「一粒で何度もおいしい映画」グリーンブック ぽちさんの映画レビュー(感想・評価)
一粒で何度もおいしい映画
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何度もクスっと笑えて最後はウルっとくる大変な良作
と同時に、1960年代米国における人種差別の在り方を肌で感じ考えさせられる実話でもある
鑑賞後に特に思いを馳せたのは、ドン・シャーリーの孤独がいかなるものだったかということ
ヨーロッパ系アメリカ人富裕層を相手に商売しているにも関わらず、決して同じ人間とは認められずいたる所で差別にあう
一方で、同じ立場であるはずのアフリカ系アメリカ人からも好奇と嫉妬の入り混じった目で見られる始末
人種差別意識が色濃く残る当時の米国において、ある程度の地位を得たアフリカ系アメリカ人が感じるであろう本当の意味での孤独に胸が苦しくなる
だからこそ、性格や気質が正反対であるトニー・リップとの掛け合いの可笑しさや旅を通し友情が深まっていく様子に心を救われ温かい気持ちにさせられる
素敵で微笑ましい凹凸コンビ
最後のシーンとエンドロールで涙がこぼれそうになるくらい(こぼれてはいない)にはのめり込んで観ていた
お薦めです
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