下。
このシーンかなんと劇中2回も出てくるから逆に笑わせてるのかと思うほどだ。
偶然から同級生との再会。
白々しいけどこの後の展開きっかけにはこれしか無い。
軽いダメ出しはココまでとしながら、後半戦は加速する。
何より松本くん役の磯崎義知さんは良かった!!
キャラ設定もピッタリ。
ぜんぜん売れそうな気がする。期待も込めて頑張ってほしい。
多少の設定に無理無理感はあれど、優しい目で見て欲しい。
銭湯で殺し屋。
んーと思うが、場所や処理としてうってつけかと妙に納得感がありよく考えたなと。
途中までは⭐️3だってけど最後まで見て⭐️1upしました
思ってたんとちゃう
思ってたんとちゃう。見終わった瞬間に思いました。
主人公とその彼女の空気感に取り込まれて見入ってしまいました。
クライマックスもシリアスな展開かと思いきや
シュールな展開で面白くてほっこり
主人公が東大卒って設定も意味を成してなくて笑った
思ってたのと全然違ったけど心温まるいい作品でした
面白かった!
奇妙な空気感
殺人というシビアなテーマのなか、シュールな空気感が映画全体に広がる。
平凡な主人公が異質な環境の影響で闇堕ちするストーリーはよくあるが、結末はある意味サプライズ。
主人公の受け入れ度合や家族の対応など、ツッコミどころが多いのが逆にこの映画の良さかも。緊張感とコメディ感が共存しててなんとも形容し難い空気感。
だからこそなのか、最後ハッピーな感じで終わらせたのも、すごく納得がいった。
作中何度も映された、家族との夕食シーンは伏線だったことを考えると凄い。
あと、主人公の彼女役の演技が良い。笑顔が素敵。
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