グリーンブックのレビュー・感想・評価
全741件中、301~320件目を表示
出会うことから始まる変化
どう考えても共に行動するなど無理に思えるくらい正反対の2人
黒人に対しての偏見も差別意識も、ある意味当時では普通にあるトニーが、黒人に使われると言ってもいい仕事を引き受けることも、ライフスタイルも価値観も何もかもが違うことも、最初から上手くいくとは思えないほど
旅が始まれば、予想通り、いや、予想以上に合わない2人
良く言えば、おおらか、悪く言えば、大雑把なトニー
良く言えば、几帳面、悪く言えば、神経質なドク
トニーの言動をまるで親や教師のように、見過ごせずにやめさせようとするドク
けれども、いつしかそんな正反対の2人の間に絆が生まれ始める
生涯続くことになるこの絆は、観ているこちらも微笑ましい気持ちにさせる
そして、そこに、黒人差別の残る南部の中でも、特に黒人差別の激しい「Deep South」で目の当たりにする差別の数々
もはやそこにいる人たちには、それは差別ではなく、昔からの当たり前な日々になってしまっている
そんなことを目の当たりにしながら、ドクと出会う前のトニー自身もしていたにも関わらず、ドクとの出会いによって変わっていたトニーには疑問や嫌悪のようなものが芽生える
出会ったことで、互いを知っていくことで、絆が生まれていくことで、ドクが黒人ではなく、ひとりの人間に変わっていき、トニーの中の偏見や差別意識も変わっていく
ラストは、こちらまで笑顔になるような終わり方だった
同時期に日本公開となったブラッククランズマンと比較する感想が多いのも納得
同じような時代の、実話に基づいた作品なのに、観終わった時の感覚は全く違う
ブラッククランズマンは、強烈な問題提起をされたように感じるし、現在も続く黒人差別、人種差別そのものを扱っているのに対し、
グリーンブックは、黒人差別の残る過去の時代をテーマにしつつ、人と人の絆が前面にあるように感じたから
それにしても本編を観たら、体系も違うし、髪も違うし、言葉もイタリアンイングリッシュだし、ヴィゴモーテンセンが知らない人のよう!
毎度のことながら、俳優は本当にすごいと驚かされた
(LOTRの面影なんてかけらもなかったわ)
そして、アリのピアノ!!
ラストの方なんて、特に鳥肌立ちましたよ
この役のために短期間でピアノを習得したとか、凄すぎますよ、アリさん
一枚絵の確かさ
人間愛
音楽と役者がよいです
イタリア系移民のトニー(ビゴ・モーテンセン)と黒人ピアニストのドク(マハーシャラ・アリ)
出会いは運転手と雇い主だったが、旅(ツアー)を通して友情と信頼で結ばれていく
1960年代のアメリカ(特に南部)における黒人差別、移民差別、LGBTなど、文化やその歴史の一端が垣間見える
口八丁手八丁で困難な局面を打開するトニーの軽快さ
四角四面で神経質なドク
正反対な性格ながらも、旅を進めるにつれ、二人の会話の変化から感じる友情は美しく、「正反対」のままお互いを尊重すして成立する信頼は輝かしいものである。
差別に苦しみながらも自らを強く律しながら演奏するドクのピアノは素晴らしい
ただちょっと美談すぎるとも感じた
クリスマスにみたかった
少し身につまされました。
見て良かった。
美しい音楽と友情のロードムービー
アメリカって、こういう映画好きよね、冷めた気持ちで思う一方で、映画の世界に入り込み、涙と笑い温かい気持ちでいっぱいに。
時間が経つにつれて、余韻に浸り、温かい気持ちで満たされる。
素晴らしいピアノ演奏の音楽にも心洗われる。
行く先々での黒人差別は、本当に醜くて、気分が悪くなるが、それに反比例して、トニーとドクの友情が深まっていくのに気持ちが救われる。
下品で粗野で野蛮でどうしょうもないトニーは、最初は嫌悪感しかなかったし、背筋をスッと伸ばして知的でスマートなドクはカッコ良かったが、正反対の2人が仲良くなっていき、お互いに良い影響を与えあっていく様に、心温まる。
トニーは、このおっさんすごい腹だしブサイクだなぁと思っていたら、なんとロードオブザリングのビゴだったとは!役作りすごい!
確かに時折、肉に埋もれた顔の中にも、整った顔立ち、イケメンを思わせるものがあった…
ドク役も演技上手い!上品で知的でインテリジェンスを感じさせる振る舞いと、穏やかな微笑みが素敵だった。
ストーリー的には、トニーの妻が美味しい役どころ。
全部わかってる内助の功が良かった。
映画に影響受けて、ピアノが弾ける気持ちになったり。
映画の後に入ったお店、新宿tohoシネマ1階のAcornが変な店で、差別された(笑)
喫煙者は奥の広い温かい席で、禁煙者は寒いのに、外の席か、もしくは、隙間風の吹きすさぶ入り口近くのカウンター席しかないといわれ、映画のように、差別された気分…!
いまどき、喫煙者優遇の店って珍しいし、なんで禁煙者は外で喫煙者が店内よ?
煙と臭いがあるんだから、普通、喫煙者が外でしょ…
優しさ、品位、ユーモア、差別問題、程よいバランスのヒューマンドラマ
安全な旅の秘訣は
イタリア親父、万歳❗️
泣いてしまった
久々の5つ星★★★★★
いや〜よかったです!
有色人種差別のテーマでアカデミー賞受賞作だったので、教科書みたいな重いヤツかな?とちらっと思ったけど、監督の描き方や、登場人物のキャラで軽快さも出していて笑える所も多かった。
時にみぞおちを突かれるようなググっと深いシーンもあり、その色々が最後には感動の涙になった。
これクリスマスの時期にみたら更に泣けると思う!
いや、GW中でも泣いたけど…
作品を見て、
『メリークリスマス』って良い言葉だなあって感じました、相手の幸福を願う良い言葉。
あと、劇中に食べるシーンが結構あるのだけど、チキン食べたくなってしまった(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)
あと、ピザの食べ方豪快ww
本場の人(イタリア人)はああやってピザ食べるのかな?とか、本筋とは外れてるかもだけど…
公開から時期も経ってたので観ようかどうしようか迷ってた作品でしたが、観てよかった。
多様性を受け入れる、そういう感想を私は持ちました。
なんかまとまらない文章だった(-.-;)
音楽の素晴らしい力
シャーリー の演奏をトニーが聴くシーンが何度もありますが、その度に二人の関係が変わっていくところに興味を惹かれました。
二人の音楽についての会話といえば、カーラジオから流れるポップスについてくらいで、トニーが音楽好きかどうかもわかりません。
シャーリーを庇うシーンでも、彼が有名な音楽家であることを言ったりしません。
しかし、最初は金目当てだったトニーがしだいに献身的になっていく様子は、単に友情だけでは説明できない気がしました。
欧米のユダヤ系音楽家、アメリカのブラックミュージック、最近のK-Pop、これらを一緒にするのは乱暴だけど、その音楽を作る人は嫌悪するけどその音楽には魅了されるという現象があります。しかし、それを言葉にすると、嫌悪感が勝って魅了される現象を否定したくなることも事実かと思います。
この映画では、手紙という形で言葉の力がはっきり描かれていますが、音楽の素晴らしい力も確かに描かれていると思いました。
フライドチキンの骨を窓から思いっきり投げてみたい
品格を保つことを武器に生きようとする
ドクターと
自分を追い詰め過ぎない寛容さで生きようとするトニー。
最初はぎこちなかった対照的な二人が、次第に根底に共通する何かを感じ、自分にないものを徐々に受け入れお互いを補い合う最強のパートナーとなって行く。
様々なトラブルを乗り越え、友情を育んでいくその過程を見ているのが嬉しくて、面白くて、心が暖かくなって最高!!
一流のピアニストでありながら黒人として差別され、黒人社会にも馴染めず、性的マイノリティなんて……
ドクターの心の闇が如何に深いか想像にも及ばないけれど、それが心を打つピアノになっているのでしょうか。
自分もフライドチキンの骨を思いっきり外に投げたいです。
全741件中、301~320件目を表示