「誰もが自分ごととして考えられるテーマ」長いお別れ まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
誰もが自分ごととして考えられるテーマ
しっかり者の父が認知症になった。その事実と、やがて訪れるお別れにゆっくり向き合っていく様を丁寧に描き、自分だったらと恐らく誰もが考える作品だと思います。
決してお涙頂戴的な演出にはなっていません。でも、涙が何度も何度も溢れました。認知症の父の近くに住み生き方に悩む次女、遠くに住み自身の家族にも悩みを持つ長女、献身的に認知症の夫を支える妻。それぞれの立場からが描かれる心情がどれも胸を打ちます。
特に、温厚で優しくどこか心もとない母が唯一声を荒げ「バカにしないで」と娘2人に話すシーンが印象に残っています。
まだ親の介護が身近にない若い世代にこそ、観て欲しい作品です。
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