グリーンブックのレビュー・感想・評価
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シャーリーが求めたdignityは尊厳、トニーに欠けていたdignityは品性
なるべくちいさな幸せとなるべくちいさな不幸せ、なるべくいっぱい集めようそんな気持ちわかるでしょう♪
シャーリーが南部へのツアーを決めた理由はdignity(自尊心)
トニーが何度も言われていた、君に欠けているのはdignity(品性)
トニーが言う、
Dignity(自尊心)なんて、高い城の中に居ると見えてこない。
トニーが体現する、
日常生活の中で、あるようでないような不思議なものではないか。
拾ったら踏みつけられ、手に入れたと思ったら消えてしまう、そんな事の繰り返し。
トニーは言う、
ベートーベンやショパンを弾いていてもその実感は湧かない。
演奏している目の前の人と唄ったり踊ったりしないのか?
トニーは体現する、
フライドチキンも手で、骨や肉をつかんで、まずは手の味覚で味わう。(日本ではおにぎり、寿司だけになってしまった。手にも食感はある)
そんな互いのちいさなdignityを交換しながらクリスマスを迎える。
シャーリーはみつける、トニーも身につけていく、
それは、カーネギーホールやツアーにではなく、
意外な場所にあった。
人種差別の描き方に関しての観点は色々とあるようだが、
Dignityを這いつくばってひろっていく内容が本題。
(確かに、人種差別を扱っている作品としては、昭和はよかった的な消費をされてはいけないというスパイク・リーの言い分もわからないではないが、様々なメッセージを最大公約数のうまさで競うアカデミー賞なんか全く気にしない攻める作風がスパイク・リーのかっこいい所じゃないの~と思ってしまう、Do the right thing!)
類似作品としては
『スケアクロウ』や『真夜中のカウボーイ』や『オズの魔法使い』など
書ききれないほどある物語の王道。
そんな気持ちわかるでしょう。
ケンタッキーフライドチキンを食べながら、
みんなでトニーとシャーリーを応援しよう上映があったら絶対行く!
そんな気持ちわかるでしょう。
※余談
奥さんがドロレスだからオズの魔法使いのドロシーみたいで、知恵を求めるブリキマンがトニー、心を求めるかかしがシャーリーにみえた。
スケアクロウ(かかし)のライオン(アル・パチーノ)とジーン・ハックマンとか。
※もうひとつ余談(備忘の為の記録、読む必要なしですww)
ブレント・スコークロフト元(ジョージ・ブッシュ)大統領補佐官
が湾岸戦争を早々に撤退することを決めた理由。
クェートに協力する形だけですぐに撤退。
その理由は
イラクが求めているのは、managementでもなく、freedomでもなく、dignityだと。
Dignityを求めている国民に干渉してはいけない。
とスコークロフト。
第二次大戦の教訓で90年代前半くらいまでは建前だけでも世界中の常識かと思われていた。
が
息子ブッシュ以降の事はみなさんもご存知のとおり。
ブレント・スコークロフト、
ヘンリー・キッシンジャー、
後藤田正晴、
決して表舞台に出ないで、首相や大統領を国民ファースト風に演じさせた官房長官、大統領補佐官。
この人達の言動を思い出すと印象的。
後藤田正晴はあさま山荘事件の時に犯人たちを全員生きたまま逮捕しろと命じていた人。
理由は、犯人たちのdignityを失墜させるため。
いつの時代も、古今東西、
このdignityこそが人間である理由と同時に戦争の火種でもある。
古今東西の時空も超えて
『2001年宇宙の旅』のHALの反乱の理由もこれですわ。
デイジーデイジーそんな気持ちわかるでしょう
『最強のふたり』
最高に面白い!
みんなに観て欲しい映画
陽気な差別主義者
孤独な教養主義者
肌の色や性別、国籍や地域によって差別される
しかし2人ともどこか憎めない奴ら
仕事を通してやり取りする内に、お互いの良さを認め合い人間的に成長していくストーリー
本当は1人1人個々の違いであって、心の中に偏見はあるんだよね
ヴィゴ様が自で演じてるとも思えるくらい見事なハマり役で終始泣けてくる和やかさ👏🏻
マハーシャラの弾くピアノのシーンは音だけじゃなく、指の動きも芸術👏🏻
いや〜もうホントに最高に良かった!
2019 アカデミー賞
マハーシャラアリ助演男優賞 おめでとう🎉👍🏼
🤔しかし、あのピアノの演奏はマハーシャラアリがホントに弾いているのだろうか?(笑)
二人の友情に乾杯!
トニーとドクのコンビが絶妙で素晴らしい。
当時の黒人差別の色濃い時代に、このような”実話”があったのはとても感動だ。
時折、ハラハラするようなシーンもあったりなのだが、終始さわやかで、合間に差し込まれるナイスジョークには笑わずにはいられない。
トニーはイタリア系の白人で、黒人に対する差別も最初は持っているが、次第にドクの生き様に感化を受ける。そして、ドク自身も自らの孤独や差別と戦う中で、トニーの存在がかけがえのないものへと変わっていった。
二人が人種の壁を超えていき、最高の友情を築き上げていく様は、観ているものに温かい感情と、きっと、もっと人に対して優しくなろうと思える新しい自分を見つけさせてくれるのではないだろうか。
観て損のない映画であることは間違いないし、お友達とでも、カップルとでも、家族とでも、一人でも、最後まで楽しめる作品だ。
何かとても心が暖かくなる作品
このタイトルを聞いて何のことか分かる方がおられたら、現代アメリカ史に相当精通している方だと思います。1930年代から60年代に掛けて、アメリカで発行されていた黒人ドライバー向けの旅行ガイドブックのことで、「グリーン」は編纂者の名前に由来することをこの作品の鑑賞後初めて知りました。本作は、1960年代、ニューヨークの高名な黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー(愛称ドク)が、人種差別がまだ色濃く残る南部の各州への演奏旅行を計画、その道中を任せる運転手兼用心棒として雇われたイタリア系白人トニーとの友情を描いた作品。元々トニーも黒人を小馬鹿にしており、お金が目当てで已む無くこの仕事を引き受けた経緯もあるので、最初はドクと反りが合いません。しかし、旅行先で黒人差別の深刻さを実際に見るにつけ、そして差別を受けた時のドクの毅然とした応対を見るにつれて、彼に対する信頼感と尊敬の念が芽生え、二人の距離感がグッと縮まってきます。勿論、人種差別問題を意識した作品だとは思いますが、政治臭を極力抑え、黒人と白人の中年男二人の信頼と友情のヒューマンドラマを前面に押し出してくれている辺りが、この作品が多くの人に支持される理由ではないかと感じました。観終った時に何かホッとするような暖かい気持ちになれ、アカデミー賞に相応しい作品であると得心した次第です。久し振りにケンタッキー・チキンを頬張ってみたくなりました。
文句なし、です。
大変観やすく万人に好かれそうな映画
1960年代にて差別色濃くあるアメリカ南部にクラシック演奏ツアーを企画した黒人天才ピアニストと、ある休養を機にその運転手兼お世話係になったイタリア系アメリカ人の御話。
バディ映画はかなり鑑賞しているので新鮮味は無いと思われたが、黒人ドクター・シャーリーの変わった人物設定&ガサツなんだけど憎めない相棒トニーとの絡みが終始飽きる事無く映画を楽しませる事に成功している。
ドクター・シャーリーの人間性も上手く描かれ、鑑賞後?と思ったクラシック→ジャズに音楽性が変わって行く流れ、YMCA事件など多く語らない所がまたいい。
(知りたければ後ほど人物検索かけてみてください的)
トニーも白人なんだけどイタリア系移民なので、必ずしも白人よりにもなれないスタンスが映画に上手く利用されていた。
監督独特のこだわり映像・手法はあまり無く、万人が観やすい。
ここ最近のアカデミー賞作品賞としては1番観やすいのは確か。
差別モノだが、他作品と違う視点をほのぼのと鑑賞したい方にはオススメ。
久しぶりにアカデミー賞受賞作品が良かった
いや~久しぶりにアカデミー賞受賞作品が良かったので嬉しかったな、本作品、アカデミー賞受賞したものの、なんか見る前は、面白くないロードムービーだったらどうしょうと思っていましたが・・・
監督のピーター・ファレリーって、コメディぽいの作ると上手い人だよね、本作品も所々笑える部分がありますが・・・
しかし、毎度思うけど、アメリカの黒人差別って本当に胸が痛くなるよな・・・・
どうしてなんだろう・・・・アメリカってチャンスの国と言うイメージがあるが、なぜ、黒人の方にあれだけ差別するのかな・・・・
ブルースやロックンローンを作ったのだって、黒人の人だよ・・・・
しかし、本作品、主人公の運転者のトニーの人間らしく自由な感性の人と、ミュージシャンのシャリーの妥協なき信念の通し方など、見ていて胸がいっぱいになるね。
人間ドラマというより、人の友情に国境もなく、肌の色も関係がなく、男女もない、正に友情映画と言うべきか、また、ラジオから流れる音楽もいいし、シャリーの演奏シーンも大変によい!
この手の作品がアカデミー賞を受賞する事は、見ている私たちにとっても分かりやすいし微笑ましい!
友情は人種を選ばない❗
どんどん愛おしくなるトニーリップの魅力
よかった!
いい意味で裏切られた
欠点のない作品
アカデミー賞を獲る前から注目していた作品。
運転手役の男は無教養で粗暴ということ、冒頭から黒人差別が感じられる描写あるものの、早い段階で意外にもナイスガイであることが見てわかる事が、この作品の質を急速に高めたのかもしれない。
一方の黒人ジャズピアニストの立ち位置、秘めた思いが、彼の弾く鍵盤から響く音が代弁するかのように、徐々にわかってくるところもまた、この作品の持つ魅力である。素晴らしい演技力。
全く異なるふたりが旅を通じてお互いを理解してゆく、ロードムービーの王道とも取れる作品で、この時代を生きる難しさと、それに順応する力を互いに共感しながら見いだしてゆくさまが、押しつけ的な物語ではなく、ごく静かに柔らかく、そして優しく描かれてゆく。
この作品の欠点を探してみても思い当たるところがない。
夜空を見上げながらゆっくりとカティサークを口に含み、喉元を流れ落ちる音が星空に微かに響く、そんな極上の物語でした。
クリスマスに観たかった
こういうの、最高! 厳しい現実と、ほっこりした物語。クリスマスに観てたら、完全にやられていただろうけど、今は3月。アカデミー賞といえども、この辺の封切りの時差の影響は、いかんともしがたい。
人種差別については、ひたすら耐えるのだが、暗さはあまりない。マハーシャラ・アリ主演で、「ムーンライト」果てしのない暗さをイメージするかもしれないが、この作品は大丈夫。底抜けに明るいイタリア人、トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)のおかげで、重苦しさが霞んで来る。ちなみにモーテンセンは、「指輪物語」で、あのカッコいいアラゴルン役の方でした。イメージ全く違ったので、調べてびっくりでした。
切り口満載のこの映画、どこから語れば良いだろう。ロードムービーであり、人種差別を描いたものであり、友情を語ったものでもあり、家族を描いたものでもあり、果ては音楽の自由さについてコメントしたものでもある。これだけのネタを詰め込みながら、軽妙なコメディタッチに仕上げて、展開の慌ただしさや、話運びのダレなどもなく、一気に観れる。細かい伏線があちこちにに張られるが、これも笑いとともにスッキリ回収され、下手なミステリより面白い。映画としての面白さとともに、これだけ分断が深刻な世情になっている中、「多様性最高!」と笑顔になれるのだから、アカデミー作品賞は納得だ。
ブルーレイを買って、絶対クリスマスに再度観る。
2019年ベストムービー!
2人の旅が、アメリカ深南部へと向かうにつれ、観ているわたしたちは、彼らの友情の優しさにどんどん包まれてゆく…そんな映画でした(笑)
*この2人、まるでジャック・レモンとウォルター・マッソーみたい…んっ?ちょっと違うか(笑)
よい作品
お見事作品賞!
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