長いお別れのレビュー・感想・評価
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どんより
今話題の蒼井優を観に行ってきた(うそ!)。
観客はほぼ高齢者。
後期と思われる方々も多く、どんよりとした館内の雰囲気。
そんな中上映が始まり、山崎努のさすがの演技に笑いが漏れる。
しかし、私は思わず笑ってる場合かっ!と突っ込みたくなった。
明日は我が身だよね。
ストーリーも平坦で、心には響かない。
松原智恵子はキレイ!だが、それが故に深刻さが希薄だ。
娘2人も呆けていく父に力をもらうようだが、きれいごとに過ぎる。
長いお別れも家族の絆があれば悪いことばかりじゃない、
その路線に持っていこうとする強引さすら感じる。
個人的にはこうはなりたくないな、と念じ続けた2時間。
館内の雰囲気と相まって、どんよりした気分で観終えた。
どんなことがあっても自宅で暮らさせたいと思う気持ち
原作では突然の母親の入院にあたふたとする姉妹が描かれ、姉妹間の葛藤が悲しくも思いましたが、映画では寄り添っていた妻の思いが強く、その思いに2人の娘が気持ちを合わせていくような描かれ方でした 介護保険制度ができてから、家族の介護負担を軽減すべくサービスの利用が勧められますが、強い愛情で結ばれた家族にとって自宅での暮らしは絶対守らなくてはならないものなのでしょう こういう事態に直面しながらも両親の絆から、自らも厳しい生活にあっても「家族」を守ろうとする娘たちの姿を感じました 遊園地に傘を持って行ったシーン、当の家族にしかわからない忘れかけていたような記憶が、どの家族にもきっとあるのでしょう 私にもあったかな、と考えました (6月9日 イオンシネマりんくう泉南にて鑑賞)
実父母と実感
ほんとにほんとに素晴らしい。だけれども…。
自分と向き合えているのか?
ちょっと、綺麗ごとかなぁ・・☆
良いけどもう少しメリハリが欲しい。
今度、両親に紹介したいのですが。
認知症のというより父娘の物語
話と演技・演出は最高だけどテレビ的
なんだかなぁ
認知症を患ってしまった父と家族の絆の話で、重くも軽くも描けるテーマだと思うが、やたら泣かそうとしている演出に興ざめしました。
皆さんが書いている様に蒼井優と山崎努の縁側でのやりとり、あれは、本当に自然で、自分のことも大変、家族のことも大変、厳格であったであろう校長先生までつとめた、今は認知症になってしまった父との心温まるシーン。詳しく書くとネタバレなんでさらっと。
何が言いたいか、良作になるテーマ、原作、役者陣がありながら、やたら音をインサートしてしまう、泣かせようとしてしまう、詳しくは書きませんが最期の孫のシーンの無駄な長さ。(あれいるかね?苦笑)沸騰するほど〜」の評価が演出に邪魔しちゃったのかなぁ、、あの作品は好きだったけどね。演出が違えばなぁ、、映画も野球やサッカーもだけど、役者が揃ってても監督次第でなあーという残念な気持ち。残念だ。
なにこに異常な高評価の嵐は?
伏線をうまく回収
蒼井優の笑顔、それが希望
恐い映画だ。数年後また数年後と経過を告げられるたび、おののかされる。「時」がホラーの正体である。そうだ、この映画はホラー映画のテイストを備えている気がする。しかしホラーとは異質の恐さがある。なんだろう?そうだ、その恐ろしい「時」はスクリーンの内だけでなく外にも居るんだ。さらに気づいてしまったもっと恐ろしいことは、スクリーンの内の「時」は作りごとにすぎないけど、スクリーンの外の「時」はホンモノなんだ。こやつ「時」は、いま映画をみている私の家族を、そして私自身をも襲っているのである。じわじわと、確実に。
ドラマ性は薄くドキュメンタリーなタッチである。年月経て事態が好転するはずはなく、認知症以外のいろんなことも重くのしかかってきて、引き込まれるほどつらくなる。「長いお別れ」といえば詩的で優しい響きあるが、ありていにいえば「ゆっくりと進む人間の崩壊」である。
映画に娯楽性を求めるむきには合わないだろう。それを見越してか、私が最初に行こうと思ったシアターは小さなルームをあてがっていた。私がこの映画に惹きつけられた一番の理由は蒼井優。大きく見たい。だから近隣のなかで一番大きなスクリーンを選んだ。
これが正解だった。蒼井優の笑顔が、この映画では重要なのである。
家族の病、夫婦仲、子供の教育、仕事と夢。心を悩ませる多くのことが次々と起こる。と言っても、それは平凡で日常的なことだから、やるせないし気が滅入る。こんな状況での、なけなしの希望といえるものが蒼井優の笑顔なのである。
行き詰まった家族の救い、それは共に過ごすひとときを愛しむ笑顔だ。
家族間で嫌悪やいがみあいを持たない優良な家族だから、まだ救われた。もし半壊している家族だったら、どれほど悲惨な展開になるだろう。いや、町内そこらじゅうありそうで、なにをいまさらな気づきではあるけれど。
蒼井優から『東京家族』『東京物語』を連想もして小津的な映像余韻を所々で感じた。蒼井優とよい作品が互いを育てあってくれて嬉しい。
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