「ドクは最高だけどもね…」グリーンブック だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
ドクは最高だけどもね…
ドクターシャーリーは頑張ったと思う。
フロリダ生まれだけどヨーロッパで音楽教育を受けているから、アメリカの一般的な黒人と同化することは難しい。
しかもゲイみたいだったし、60年代ではかなり異端。
そのことを本人はよく知ってるから、より違いをきわだたせようと突っ張ってる感じがした。
音楽の世界では一応敬意を払われている。北部でも南部でも。
でもその実は本人が言うように、教養人ぶりたいから褒めそやすんだってやつで、(南部の)白人だけど黒人の演奏家を贔屓にしてるぜ?差別しない教養人でしょ?ってゆうアピールをする場になってる演奏会を、それと知りながらこなしていたってことなんでしょう。
そら、毎晩1本酒、飲むかもね。辛すぎるよね。
黒人向けの宿で、他の黒人たちと全然馴染めない彼が、悲しかった。
黒人向けバーの調律したことない見たいなピアノで弾いたショパン、かっこよかったです。
ピアノ、マハーシャラアリさんが弾いてるように見えましたが、ボディダブルありですか?どやって撮ったんやろ?
弾いてるように見えましたよー(しつこい)。
で、トニーのほうは、当時では標準的なレイシストで、ドクには友好的になったけれども、それで彼の人種差別的な言動がチャラになったわけじゃないんでね。めでたしめでたしとは思いません。特段の悪い人とも思いませんが。
南部の街のそこここで差別されるドクに同情はするものの、差別する人へは大した働きかけしてないんだから、いじめで言うところの傍観者は加害者だって論法と一緒だよって、私は思います。
まぁ見やすくはできてるので、黒人に対する人種差別は他人事だと思っている人にはサイコーな映画なんだと思います。
書き忘れ!1番大事なとこ!
ドクターシャーリーの執事?みたいな役の人、gleeのマッキンリー高校の校長先生やってた人でした。校長先生お久しぶりです!お目にかかれて嬉しかったです!