劇場公開日 2019年3月1日

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「人として敬意を払う大切さ」グリーンブック おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人として敬意を払う大切さ

2019年3月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

迷っていたのですが、話題の作品なので、鑑賞してきました。結論から言って、評判どおりなかなかよい作品でした。主演の二人が、しだいに心を開き、相手を理解し、友情を育んでいく様子が、とてもよく描かれていたと思います。

初めは、黒人の使ったグラスさえ捨てていたトニーが、仕事ではなく人としてドクを守ろうと変わっていったのは、彼のピアノの腕前や胸に押し込んでいた思いを知り、一人の人間として彼に敬意を払うようになったからでしょう。

一方、差別や偏見による苦しみ、悲しみ、痛みを我慢で飲み込んでいたドクが、それに抗い、自分の思いを声に出そうと考えるようになったのは、トニーの生き方に大きな影響を受けたからだと思います。

当時のアメリカの事情を詳しく知りませんし、グリーンブックなるものの存在も本作で初めて知りました。しかし、本作を通じて、ドクの南部ツアーは相当危険で勇気が必要なものだったことは容易に想像できました。だからこそ、ドクが心に蓋をしてきた思いを叫ぶシーン、黒人バーで楽しそうにピアノを弾くシーンがとても印象的でした。欲を言えば、そんなドクをもっと掘り下げ、彼の目を通したトニー、白人社会、黒人差別等をもっと描いてほしくも思いました。

本作を見ながら、NASAのマーキュリー計画を支えた黒人女性を描いた「ドリーム」等、いくつかの作品を思い出しました。人種差別もの、バディムービー等、既視感があり、作品としてはありきたりに映るかもしれませんが、歴史的事実を紹介するという意味では、今後もこのような作品は作られ続けていくべきだと思います。

おじゃる
みかずきさんのコメント
2024年6月30日

こんにちは、おじゃるさん

私、こちらに投稿したレビューは他サイトに投稿しています。
従って今回の映画.comレビュー大賞応募は他サイト投稿レビューはダメなので無理だと思っていました。

そこで、事務局に相談したら、現レビューを削除し、主旨の異なる新レビューを作成&投稿(他サイト投稿はダメ)すれば、応募可能ということでしたので、新レビューを作成した次第です。

こちらのホームページの映画ニュース欄に6/29に結果発表があり、
あえなく落選しました。実力不足でした。受賞者は、日頃、お見掛けしない方が多かったです。

次回のために捲土重来を期す所存です。

ー以上ー

みかずき
みかずきさんのコメント
2024年4月28日

新レビューを評価して頂き、ありがとうございます。
今後のレビュー作成の励みになります。

ー以上ー

みかずき
みかずきさんのコメント
2024年4月19日

今日は。

現在、私、本作レビューの全面的見直し中です。
4月21日には投稿予定です。
拝読頂いて、再共感頂けるのであれば、共感点をお願いします。

ー以上ー

みかずき