堕ちた希望
解説
「切り離せないふたり」で世界的注目を集めたイタリアのエドアルド・デ・アンジェリス監督が、ナポリ郊外の無法地帯と呼ばれる海辺の町を舞台に、どん底から抜け出そうとする女性の運命をクールな映像と温かい演出で描いた人間ドラマ。ナポリ北西に位置する荒廃した海辺の町カステル・ボルトゥルノ。若い女性マリアは妊娠した娼婦を人身売買組織に引き渡す仕事に携わっていた。そんなある日、彼女は自らの妊娠をきっかけに、人生を変える賭けに出る。2018年・第31回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀監督賞と最優秀女優賞(ピーナ・トゥルコ)を受賞。
2018年製作/100分/イタリア
原題:Il vizio della speranza
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2018年10月26日
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鑑賞方法:映画館
31st TIFF コンペティション
映像に関しては、ロケーションも含め、素晴らしかった。音楽も効果的で、自然と作品の中に引き込まれた。
売春、麻薬、人身売買、組織…非常に暗くてまさにホープレスな内容に、かなりの嫌悪感を覚えてしまいそうになるところを、絵や音、さらには犬とか馬とか子供などを上手い具合に登場させることによって、かすかな希望を持ちながらでも、最後まで逃げることとなく作品を鑑賞しつくすこことができたように思う。
個人的には、犬と主人公との関係性が非常に気に入っていて、そこに希望とか絶望といった演出を垣間見た。
後半のストーリー展開の不自然さがどうも拭いきれなくて、絵や音そして演技演出含め非常にすばらしい映画だと思うのだけれど、全体としての個人的な評価は最初の期待値ほどではなかったかなというところ。