劇場公開日 2019年3月1日

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「凸凹コンビの、仕事の枠を越えた深い友情の物語」グリーンブック どなたさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0凸凹コンビの、仕事の枠を越えた深い友情の物語

2019年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

〈あらすじ〉
舞台は1962年のNY、口は悪いが世渡り上手なトニーが、勤め先のクラブ?の改修工事による長期休業させられることになり、一時的な職探しをしていた。
そんな時、ある黒人天才ピアニストである、ドクター・シャーリーが、差別の強い米南部のツアーをするための、ドライバー兼用心棒を探しており、気が進まないながらも、仕事を受けることに。

最初はギクシャクしていた関係だったが、ツアーを続けていくことで、徐々にお互いの心を通わせていく、心温まる実話。

〈感想〉
正反対な性格の主役二人の掛け合いに笑えて、そして温かい気持ちになった。

トニーは、がさつで口が悪いが、家族を愛し、仲間も多い。そして、荒事の解決能力が高い。
一方、シャーリーは、繊細で、品のいい言葉を話す、孤独感漂うピアノ弾きの天才。

こんな二人なので、最初は会話も考えも噛み合わなかった(この噛み合わなさが、面白くて笑えた)。

しかし、長旅で多くの時間を二人で過ごす中で、お互いの魅力に気づき、それを認めた時、差別や悪しき風習をも乗り越えられる、深い友情が芽生えてくる。

ここでいう魅力とは、表面的にみえる能力のことであり、トニー場合は問題解決能力を、シャーリーの場合は天才的なピアノの腕である。

人間は中身が大事という意見もあるが、
最初は、外見や目に見える能力でも、何か惹かれる部分を見つけ、魅力に感じることが出来れば、苦手な人とも仲良くなれるのではと、前向きな気持ちになれた作品でした。

ちなみに、シャーリー役の方のピアノの演奏は、リアリティありました。
顔と手が同時に映るシーンが多かったが、本当に弾いているみたいだった。
俳優さんの、努力の賜物ですね
(実際にピアノ弾ける人なのかな。というか、本当に弾いていたらすみません)。

どなた