劇場公開日 2019年3月1日

  • 予告編を見る

「笑えてライトなのにジーンと来る映画!」グリーンブック 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0笑えてライトなのにジーンと来る映画!

2019年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

本年度の米アカデミー作品賞を受賞しただけに
観やすくて、解りやすくて、メッセージ性もあって
今の時代に求められるものがギュッと詰まった作品。

人種差別問題が大きなテーマですがエゲツない暴力シーンも無く
説教くさいシーンもなく、重たい話でもない
本当にどんな年代の人が観てもジーンと来るいい映画です!!

生きてゆく上で本当に必要な強さや勇気は
争うことではなく、
誠実に生きて、挙げるべき時には声を挙げる!
それが誰が観ても伝わって来る様に作られた映画です。
多くの人に観てもらいたいな。

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

ドクター・シャーリーを演じたマハーシャラ・アリが良い!!
アカデミーの助演男優賞取ってるし当たり前だけどね〜
黒人というだけでなくいくつもの重いものを背負いながら
それでも黒人の地位向上のために「顔で笑って」ピアノを弾き続ける
それと、あの手元はかなり練習したのかな〜〜
見事なワンカットの演奏シーン!流石です。

主演のトニーを演じるビゴ・モーテンセン!
こんな親父いるわ〜と思わせる!
ガサツだけど結構小狡くて、でも子供や家族にとっては良い人。

今、トランプを支持してるアメリカの地方の親父って
実はみんなこんな感じではないのかな〜〜

人は良いんだけど、視野が狭い。
トニー自身もイタリア移民出身だけど、
すっかりアメリカ白人の気持ちに同化していて
異文化の人々を理解しようとしない。

よく知らないまま、偏った情報だけで異文化の人々を毛嫌いしてる。
この映画の様に、異文化の人に直接接してみたら
なんだ、結構皆んな良いやつじゃんか!と
割と素直に理解してくれるのじゃないだろうか?
人種差別と言うと大問題に聞こえるけれど
「人と人」と考えると案外簡単に解決するのかも??

ふさわしい言葉が日本にはある
「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ。」

それにしても
毎回思うけどXmas映画はXmasに観せて欲しかった!
まあ、興行的はアカデミーに絡んだ方が儲かるんだろうけど

Xmas映画には
「今年一年、人として胸張って生きて来ましたか?」みたいな
そんな問いかけを感じるので
できればやっぱり、年末に観たかったです。

@もう一度観るなら?
「年末に大人のXmas映画特集でどこかの映画館でやってくれないかな!
絶対行くのに〜〜。」

星のナターシャ