「どんどん愛おしくなるトニーリップの魅力」グリーンブック TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)
どんどん愛おしくなるトニーリップの魅力
ニューヨークのナイトクラブの用心棒トニーリップが、ひょんなことから黒人ピアニストのお抱え運転手となり、2ヶ月の南部ツアーへのお供をする。
当時の黒人差別がトラップのように張り巡らされ、南部ツアーの過酷さ体感することになる。黒人ピアニストの成功者ゆえの孤独に寄り添っていくトニーの姿に、きっと誰もが涙し鼓舞されるだろう。
契約関係を超えて、友情が芽生えていく心情の描き方はシンプルでありながら、実に奥深い。ロードムービーならではの風景美はもちろんなこと、ガサツなイタリア男とスマートな黒人の掛け合い全てが愛おしく感じる傑作である。
役者陣のプロ意識が随所に感じられる作品。
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