劇場公開日 2019年3月1日

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「むしろ孤独についての物語」グリーンブック ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5むしろ孤独についての物語

2019年3月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ドク・シャーリーの立場が所謂アフロアメリカンな人たちが置かれている立場とあまりにも異なるために、苛烈な差別の現実を描かずに済んでおり、そういう意味で見やすい、刺激が強すぎない物語になっていることは否めない。一方でそのあまりにも独特な立ち位置から、むしろ彼特有のあまりにも深い孤独こそが物語を特徴付けている。
『最強の二人』との共通性を指摘する向きもあるが、この二人のいずれが差別される側なのかという点こそが大事な点なのでは?とも思う。
差別よりもむしろ孤独の現実と、それに対する救いの物語として、上手くまとまっているのでは?

しかし本作のマハーシャラ・アリはいつものマハーシャラ・アリではなくて、ちゃんとドク・シャーリーを演じていて素晴らしかった。初めて良い役者だと思わせられたよ…

ぱんちょ