「ひとりひとりの人生の尊さ」アマンダと僕 映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ひとりひとりの人生の尊さ
東京国際映画祭「東京グランプリ受賞作品」で鑑賞。
境遇は稀有でも、すごく普通の日常を描いているのに、とても繊細で美しくドラマチックな作品。飽きることなく最後まで引き込まれる。
その分、きっかけの事件はセンセーショナルで、脳裏に焼きつく演出がされていた。
そらに付け加えて、宗教や思想の違いを指摘するシーンもあり、民族・宗教の争いを風刺したテーマになっている。
人ひとりがいなくなることの大きさや、それによる身近な家族や友人たちの感情変化を丁寧に描くことにより、人生の尊さを伝えている。
こういう映画祭で賞を獲るべき作品。
強いて言えば、描かない美学もあるが、もう少しアマンダの気持ちの揺れ動きや、彼女との関わりを深めてほしかった。
最後に、ステイシー・マーティンがかわいい。
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