グリーンブックのレビュー・感想・評価
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ヴィゴの増量は色気あり
アメリカの人種差別を扱った作品というと、残忍なシーンがあったり心がエグられる思いになる作品が多いので日本人には敬遠されがちですが、この作品は年代性別問わず皆が楽しめます。
粗野で腕っぷしと口が達者なイタリア系白人トニーがインテリで気品ある生真面目な黒人ピアニストドクター・シャーリーの人種差別が色濃く残る南部ツアーに用心棒兼運転手として同行するところから展開していきます。
マハーシャラ・アリ演じるドクター・シャーリーは、繊細で品格がありながら黒人である事で、北部でも南部でも細かい場面で傷ついてきて、ずっと自分の所属する場所を見出せない孤独を体現しており、ピアノを弾くシーンは、まさに気品あるピアニスト感じさせ鳥肌が立ちました。
そのドクター・シャーリーを乱暴でありながら、粗野な優しさで守るトニーをヴィゴ・モーテンセンが増量してアジがありカッコいい!
「バイス」で増量したC・ベールが話題でしたが、ヴィゴの方が自然で色気もある。
ストーリーも人種差別の痛々しい話にせず、笑いあり感動あり、そして何より名優同士の演技で見入ってしまいあっという間に見終わってしまいました。
こんなに見て良かったと思う作品は、久々でした。
秀逸な配役に拍手。作品賞受賞も納得した。
こんなにも温かく心が豊かになる映画も珍しい。
内容は非常にありがちなロードムービーではあるが、他のどの映画よりも二人の距離感であったり、ゆっくりとそれぞれの心情等を描写している点が非常にわかりやすく良かった。
それでいてコメディ要素が上手くまとめられており、劇場でもあちこちでクスクスと笑う様子が見て取れたのも観客が2人に引きつけられていたからであろう。
それでいて人種差別問題もしっかりと描写されており、黒人の扱いに対する黒人の視点や白人の視点、イタリア人の視点、またそれに対する愚かさ等も感じ取ることが出来たのと考えさせられた。
このような内容ではあるが、決して暗くなく、また重くなく非常にさわやかで気持ちの良い作品に仕上がっている。
その根底にはトニー・リップの相手を思いやる心やドン・シャーリーの屈託のない笑顔があると感じる。
また劇中の音楽も非常に心地よく、聞き飽きない感じであった。
最後にフライドチキンのくだりは見ていて非常に笑ったし、大好きw
お互いの生まれや育ちや教養・ましてや肌の色なんて何の意味も無い事をひしひしと感じさせてくれるシーンであった。
またラストの抱擁するシーンは何とも言えない気持ちで包まれた、奥さんのコメントは出会った事も無いドン・シャーリーと愛する夫を理解しているからこその一言にまた胸が熱くなった。
良い作品に良い時間を過ごさせてもらった。
ボヘミアンやアリーを抑えての作品賞だけど…
我々も有色人種である、だからこそ……
今年度のアカデミー作品賞を受賞した今作である。
人種差別が残る60年代アメリカ南部を舞台に黒人ジャズピアニストのドクターシャーリー(マハーシャラアリ)とイタリア系白人運転手のトニーバレロンガ(ビゴモーテンセン)の2人がツアーを続けながら友情を育むヒューマンドラマ映画である。
トニーとドクターとゆうかなり凸凹コンビが友情を育むところを見ている人にもユーモアありながら分かりやすく伝えているところがかなりよかった。また、彼らだけでなく、周りのキャラクターにもかなり好感度がもてた。個人的にはドクターの演奏トリオの1人のドイツ人とトニーが酒を交わすシーンでトニーが「ダンケシェーン」とドイツ式で交わしたシーンがかなり良かった。
助演男優賞をとるほどマハーシャラアリーは良かった。序盤はかなり無機質で人間味溢れるトニーとギャップが激しいなと思っていたが、物語が進むにつれ弱々しい人間味溢れる演技ができるのは彼しかいないと確信した。また、代行かもしれないがかなり彼のピアノの手つきもよかった。
我々も白人の方からみると今でも黄色人種と思われるかもしれない。だが、そんな私達だからこそみて思う所も多々ある。白人の中にもトニーはイタリア系の移民であるしドイツ系の人だっている、そんな移民が多いアメリカならではの映画であったと思う。先程言った通りそんな私達だからこそ観てほしい。
ハードルを上げずに観るべき佳作
アカデミー作品賞を受賞したので、どうしても観客の期待は膨らんでしまう。
でも、あまりハードルを上げすぎてしまうと、肩透かしを食らうかもしれない。
超エリートでVIP待遇を受けながら、人種差別からは逃れられない黒人ピアニスト。
白人ではあるが、比較的低い階級で金欠にあえぐ、イタリア系の下町っ子。
この2人が、人種差別の色濃い南部を旅するというのだから、設定は最高。
ただ、実際に展開されるストーリーは想像の範囲を出ない。
監督も、ファレリー兄弟の兄と聞き、コメディとしての期待もかかるが、クスッとできる箇所は散見されるが、爆笑はない。
でも、観て損する映画ではないです。
アカデミー作品賞という肩書がなければ、もっと純粋に楽しめたかもしれない。
既視感=普遍のテーマ
コメディと感動のバランスが絶妙
基本的にはコメディだと思う。
トニーはひたすら食べ、ひたすらしゃべる。
反対にドクはずっと黙り、さらにトニーの言動を正す。
類似作品で言えば、「ミッドナイトラン」や「サイドウェイ」あたりだろうか。本作はさらに人種差別を突きつける。
ドクは紳士服店で、レストランで、警察署で、あからさまな差別を受ける。
こうした差別が「過去のこと」と言えるのだろうか?
アフリカ系は、白人よりずっと多く職務質問を受けるらしいぞ。
クルマを運転すると、ほぼ毎日のように免許証と登録証を見せろ、と言われる、と。
日本に住む日本人の私には、彼らの苦悩は分からない。
でも、こうした苦悩を抱える人がいることを、自分の子供には伝えたい。子供に見せたい映画の1本にまた素敵な映画が加わった。
That's absurd. Wo〇s
始め、観るのをやめようと思っていたが、それならレビューを書くな!と言われそうだが......。
Orpheus in the Underworld. It's based on a French Opera.
And those were't children on the cover.
Those were demon in the bowels of hell.
......No shit. Must have been naughty kids.
2時間以上もある本作、イタリア人でない人がイタリア語を話すと彼らはどう思うのだろうか?一応幼い時から話せるらしいのだが、私には理解できなくて鼻について仕方なかった。このシナリオ、どこかで同じようなものがあったような.....。ピューリッツァー賞やアカデミー作品賞を含め四冠に輝いた「Driving Miss Daisy」とシチュエーションが見通っているところが散見する。最初に2人がお互いに意思疎通がうまくできないでいるところから始まり、時間がたち、お互いに接するうちに打ち解けていき、その最後には友人としてお互いが認め合うところなど大筋ではよく似ている。またアメリカを象徴するようなそしてアメリカ人なら一度は所有したい金持ちのステイタスを表す車、キャデラックが登場している。またストーリーの根底をなす、白人と黒人、白人とユダヤ人という人種は違えども差別的構図などは、仕方ない反面も見られるがどうしても似てしまう。差別的警官も同じ感じで、太った禿げたステレオタイプの警官が出てくるのは、あまりにもひつこすぎる。
知的な黒人は、ピジン英語を黒人たちに使い、コケイジョンには、ノーマル?な英語を使う。ハッハッハッ.......。
I tell you.
Because genius is not enough.
It takes courage to change people's hearts.
この映画を観ていると黒人差別を描いているようで実は、イタリア人を暗にバカにしているのではないかと疑いたくなるようなところもあり、特にトニー・“リップ”がものを食べるときに"くちゃくちゃ"とわざと音を立てて口に頬張ったり、車の外にゴミをほかしたりしても気にも留めないところはやりすぎ感丸出しとなっている。
アメリカアマゾンでは、すでにレンタル配信が始まっていてレビューを見ているとほとんどの方が支持をしている。つまり、プロの批評家よりも一般の観客のほうが、支持が高いことがうかがえる。
ニューヨークタイムズの記者がこのように言っている。「このシナリオは基本的にシャーリーを黒人に変えることで、つまり、それが主題になって誰に形を変えようと、その話は白人の観客にとって魅力的なものになっているところがある。それは、けっして許してはいけない。」
蒙昧な私の頭では一生理解できないと思われる作品となった。ただうれしいのは、近年ディズニーが長編アニメーション部門で一人勝ち状態が続いたが今回は、そうは問屋が卸さなかったようだ。
ちなみにここに登場したキャデラック・ドゥビル60年製は、その名前からフランス語で町の意味らしいのだが、南部の町にひっかけているのかな......?
オスカー、有色人種、最初で最後の主演女優賞の方の言葉、「オスカーを獲ったからって、つまらないものは、つまらない。」だって........!
最高のクリスマス映画
今までの人種差別映画だと、黒人と白人の二項対立ものが多かったように思いますが、本作は違います!
黒人コミュニティーにとけ込めない高貴なDr.シャーリーと、白人でもイタリア系の移民で、貧しい暮らしをしているトニー。
肌の色で境遇をひとくくりして悲劇を代弁したお話ではなく、もっとミクロに、シャーリーとして、トニーとして、1962年アメリカの実情に直面していきます。
もちろん、当時の黒人の方の悲劇を伝える要素もありますが、シャーリーの悩みは他の黒人では感じ得ない、シャーリーだけのものです。肌の色などで、画一的に物事を判断するのではなく、もっと焦点を絞って、「ひとりひとりの人間のために何ができるか」という視点の大切さを本作品は教えてくれます。
なによりも社会的なテーマでありながら、きちんとエンタメしている作品です。「最強のふたり」に似ているといえば似ているのですが、笑えるところできちんと笑えて、泣けるところできちんと泣ける良い映画でした。
そもそも、アメリカで公開されたのは2018年11月21日、紛うことなき「クリスマス映画」ですし、多めにみるところは多めにみるのがストレスなく見れます。
それにしても、アメリカはこんなにも素晴らしい作品が「クリスマス映画」として見れるなんて、素敵な国ですね。
奇跡なんて起きない
鑑賞後、こんなにも温かな気持ちになる映画は久しぶりでした。
何もかも正反対の2人の人間が同じ空気、同じ世界を見ながらゆっくりと心を通わせていく。ストーリーはもちろん、音楽、セリフ、風景全てが素敵だったと思います。
1960年代のアメリカを2人の姿を通して見ることで世界の理不尽さや人間の愚かさを強く感じました。ただそれと同時に、対話し理解し合う人間の素晴らしさ美しさを見ることができた。
大きな人間愛が作品にはあったと思います。
ただ、どんなに2人の人間が互いを愛し理解し合うっても世界は変わらない。
だから、奇跡なんて起きてない。
奇跡は起きないんです。
その事実が、より鮮明に映し出されていたのではないかな…と思います。
誰にでもオススメできる作品。
公開後、もう一度鑑賞したいと思っています。
Green Book
今年の映画賞にも軒並みなを連ねるこの作品。これをいうとすこい批判的に聞こえてしまうかもしれませんが、この作品もまた人種差別を扱った作品です。誰もが理解できるような、とてもシンプルなストーリーに歴史的背景、音楽を盛り付けた万人受けするであろう作品。
コメディということで、多くのシーンで笑えるのですが、そのユーモアもかなりプレーンで気兼ねなく笑えます’。オスカーノミネート作品で比較すると、”女王陛下のお気にいり”の少しゲスな笑いや、”ブラック・クランズマン”のような少し風刺の効いた笑とは違い、子供でも笑えるようなところがこの作品のいいところです。あまり他の作品と似ているとか言うのは好きじゃないのですが、2012年のフランス映画”最強のふたり”と同じようなテーマ、トーンです。地位が逆転しているところが面白いところなんですけどね。
ヴィゴ・モーテンセンはもうロード・オブ・ザ・リング時代のあのかっこいい姿はなく、ビールっ腹のでたおっさん役。そして、マハーシャラ・アリは天才ピアニスト役。あまり音楽のシーンは見ものとは言えませんが、2人の会話シーンは面白いですね。特に車の中のシーンはこの作品の最も中身の詰まったシーンです。それにしても、マハーシャラアリはすごいな。ハウス・オブ・カードで知ってからというもの、結構いい人の役が多いんですが、めちゃめちゃ悪役とかやってほしいな。目が怖い。あまり感情がないシーンでの彼の表情はかなり印象が強いです。
この作品、映画賞にたくさん名を連ねてるのですが、映画の質としてはあまり高くなかった気がします。テーマが黒人社会と人種差別の歴史なだけに、注目を集めてますが、なんかそれだけな気がしてしまって残念でした。
エンディングなんて特に、何で雪降らせなくちゃけなかったんだろうと言うぐらい見え見えのVFXショットに興ざめ。家族の関係性にもほとんど起承転結がなく、手紙でロマンチックだーって言うぐらい。さらに、フランクのキャラクターも最初はかなり濃いキャラクターを持っていたのですが、急にめちゃめちゃいい人になってしまうところも、あまり感情を動かされませんでした。
クリスマスムービーなのかな?というぐらいとても平坦で、分かりやすい。笑える作品です。中学生とかに見せてもいんじゃないかなと思いました。
今だからこそやるべき映画
観ないという選択肢はない!
天才黒人ピアニストシャーリーのツアーに腕っぷしが強くはったりで生きているトニーが運転手として〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を携えて参加!今までに差別がテーマでここまで笑えて心温まる映画があっただろうか?文句なく最高!秀逸な作品♪
派手なアクションやCG、VFXがなくったって、イケメンヒーローじゃなくったって、この2人の主役を好きになること間違いなし!
笑った~声を出して何度も笑った~そして泣いた
実話ということで益々胸が熱くなる
2人に完敗!2人に乾杯♪
Blu-ray購入決定です♪
音楽も画も良い何よりstoryが良い!
人を繋ぐのは想い
差別は残念ながら現在も無くならないけれど近くにいる人を愛することは出来るはず
一歩踏み出したければ自分から行動しなくちゃ!
これはもう最高バディでしょう
おっさん最高!
☆4.8
試写会@よみうりホール
ファレリー作品で一番観やすい映画
美醜や身障者への差別・偏見を逆手にしたコメディを得意としていたP・ファレリーが、ついに人種差別をテーマに。
過去作で見られたような下品な笑いはほぼ皆無で、予想以上にストレートな内容にしてハートフルなロードムービーとなっている。
脚本を運転手だったにトニーの実子が担当し、キャストもトニーの本当の親族が出演しているあたりも、過去作で俳優ではない自身の友人や仲間を出演させていたファレリーらしい。
一方で、黒人ピアニストのドン・シャーリー側の親族は、映画製作について連絡がなかった上に、事実と違う点があるとして非難している。
水面下でのトラブルは残念なものの、ラストのオチも気が利いていて、とにかくファレリー作品の中で最も観やすい映画といえる。
痛快バディコメディ
試写会で拝見しました。
すんごく楽しい話で、痛快。
コメディとシリアスのバランスが素晴らしい。
バディものとしても秀逸。
脚本が練られまくって、最後の最後にあるセリフまで完璧。
おすすめします。
ただし、1962年当時のアメリカ南部における、黒人差別の基礎知識が必要かな、と。
歴史、ニュース、ドキュメンタリー、小説などで得た範囲内で構わないです。
映画なら、『ドリーム(Hidden Figures)』や『42 ~世界を変えた男~』などを楽しめた人には、たまらない面白さがあると思う。
だが、逆に話題作だけ、年に1〜3回程度しか劇場に足を運ばないタイプの日本人には、おそらくよくわかんないんじゃないかな、という点は不安としてあります。
笑わせながら感動させるバディムービー
良い話だった!
時には笑わせながら、その背景にある問題点もきっちりと描きつつ
最後にはホッコリ心が温まる作品だった
1962年のアメリカ
当時、最高の黒人ピアニストと言われたドク・シャーリー(マハーシャラ・アリ)が南部へ二ヶ月間のコンサートツアーに行くために、イタリア系白人のトニー・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)を運転手に雇う
しかし、トニーは黒人嫌いな上、育ちも考え方もドクとは違い、二人は何事にも対立しあっていた
この映画は、そんなドクとトニーの友情を描いたバディムービーである
タイトルにある「グリーンブック」とは、その当時に実在していた黒人向けのガイドブックのこと
というのも、この当時のアメリカ南部では、黒人の入れる場所と、入れない場所があり、グリーンブックは「黒人が入っても良い場所」が記載されているガイドブックなのだ
トニーは、そのグリーンブックを頼りに、ドクが泊まれるホテルを選びながら二ヶ月間の旅に出た
しかし、その差別の現実は、かなり衝撃的だった
これだけを守れば良いという統一された法律だけでなく、州ごとに様々な規定があって、本当に「グリーンブック」が無いと、旅行できないような状況だっただろうと思う
それも、たかだか50年前のできごとだ
未だに、差別がなくなっていないと言われても、そうだろうなと思ってしまう
トニーとドクが行く先々で困難にぶつかるのを観て、差別というのがいかに愚かなことかというのが浮き彫りになっていく
明らかに理不尽なことを言っているのは、常に差別する側の方だからだ
そんな日々を過ごしているうちに、初めは差別主義者だったトニーも、差別される側の立場になり、差別することの愚かさを知ることになる
そのようすを観ると「グリーンブック」というのは、今思えば恥の記録だったんだなと思う
その中で、常に自分を負けずに勇気を持って堂々と毅然とした態度でいたドクは、とても立派な人だと思う
本来なら、ドクは北部で裕福な白人相手にピアノを弾いていれば、こんな辛い目にはあわなかったのに、それでも、南部でツアーをしたいと思ったドクの勇気に感動させられた
この映画は誰が観てもわかるようにできているので、ぜひ、たくさんの人に観て欲しいと思う
ほっこり
観やすく満足出来る
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