劇場公開日 2019年3月1日

  • 予告編を見る

グリーンブックのレビュー・感想・評価

全741件中、301~320件目を表示

4.0出会うことから始まる変化

2019年5月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

どう考えても共に行動するなど無理に思えるくらい正反対の2人
黒人に対しての偏見も差別意識も、ある意味当時では普通にあるトニーが、黒人に使われると言ってもいい仕事を引き受けることも、ライフスタイルも価値観も何もかもが違うことも、最初から上手くいくとは思えないほど

旅が始まれば、予想通り、いや、予想以上に合わない2人
良く言えば、おおらか、悪く言えば、大雑把なトニー
良く言えば、几帳面、悪く言えば、神経質なドク
トニーの言動をまるで親や教師のように、見過ごせずにやめさせようとするドク
けれども、いつしかそんな正反対の2人の間に絆が生まれ始める
生涯続くことになるこの絆は、観ているこちらも微笑ましい気持ちにさせる

そして、そこに、黒人差別の残る南部の中でも、特に黒人差別の激しい「Deep South」で目の当たりにする差別の数々
もはやそこにいる人たちには、それは差別ではなく、昔からの当たり前な日々になってしまっている
そんなことを目の当たりにしながら、ドクと出会う前のトニー自身もしていたにも関わらず、ドクとの出会いによって変わっていたトニーには疑問や嫌悪のようなものが芽生える
出会ったことで、互いを知っていくことで、絆が生まれていくことで、ドクが黒人ではなく、ひとりの人間に変わっていき、トニーの中の偏見や差別意識も変わっていく

ラストは、こちらまで笑顔になるような終わり方だった
同時期に日本公開となったブラッククランズマンと比較する感想が多いのも納得
同じような時代の、実話に基づいた作品なのに、観終わった時の感覚は全く違う
ブラッククランズマンは、強烈な問題提起をされたように感じるし、現在も続く黒人差別、人種差別そのものを扱っているのに対し、
グリーンブックは、黒人差別の残る過去の時代をテーマにしつつ、人と人の絆が前面にあるように感じたから

それにしても本編を観たら、体系も違うし、髪も違うし、言葉もイタリアンイングリッシュだし、ヴィゴモーテンセンが知らない人のよう!
毎度のことながら、俳優は本当にすごいと驚かされた
(LOTRの面影なんてかけらもなかったわ)
そして、アリのピアノ!!
ラストの方なんて、特に鳥肌立ちましたよ
この役のために短期間でピアノを習得したとか、凄すぎますよ、アリさん

コメントする (0件)
共感した! 5件)
yukarin

4.5素直に気持ちよく面白い

2019年5月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いま我々が観たいものを期待通りにみせてもらった感じ。映画はナマモノだなと改めて思った。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
もへじ

5.0一枚絵の確かさ

2019年5月10日
iPhoneアプリから投稿

良い映画は音楽と相応している。
これぞロードムービーという感じの心地良い音楽。セリフで説明せず一枚絵でわからせる構図の確かさ、演出力。小気味良いセリフと憎い伏線回収の確かな脚本力。全てが完璧な映画だと思う。
当時の(もしかしたら今も続く)差別を描きつつ、個人同士のヒューマンドラマをしっかり描いている。
多くの人に見てもらいたい良作。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
P

4.0見る価値あり

2019年5月9日
iPhoneアプリから投稿

ただの平等や差別に関する議論ではなく、アイデンティティ(identity)という人が自分自身に対する思考でもあった傑作の一つ。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
アリアケ

4.5人間愛

2019年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人種差別を題材とする映画が数あるなか…実話ならではのリアリティに満ちた心に残るストーリーです。

ラストは思わず涙が溢れてきました。

マイケルジャクソンが肌を白くする気持ちが痛いほどわかります…世間への問題提起なのか

根強く残る差別において、芸術的には評価するけど人としては…この矛盾はどう処理すれば良いのか。

そもそも人が人をジャッジして誰得なのか…

近未来が人が人をジャッジしない、差別の消えた世の中であってほしい。

芸術的にも優れたモラルのある紳士であっても、肌の色が違うだけでモラルのない粗野な白人にも劣るこの世界…教育された思い込みが解かれることを切に願う。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
ぴくにっく

4.0音楽と役者がよいです

2019年5月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

イタリア系移民のトニー(ビゴ・モーテンセン)と黒人ピアニストのドク(マハーシャラ・アリ)
出会いは運転手と雇い主だったが、旅(ツアー)を通して友情と信頼で結ばれていく

1960年代のアメリカ(特に南部)における黒人差別、移民差別、LGBTなど、文化やその歴史の一端が垣間見える

口八丁手八丁で困難な局面を打開するトニーの軽快さ
四角四面で神経質なドク

正反対な性格ながらも、旅を進めるにつれ、二人の会話の変化から感じる友情は美しく、「正反対」のままお互いを尊重すして成立する信頼は輝かしいものである。

差別に苦しみながらも自らを強く律しながら演奏するドクのピアノは素晴らしい

ただちょっと美談すぎるとも感じた

コメントする (0件)
共感した! 3件)
くくぼぼ

4.0クリスマスにみたかった

2019年5月4日
iPhoneアプリから投稿

いい映画です。そして誰にでも勧められる映画です。
けど、10年後にこの映画の話題が会話の中に出てくることはないかなあという感じです。
ロードムービーにある「ああこの旅が終わってしまう」感もあまりありませんでした。
でもいい映画でした(笑)

コメントする (0件)
共感した! 3件)
puleco

4.0少し身につまされました。

2019年5月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

1962年のアメリカを舞台に、黒人天才ピアニストのドン・シャーリーが、イタリア系アメリカ人の乱暴者を用心棒として雇い、二人で旅をしながら差別意識の強かった当時の南部でコンサートツアーをする話。ドン・シャーリーの実話を基にした物語。

私は30年前に大学の卒業旅行でアメリカ西海岸を旅したが、ホテル内の朝食場所が、白人、黄色人種、黒人と3エリアに明確に分かれていた。

人種差別という重いテーマをあまり湿っぽくなく軽快に仕上げた良作だが、この映画を見て、ふとそんなことを思い出した。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
スマイルアスリート

4.0ヴィゴ・モーテンセンが素晴らしい!

2019年5月3日
Androidアプリから投稿

とにかくヴィゴ・モーテンセンがとにかく素晴らしい。あのアラゴルンが!

コメントする (0件)
共感した! 3件)
シネマニア

5.0見て良かった。

2019年5月2日
iPhoneアプリから投稿

幸せ

LALALANDの地上波を見てとても好きだったので、同じ監督のグリーンブックを見に行きました。気づいた時は近くの映画館の最後の公開だったので見れて良かったです。
ドン・シャーリーの時折見せる切なさが心にグッと来ました。2人のやりとりに笑ったり、心温まったり、うるっとしたり、とても楽しく見れました。
また、音楽、雰囲気が私の好きな感じだったので、良かったです。

コメントする 1件)
共感した! 3件)
み🐥

3.5美しい音楽と友情のロードムービー

2019年5月2日
iPhoneアプリから投稿

アメリカって、こういう映画好きよね、冷めた気持ちで思う一方で、映画の世界に入り込み、涙と笑い温かい気持ちでいっぱいに。

時間が経つにつれて、余韻に浸り、温かい気持ちで満たされる。
素晴らしいピアノ演奏の音楽にも心洗われる。

行く先々での黒人差別は、本当に醜くて、気分が悪くなるが、それに反比例して、トニーとドクの友情が深まっていくのに気持ちが救われる。

下品で粗野で野蛮でどうしょうもないトニーは、最初は嫌悪感しかなかったし、背筋をスッと伸ばして知的でスマートなドクはカッコ良かったが、正反対の2人が仲良くなっていき、お互いに良い影響を与えあっていく様に、心温まる。

トニーは、このおっさんすごい腹だしブサイクだなぁと思っていたら、なんとロードオブザリングのビゴだったとは!役作りすごい!
確かに時折、肉に埋もれた顔の中にも、整った顔立ち、イケメンを思わせるものがあった…

ドク役も演技上手い!上品で知的でインテリジェンスを感じさせる振る舞いと、穏やかな微笑みが素敵だった。

ストーリー的には、トニーの妻が美味しい役どころ。
全部わかってる内助の功が良かった。

映画に影響受けて、ピアノが弾ける気持ちになったり。

映画の後に入ったお店、新宿tohoシネマ1階のAcornが変な店で、差別された(笑)
喫煙者は奥の広い温かい席で、禁煙者は寒いのに、外の席か、もしくは、隙間風の吹きすさぶ入り口近くのカウンター席しかないといわれ、映画のように、差別された気分…!

いまどき、喫煙者優遇の店って珍しいし、なんで禁煙者は外で喫煙者が店内よ?
煙と臭いがあるんだから、普通、喫煙者が外でしょ…

コメントする (0件)
共感した! 3件)
みかん

4.5優しさ、品位、ユーモア、差別問題、程よいバランスのヒューマンドラマ

2019年5月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

優しさと品位とユーモアと社会問題が程よくブレンドされた映画。差別問題はそこに焦点を当てたもっと突っ込んだ優れた映画や小説があるが、本作はそこよりもドクとトニーの友情に焦点を当て、音楽も織り交ぜ、重くなり過ぎずに心温まる映画に仕上げている。アカデミー賞に相応しい映画。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Sheeta

5.0安全な旅の秘訣は

2019年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

出ずっぱり、教授とトニーの魅力で物語を引っ張り切る。
そんな二人は相容れぬ世界と価値観に住まう者同士。けれどだからこそ、あこがれ、かなわない部分を互いに持ち合わせる者同士だ。だからしてなんだかんだありつつも、その実、素直に認め合っている二人がとにかく人間臭くて可愛い。

時代、文化に絡め取られることなく、わたしとあなた、それだけを背景に向き合うこと。二人のタフガイが、その豊かさを教えてくれる。

つまり例え地球の果てへ旅に出ようとも、安全で素晴らしい旅の秘訣はガイドブックにないのである。
「リスペクト」これに限るのだ。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
N.river

3.5イタリア親父、万歳❗️

2019年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

粗野で、品が無くて、教養のないイタリア人運転手。でも、温かい。時には、やり過ぎの時もあるけれど、トラブルを解決する時は、頼りになる。その温かさと頼もしさに最後まで魅せられた。
人として大切なものは何かに考えさせられた。いい映画です。
ただ、何か足りなかった。期待し過ぎたかな。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
しじみ

5.0泣いてしまった

2019年4月30日
iPhoneアプリから投稿

久々の5つ星★★★★★
いや〜よかったです!
有色人種差別のテーマでアカデミー賞受賞作だったので、教科書みたいな重いヤツかな?とちらっと思ったけど、監督の描き方や、登場人物のキャラで軽快さも出していて笑える所も多かった。
時にみぞおちを突かれるようなググっと深いシーンもあり、その色々が最後には感動の涙になった。
これクリスマスの時期にみたら更に泣けると思う!
いや、GW中でも泣いたけど…
作品を見て、
『メリークリスマス』って良い言葉だなあって感じました、相手の幸福を願う良い言葉。
あと、劇中に食べるシーンが結構あるのだけど、チキン食べたくなってしまった(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)
あと、ピザの食べ方豪快ww
本場の人(イタリア人)はああやってピザ食べるのかな?とか、本筋とは外れてるかもだけど…
公開から時期も経ってたので観ようかどうしようか迷ってた作品でしたが、観てよかった。
多様性を受け入れる、そういう感想を私は持ちました。
なんかまとまらない文章だった(-.-;)

コメントする (0件)
共感した! 10件)
ごん

5.0音楽の素晴らしい力

2019年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シャーリー の演奏をトニーが聴くシーンが何度もありますが、その度に二人の関係が変わっていくところに興味を惹かれました。
二人の音楽についての会話といえば、カーラジオから流れるポップスについてくらいで、トニーが音楽好きかどうかもわかりません。
シャーリーを庇うシーンでも、彼が有名な音楽家であることを言ったりしません。
しかし、最初は金目当てだったトニーがしだいに献身的になっていく様子は、単に友情だけでは説明できない気がしました。

欧米のユダヤ系音楽家、アメリカのブラックミュージック、最近のK-Pop、これらを一緒にするのは乱暴だけど、その音楽を作る人は嫌悪するけどその音楽には魅了されるという現象があります。しかし、それを言葉にすると、嫌悪感が勝って魅了される現象を否定したくなることも事実かと思います。

この映画では、手紙という形で言葉の力がはっきり描かれていますが、音楽の素晴らしい力も確かに描かれていると思いました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
hawkvass

4.5フライドチキンの骨を窓から思いっきり投げてみたい

2019年4月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

品格を保つことを武器に生きようとする
ドクターと
自分を追い詰め過ぎない寛容さで生きようとするトニー。
最初はぎこちなかった対照的な二人が、次第に根底に共通する何かを感じ、自分にないものを徐々に受け入れお互いを補い合う最強のパートナーとなって行く。
様々なトラブルを乗り越え、友情を育んでいくその過程を見ているのが嬉しくて、面白くて、心が暖かくなって最高!!
一流のピアニストでありながら黒人として差別され、黒人社会にも馴染めず、性的マイノリティなんて……
ドクターの心の闇が如何に深いか想像にも及ばないけれど、それが心を打つピアノになっているのでしょうか。

自分もフライドチキンの骨を思いっきり外に投げたいです。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
saiko *

4.5さすが作品賞

2019年4月29日
iPhoneアプリから投稿

アカデミー賞はアメリカ感覚の選出だから、日本人の自分とは違うことがよくあり、えーこれが作品賞?って思うのもあったけど、これは納得!清々しい気持ちで帰れた。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
吟遊詩人