「一度、全部借り物で作ってみた」一度死んでみた 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
一度、全部借り物で作ってみた
一昔前の映画やテレビで見る脅迫状は、筆跡を辿られないように新聞や雑誌の見出しの切り抜きをうまく繋げて作られていることがよくありました。
脅迫状とは全く関係のないストーリーですが、設定、構成、セリフの殆どが、古今東西のヒューマンドラマやコメディから、使えるところを効果的かつ部分的にうまく切り取って再構成、そんなふうに見えました。
何から何まで、どこかで見たり聞いたりしたことばかり‼️
なんて書くと、とても褒め言葉には聞こえないかもしれませんが、個人的にはよくぞここまで開き直りと思えるほど徹底してやり切ったな、と感心してます。切り貼りなのに大きな破綻もなかったと思います。
終始楽しく見れたんです、本当に。
日本映画は何もかもくだらないし、つまらない。
さしたる根拠もなく、そのような偏見とか先入観をお持ちの方には、ただの無駄遣い映画に見えるかもしれませんが、色んな役者さん達が我々鑑賞者も含めてみんな楽しめればいいな、と思って作った感じが伝わってきてけっこうホンワカといい時間を過ごすことができました。
ほぼ同じ内容で、クロエ・グレース・モレッツとマーク・ラファロ親子とか、エル・ファニングとクリス・エバンス親子なんてあったら、絶対高評価だと思います。
クロエちゃん以外、全部アベンジャーズだ!
であれば、当然、吉沢亮さんの役は、トム・ホランドあたりになりますね。
2~3年前まで、邦画はつまらないから観ない派だったんデス、私。でもやっぱりつまらないのに当たる確率は邦画のほうが高いデス(((^_^;)これは笑いました、ホントに面白かったデス。美味しいもの食べて、心の底から笑ってればコロナなんて寄ってこないデス。
楽しく考えていかないと息が詰まりますよね。映画館で映画が見れることも、外国では出来なくなっています。公開延期作品が続出していったら、昔の作品をリバイバルしてくれないかな、とも思っています。
イシュトさん、ありがとうございます。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、私は『ライフイズビューティフル』を思い出して、映画とユーモアだけは失っちゃいけないと思ったりしています。