アマンダと僕のレビュー・感想・評価
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アマンダ7歳、僕24歳
24歳の僕は姉ととても仲がいい。 姉はシングルマザーで、7歳になる女の子、アマンダを育てている。 姉が銃乱射事件に巻き込まれて亡くなり、アマンダをどうするか悩んでいる。 姉弟は親との縁が薄く、両親とは疎遠、叔母とはいい関係だが体が弱い。 アマンダの将来を家裁に任せるべきか、24歳の僕は悩みに悩む。 自分だったら、と思うといたたまれない。
いきなり大きな子供の親代わりになってしまった困惑
子供を育てた経験のありそうな年配の女性方なら、すごく はまる映画なんじゃないかと思います。 あっちこっちで涙をぬぐう気配を感じられましたので。 ただ、そのような境遇に無関係な人にとっては、淡々と、現代のパリにおける普通の小市民の生活を観察できるという程度の作品です。 つまり、「映画の側が観客を選ぶ映画」とでもいうべき作品なのでしょうね。
ひさびさパルシネ。二本立て一本目。 「残念、アマンダが可愛くない(...
ひさびさパルシネ。二本立て一本目。 「残念、アマンダが可愛くない(失礼)」でスタート。 ただの日常が長い。やっと事件が発生するも状況がやや分かりづらい。やっぱりフランス🇫🇷(笑)とにもかくにもここで一番魅力的な人物がフェードアウト。ここからまたまた冗長。 なんやねん、あの彼女。つくか離れるかはっきりしろよ!やっぱりフランス🇫🇷 ラスト、アマンダの涙の意味は?考えろってんでしょ、やっぱりフランス🇫🇷(笑) ということで、評価は高いが私には合わない作品でした。フランス映画への苦手意識、また一歩進行中(笑)
久しぶりのフランス映画
最近のフランス映画はどうなのかと気になり観ました。 仰々しくなく穏やかで自然な映画でした。 アマンダの母親を亡くした悲しみも自然に描かれていました。 テニスの観戦シーンで感動するとは思いませんでした。 テロが身近にあることに、フランスの大変さを思い知りました。
静かに優しく、力強い!
ある日突然、理不尽な事件で 大切な人を失う。 その事によって、家族や 周りの人が思いも寄らぬ 生き方のチョイスを迫られる。 悲しみに打ちのめされ、 母を失ったアマンダは泣き叫び、 姉を失った弟は、自堕落な生活に… と、なるのがよくあるパターン。 しかし、そこが違うのが この作品の素晴らしさ。 アマンダはきちんと食べて、 寝て、友達とも遊ぶ。 遊びに行きたいと叔父にも告げ、 学校にも毎日きちんと通う。 弟も仕事をし、アマンダの世話をし、 毎日をこなして行く。 けれど、 決して悲しみが消えたわけではない。 今日は叔父さんと帰りたいと 静かに涙ながらに訴えるアマンダや 仕事で客を迎えに行った弟が 堰を切ったように嗚咽を漏らすシーン。 泣き叫ぶより、暴れるより、 堪え難い悲しみが辛さが不安が伝わり 涙があふれました。 悲しみって、こういうことなのでは ないかと… お姉さんが用意していてくれた テニス観戦のチケットにより、 姉弟と疎遠になっていた母との 再会があり、アマンダにとっては 会うことがなかったであろう おばあちゃんとの出会いともなり、 何かしら運命すらも感じられました。 あたたかい置き土産を お姉さんは残してくれて、 決して悲しみだけを置いていった わけではなかったのだから。 きっと誰にでもある 日々の生活の中にある悲喜交々を 感じられ、考えさせられ、 あるいは、そうよね 自分だけじゃ ないわね、きっと、と 力強いメッセージまで感じ させてくれる、静かに優しい 力強い作品でした。 しかし、アマンダちゃん 素晴らしかったですー👏
心温まるストーリー
フランス語、苦手です。初めのうちは、べちゃべちゃとした発音が気になりましたが、すぐに気にならなくなるくらい、物語に入っていきました。 大好きな姉を亡くした弟と、大好きな母を亡くした娘が、戸惑いながら、寄り添いながら、絆を深めていく感じ。うまく表現できていました。あれ?この二人、いつの間に、こんなに仲良しになった?って思ったくらい。 まだ24歳の男の子に、7歳の父親役は、酷ですよね。いくら、可愛い姪っ子でも、毎日の生活は、いいことばかりじゃない。しかも、自分も悲しいのに、母親を亡くした子供に寄り添わなければならない。でも、お互いが寄り添って、いい距離感だったと思います。 家族が亡くなる話なので、多少、泣けると思いましたが、予想以上に泣けました。
誰しも、何かに希望を託して生きている。
【メモ】 考えてみたら、フランスはここ10数年?テロが頻発している。 映画の中で、その理由は語られないけど。 アマンダの叔父さんがなんでちゃんとした職につけないのか、なんでイスラムの女性が絡まれるのか、そっと問題提起している。 テロで母親を亡くした少女アマンダが、ある事でプチって糸が切れて号泣するシーンが印象的だった。 誰しも、何かに希望を託して生きている。
沸き起こる感動があった。
アメリカ映画のような派手さはなく、淡々と、物語は進んでいく。若過ぎる二人には、辛い事実だが、時が解決していくのだろうか。至るところに伏線があり、最後のウィンブルドンのシーンでは希望が見えた。
アマンダに必要な人はアマンダを必要とする人
亡き姉の子どもが女の子(姪)で7歳、という設定はアメリカ映画の『ギフテッド』と同じです。 勿論、アマンダは数学の天才ではないし、姉(母)の死因やストーリーも違うので、比較すること自体ナンセンスだとは思うのですが、決定的な違いがひとつあって、それは何かというと、この映画には『結局は自分の都合から導き出した理屈なのに、したり顔で押し付けてくる大人』が出てこないということです。 アマンダに対して、これがあなたのための方法なのよ、とか、あなたのためにはこうすべきだ、という決め付けや押し付けを強要してくる大人が出てこないのです。 アマンダの周辺にいる大人の誰もが、それぞれの立ち位置で自然体のまま、アマンダの状況を受け止めてアマンダに合わせた振舞いをするだけなのです。 ダヴィッドも過度な義務感や責任感からではなく、お互いに支え合えるパートナーとして養父になることを選択したのだと思います。 ふとしたきっかけで襲ってくる大きな悲しみが消えることはありませんが、いちいち説明などしなくても、お互いにそれぞれ訳があってそういう涙が出てしまう、ということを分かり合えるパートナーがいるだけで、大丈夫!これからも生きていける、そういうことなのだと思います。 ※あのワニで有名なラコステブランドの創業者ルネ・ラコステ(ラコスト)はテニスの4大大会7度優勝のフランスの英雄。ダヴィッドを演じたバンサン・ラコストの貴公子のような佇まいを見てると、もしかしたら創業家の人なんじゃないか⁉️ とずっと思い込んで見てました。事実関係はまったく知らないのですが。
邦題がしっくりくる
登場人物が最初、分かりづらい 僕(ダヴィッド)・・・アマンダの叔父 アマンダ・・・「僕」の姪 サンドリーヌ・・・「僕」の姉、アマンダの母 レナ・・・「僕」の恋人 ここまでは何とか・・・・ アリソン・・・「僕」(とサンドリーヌ)の母 モード・・・「僕」の叔母(父の妹) 「僕」の友人の名は失念 サンドリーヌの恋人の名は失念(実際に登場しないような) 話としては、姉がテロで殺され、代わりに「僕」がアマンダの後見人になると言う、単純なものだが・・・ 普段の日常がテロによって一変するとのが、フランスだとありがち(日本でも地下鉄サリンなど、凄惨な事件があって平和でもないが)。 「僕」は公園等の木の剪定、アパートの管理人(他国観光客の民泊がメイン) 楽しい日常から、一変、テロによって姉が死亡し・・・恋人も去ろうとしている・・・と言う展開。 「僕」の日常は、フリーターぽい生活なので、日々変化あり。 生活基盤に安定感がないものの、日々の暮らしには困らない模様。 日本で言うところの民泊などもあって、さすが観光に関しても日本より進んでいそう? 起承転結の起伏は少なく、「僕」が姪の後見人になる決意の過程も曖昧、終わりも唐突な印象も否めないが(そこが仏映画の良いところ?)、殊更、感動の押し売り的な部分は少なく、上映館が少ないのが惜しまれる。 説明的なシーンや台詞が少ないのは、さすが映画発祥の地? その辺り、くどくどしい邦画でも見習ってほしいものだ。 また、パリの日常的風景が随所にあって、興味があれば見どころになるかも。 車道を自転車が堂々と走る様は、道路が広いからなのか、単なる演出か、日本では見られない風景にも思える。 最初、自転車に乗る姉がクルマに轢かれるのか?とさえ思った。 (日本で車道の真ん中を自転車が・・・は、ありえない) 原題は「アマンダ」のみだが、内容としては邦題のほうがしっくりくると思う。
エルヴィスは建物を出ました
フランス映画らしく、淡々とストーリーが進む。アマンダとダヴィッドの信頼感、心の拠り所になった恋人レナの存在、、、いろいろな伏線がじわりじわりとこちらの思いを積み重ねていき、最後のシーンでのアマンダの言動がたまらなく愛おしくさせる。 「フランス」と「イギリス」の絶妙な距離感。離れた祖母、英語教師、ウインブルドン(全仏ではないとこが憎い)、そして「エルヴィスは建物を出た」のニュアンス。そりゃあ泣くよね。劣勢のプレイヤーに肩入れするよね。その感情の機微に共感すれば、こっちもつられて泣けるよね。
波のよう
フランス映画は得意ではありませんが、子役の女の子の表情と最後のシーンが本当に秀逸ですね。淡々と進む話の筋が大半ですが、終盤のテニスをようやく観に行った時のそのシーンだけを観るために時間を使ってもいいとさえ思える作品。決して元に戻らないような事件に巻き込まれたとして、立ち直る力とはなにか?問い続ける作品です。
アマンダに尽きる
全体的に浅い内容で心の揺れ動く感情をもっと深掘りして表現して欲しかった。前半は不要なシーンが多く、後半はサラッとし過ぎていて心に伝わる物が無く不満が残った。それでもアマンダ役の新星イゾール・ミュルトリエの演技は素晴らしく心を掴まれた。 2019-165
エルヴィスは建物を出た❗伏線回収が上手い映画❗
星🌟🌟🌟🌟フランス映画はフランス語がまったりしていて眠くなることが多いのですが…この作品は全然大丈夫でした❗主人公の青年のちょっと可愛らしい自然体の演技とアマンダ役の女の子のちょっとおしゃまな微笑ましい演技でスクリーンに最初から最後まで惹き付けられてしまいました❗凄く感動すると言う訳ではないのですがテンポよく観れていつの間にか感情移入して観てしまう良い作品でした❗特にラストのテニスの試合でのエルヴィスは建物を出た❗の伏線回収はアマンダの涙につられてウルッと来てしまいました❗私個人は好きな作品です❗
パリの日常
アマンダの演技や、目線に心をうたれました。 7才の子供に負担をかけすぎなのでは?と思ってしまった。 けれど、アマンダはちゃんと他人の気持ちを理解し、自分自身とも折り合いをつけようと頑張っている。 かわいそうだから、と甘やかすだけが彼女のためにはならないと言われている気がした。 パリの街なのに、生活している人達の目線で撮影しているので、さらに入り込みやすい。 恋人とはあそこで別れても良かったかなぁ?
小さな子どもと、元子ども、2人の子どもと母親への思い
母親を突然失って混乱をしている幼い子どもと、母親との関係が損なわれたその幼い子どもの叔父と、各々の母親への思いが再生への契機となっていく話 親族を突然失うようなテロは日本では考えにくいけど、京アニの被害者家族の方々が報道されているのをみて、一人の被害者には多くの家族・知人の消えることのない哀しみが連なっていて、その家族・知人たちのその後の人生を大きく変えてしまうことに胸が痛くなります 「アマンダ」の哀しみも母の死を受け入れつつも、最も近く母と親密だった「僕」に反発の姿勢をとりつつも、「僕」しか頼る人はいない 施設や福祉の受け皿があったって、そんなところに委ねられないという思いが、葛藤しつつも固まっていくのがうれしかった 恋人のこと、仕事や今後の生活のこと、順番や選択のできないなかでの「僕」の思い、清々しかったです 母と観るはずだったテニスの試合で、アマンダは母への思いとしっかり向き合うことができたのでしょう(7月25日 シネリーブル神戸にて鑑賞)
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