ゴッズ・オウン・カントリーのレビュー・感想・評価
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「変わりたい」と思わせてくれる出会い
男同志だからこその土臭い恋愛
牧場という大自然を舞台に、展開される男同志の恋愛。
野性味溢れた求愛に「おっと」と一瞬のけぞったが、心が打ち解け始めてからは本当にただの恋愛の仕方だった。
「単なるBLではなく、人対人の恋愛映画だよ」と友人に紹介されたが本当にその通り。
恋愛物語としてはありきたりな展開かもしれないけど、そこに病気の父や祖母の想い、若き後継者として牧場を守らなければいけない主人公の迷いと苦悩がうまく調和されている。
多くは語らず、表情や視線で心情が動く様が「あぁ、男だな」って思う。
(多くは語らなすぎて「どういうこと?」と考えさせられるシーンもあるが.....)
ぬるま湯に浸かるような生活をしている自分がなんだか恥ずかしくなった。
仕事も恋も「こと人となら」と思える出会いって運命だな。
完璧な少女漫画的構成
じわじわと好きになれる映画
素敵なラブストーリー
なんて愛情表現の下手な主人公なんだろう
素晴らしい
社会情勢と個人の夢
運命の人
「運命の人」という奴だなあと。
閉塞的な村、牧場の重労働、心を許せる友人もなく孤独な主人公は最初全くいいところなく登場し、暗い目を彷徨わせる。
そこに運命の人登場である。仕事ができ、頼れる感覚、それ以上に視線のやり取りだけで何か運命めいたものを感じさせる。
主人公は嫌な奴というかとにかく荒んでいるが、その背景をあからさまにではなく描こうとしている。保守的で差別的な酒場。都会に行った友人。刹那的で暴力的な関係。それはこの生活が身につけさせたものだと分かるのは、彼が「恋」をして変わっていくからだ。
終盤、父親との対話で彼が本当は自身を変えたがっていることが強くわかる。そして行動を起こし、自ら運命の人を掴みにいくのだ。
そういう意味ではこれは恋物語でもあり、若者の成長物語とも言える。恋をすると人は成長するのだ。
牧場のシーンは極めてリアルであり、人間の感覚もリアルに伝わってきて、台詞が少ない分訴えかけるものがあった。
ストーリーは青春もの
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