グリーンブックのレビュー・感想・評価
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社会通念の間で生きる人と人
普通に良かった実話
すばらしい。
すばらしい。評価も納得の作品。
言葉が適当かわからないが、場面、セリフの全てに魂が宿っている、そんな映画。見終わっての充実感がある。
グリーンブック。物語を象徴するこのアイテムに目を付けた、そのセンスと見識に脱帽する。この映画のどこに気持ちが動かされるのか、考えるとやっぱり二人の心境の変化。黒人を毛嫌いしていたトニーがシャーリーへの差別を自分のことのように許せなくなり、黒人でありながら上流階級に属する自らの特異な境遇に閉じこもっていたシャーリーがトニーとの関係を手掛かりに自らを開放していく。その移ろいが非常に滑らか。わざとらしいシーンがなく二人の時間の蓄積によってそれが自然と起ち現われる、そんな演出が見事になされている。
終盤はきれいすぎるかもしれないが、本来あるべき理想の姿とメッセージが込められていると解釈すれば受け入れることは容易である。
クラシック演奏者が血に導かれるようにジャズに身を委ねる、あのシーンはほんとしびれた。。
最高にエンタメ
昔からバディ物×ロードムービーは大好物だったので、最高でした。
経済的にも性格的にも違う2人が、旅を通してお互いの良いところを認め合う。こーゆう映画って、この認め合う瞬間がめちゃくちゃ上がりますよね。
観てる自分の人生まで、少し豊かになった気がします。
キャラはトニーがとにかく好きです。
いい加減だけど、熱くて良い奴って最高です。
人種差別的な問題を扱ってはいますが、語り口は重くないし、話のメインっていうよりは、味付けというか、2人に対する困難としてあるってだけかなと感じました。
それがアリかナシかは、、、難しい。
ちょっとファンタジー過ぎるかな?って思いかねないハッピームービーでしたが、いやいや、実話ベースですから!という強力な武器があるのでね。こんな友情が育めるのは本当に素敵なことです。
個人的には、トリオのメンバーにも、もう少し反省とか後悔するようなシーンが欲しかったです。勇気だなんだ言いやがって。お前らは夜シャーリーと一緒に酒も飲まないし、レストランで文句も言わないくせに!
…でも、ごちゃごちゃ考えずに、友情最高、音楽最高、人間最高って思ってほっこり観るのがオススメ。
ついでに、ケンタッキーも最高。
骨なら捨ててもいいけど、ゴミは捨ててはいけないという倫理観が良かったです。わかる!
名画です
アラゴルンの面影なし!
全神経の旅
様式美
誰にでもすすめられる良作
いい映画はこう余韻がいい。
想定よりも遥かにマイノリティをテーマにした映画
アメリカお国柄がにじみ出る作風で個人的にはあまり好きではない
高評価なのでそれなり以上に面白いのだろうと期待したが
叩きづらいテーマで、特に大きな失点がなければ高評価になるのだろうか
まれによくある人種差別はいけませんよ系映画、その進化系
見る前からわかってはいたが、ここまで来るとうーん、キャラクターが記号的に感じる
マイノリティと荒くれ者のツアー
黒人差別色濃い時代に
完全DQNイタリア系を品位あるアフリカ系が諌めながら旅をしていくのは面白い
ロードムービーとしては似たような風景、トラブルもほどほどで想定の範囲なのが残念
映画そのものの品質は悪くない
時系列シャッフル、複雑な場面転換などの難しい演出も特に無く
安心して見れるだろう、言ってしまえば陳腐
吹替版声優が豪華なので日本語吹替版もおすすめ
南北戦争から約100年…それでもまだ色濃く残る黒人差別
時代背景は1960年代のアメリカ。
黒人のジャズピアニスト(クラシックジャズ)であるドン•シャーリーと、南部アメリカ遠征に行くために雇ったイタリア系白人であるトニー•バレロンガの2人が、差別と向き合い友情を得る物語。
南北戦争から100年経ってもなお、南部アメリカには白人による黒人差別が色濃く残っており、演奏会のため遠征を続ける中で多くの差別を目の当たりにする。
なぜ、わざわざ差別が色濃く残る南部へ演奏に行くのか?そこにこの映画の見どころが詰まっている気がする。
また差別というのは単に有色人種であるという事のみでなく、格差も含めてみると面白い。そういう意味ではイタリア系白人のトニーもそこに含めて考える事が出来るからだ。
これを見た私が思うに、差別とは個人の心のありようを映していると思う。何故ならば、差別は人の心の中で生み出されるものであるからだ。
綺麗事ではなく差別と真正面から向き合うには個人個人の一歩踏み出す勇気が必要であり、過去の歴史からも、痛み無くして成果を上げることはできない。差別を無くすという事は歴史を変えるという事であり、差別なき世界を作るには大きな代償が必要なのかもしれない。
そして何よりも友情に代えられるものは何もないという事である。
ところで、日本の大相撲において、ある年の春巡業で市長が倒れ、とっさに救命措置をした女性に対して「土俵から下りてください」。行司が場内アナウンスを繰り返して議論を呼んだあの一件を覚えているか?土俵という神聖な場に女性は上がってはいけない。それは古くからのしきたりであり、行司はそれに従ったのであろう。知らなければ全く懐疑的な行動ではあるが、まさにこれは南部アメリカでの黒人差別と一緒だ。レストランやトイレ、衣装室までもが白人とは別の場所。あくまでも黒人個人に対して差別を行なっているわけではなく、古くからのしきたりを守っているというのが差別する側の意見である。
私達の社会でも、そのような古いしきたりを今も考えもなしに、ただそう教えられてきたからという理由だけで使っていないだろうか?
今一度、差別とはなにか。人種に対する差別。社会規範の中でうまれる差別。そのような事に対して今一度考えさせられる映画であった。
最後に、映画を最後まで見た人の中で、ある意味不完全燃焼に終わった人もいると思う。なんというか、終わり方が浅いというか、ドキュメンタリー系やヒューマン映画系にありがちなクライマックス不足のようなもの。そのようなものを感じた方、ご心配なく。そこから先のクライマックスを作るのは貴方です。何故なら差別は至る所に残っているから。考えに考えて多くの人と考えを共有していくことが大事だと思い、レビューさせて頂きました。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
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