男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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映画なのか。。。?
まず冒頭のクワタケイスケの歌で映画ムードぶち壊し。歌が終わるまでの地獄の忍耐。映像といい歌声といい、耐えられない感じ。
回想シーンはとても多かった。多すぎると思った。今のさくらや博や満男の生活ぶりからでも充分に寅さんをしのび回想できるのにと残念に思う。
満男をとりまくストーリーの流れはとても好き。ストーリー立てが良かっただけに、台詞回しの不自然さが残念だった。山田監督には申し訳ないが、監督ご自身も浮世離れしてしまったんだなと感じた。
泉ちゃんを厳しくも励ます満男の姿に、寅さんの生き方をうつしだしていて、感動的だった。いろいろ不満あるけどこのシーンがあって、観に来て良かったと心から思った。
クワタケイスケの歌だけは今すぐにでもカットして欲しい。ただ不愉快。
全体的にはよかったかな…
皆さんのレビューにも多々ありますが、自分も冒頭の桑田さんは必要ないかなと
あれじゃミュージック・ビデオ、やっぱ渥美清さんの唄じゃないとー
どうしても入れる必要があるならエンドロール途中くらいからおまけ的にして欲しかった
あと泉の父親役はやっぱ寺尾聡じゃないと違和感が…
始め見た時ん⁈と違和感を覚えよくよく思い出すと父親違う事に気づいた
あと1点気になったのは満男の部屋のカットで奥のベッドに寅さんが腰掛けてる映像があったけど、暗すぎて寅さんが幽霊みたいで切なく悲しかったかなぁ
あくまで個人的な意見です、全体的には泣けて笑えてよかったかな
お久しぶりです、寅さん
寅さんに少なからずの思い入れがある人は、この映画を観ずにはいられないだろう。
私もその一人だ。鑑賞中、この映画の登場人物のように自分の軌跡のどこかに寅さんがいて、車家の生活感が不思議なほど自分の生活に馴染んでいることに気が付く。
昨今の隣人よりもずっと近いご近所のような存在。元気で幸福でそのままであってほしい物語。
満男くんの娘が渡鬼を彷彿とさせるような浮いたセリフ回しの出来すぎちゃんだったり、泉ちゃんのお父さんが橋爪功になっていたり、出版社の芸人や冒頭の桑田佳祐のそれじゃない感等、気になる点は多々あれど、寅さんの顔をみると自然と頬が緩んで細かいことはどうでもよくなる。
それにしても若き日のさくらちゃんのかわいさよ。「男はつらいよ」における真のマドンナは紛れもなくさくらちゃんなのだと思う。
寅さんの映画が日常を描いていること、その「日常」がもはや自分の人生の日常に組み込まれていることで、フィクションという概念を忘れる唯一の映画。「お帰り」というよりも「久しぶり」というほうがふさわしく、神保町の喫茶店に行けばリリィママに会えるような気がするし、「映画」って人の日常の延長線上にあって、それこそが「映画」なんだなと改めて感じる。それほどに「日常」として人の心に溶け込む作品は偉大でかけ替えがなく、50作品の重みと時の流れを超える作品にはもう出会えないかもしれない。振り返って50作品全て観てみたい。
あと、夏木マリが役者としてかっこよすぎて惚れ惚れする。
寅さんにある程度思い入れがあったり、登場人物の関係性を知っていないとこの作品を楽しむのは難しいと思う。同窓会に行って酸いも甘いも思いを馳せるような、評価とかそういうのではない、そんな映画。
父と一緒に見に行きました。 「あー、この人はもう亡くなったね」 「...
父と一緒に見に行きました。
「あー、この人はもう亡くなったね」
「この人、若いときこんなにキレ
イだったんだね」
「歳を取るってさぁ...年月は恐ろしいなぁ」
上っ面な感想を言えばこうなんだけれど、
だいぶ作り込まれていて、面白い作品でした。
冒頭、イズミちゃんと同僚の人とのやりとりが、
色々と問題提起になっています。
家族4代を戦地に送った女性の、「あなたたちが来たってことは、ちょっとは未来も良くなるかも〜」のクダリだったり、
銀座の街をタクシーで走っているときの、
「この人たちはみんな幸せなのかしら?」なクダリだったり。
全部全部、物語の最後、満男の娘の「おかえりなさい」の一言で回収。
やっぱりイズミちゃんとは家族じゃないし、
満男にとっても、諏訪家全体にとっても、非日常なんだ。
しあわせってなんだろう。
待つ人がいる。待っていてくれる人がいる。
帰る場所がある。守る場所がある。
家族がいる。
それだけ。
でも、
それが、しあわせ。
イズミちゃんを家に泊めるクダリで、
サクラが、「おにいちゃんがいつ帰ってきてもいいように〜」みたいにサラリと言ってる。
死んでない設定...ではないと思うけど、
いつでも「おかえりなさい」言える準備がある。
そこで気付かされる。
寅さんの歴代ヒロイン。
くるまや(とらや)に訪ねてくるばかりで、「いらっしゃい」なんだ。
家族じゃなくって、他人様、お客様。
家族との線引き。
「おかえりなさい」は家族。
「いらっしゃい」は他人。
回想シーンの寅さんも、
博や満男、サクラの思い出の中の寅さんはありのまま、わがまま、やりたい放題だけど、
ヒロイン視点の寅さんはヨソイキだ。
寅さんとリリィさんの越えられなかった一線。
満男とイズミちゃんとが越えなかった一線。
そんな意味ではイズミちゃんのお父さんは面白い存在。
元嫁とは口をききたくない。
娘にはカッコつける。
娘の夫だと思い込んでる満男には本性(笑)
なにはともあれ、
「おかえりなさい」「ただいま」で迎え、迎えられる関係って、
難しいけど、強固だし、何物にも変えがたい。
どんなに優しくしてくれる人、楽しい時間があっても、
家で自分を待ってくれている人も、自分が待っているのも、やっぱり家族。
時代が変わっても、人がどんなに変わってしまってもそれは同じ。
待っていてくれる人がいるから、放浪もできる。
みんなが待ってる寅さんは、きっと生きている。
「おかえり、寅さん」
懐かしく、切ない
期待せずに行きました。こういう総集編的なものはがっかりすることが多いので。冒頭の桑田佳祐さん、やばいこれはまずいぞと思いました。(桑田さん好きです)
でもよかったなあ
知ってる人ばっかりだし、懐かしい人たち年取っちゃって。くるまやの居間への手すり、椅子に座っている博さん。私すっかりご無沙汰してたな、と
橋爪功が病院で泉になけなしの小遣い渡すかっこよさ。しかし満男から倍回収(笑)
美保純の息子、女子の前でいきがってて(笑)若者よ激しい恋をしてね
リリーがバーをやってて、薄暗くて良かった。雰囲気もあるし。
リリーの回想シーン、かわいくて、そして悲しかった
「お兄ちゃん!リリーさん結婚してもいいんだって」
「おまえ冗談だろ?」
「そう 冗談よ」
〜
〜
〜
時間が流れてみんないなくなってしまう。想像すると胸が締め付けられて、息苦しくなる。
満男「先のことはその時考えればいいじゃないですか」
私「…そうですね」
こんな映画他にありません。
よかった。
50代男
寅さんの生死を気にしている時点で僕がおかしいんですかね(笑)
歌は渥美清のままでよかったですよね・・、土手や商店街のみんなの風景をもっと映していればいいのに、ただのミュージック・ビデオみたいにしなくても・・・エンディングでどうせ使うならオープニングでいいのにと思いました。 寅さんが生きているのか死んでしまっているのかは本編でははっきりとは言いませんでしたが、仏壇に写真もありませんでしたし、きっとどこかで達者でいるでしょう(^-^) カッコつけた言い方をしちゃうと「いつもみんなの心の中に」(笑) 満男の娘さんが寅さんのことを口にするシーンがあってもよかったかなあ、「寅さんは今頃どうしてるのかな?」とか「寅さんが今のパパの立場だったら○○すると思うよ!」とか(笑) あとはみんな思い出ばかりで、今の寅さんに誰も触れないのは変な感じがしました。満男がサイン会で本に「泉」って書いちゃうのが1番面白かったです! 歴代のマドンナ達が次々に映るラストは観ていて泣きそうになってしまいました。
オープニングが残念。
事前にレビューでオープニングの桑田さんの所が残念というのを聞いてましたが、ホントに残念でした。桑田さんが悪い訳じゃないけど、も少し寅さんの世界観や歴史を大事にしてほしかった。唄は渥美さんのままで良かったでしょ。あと気になったのは、寅さんは亡くなった設定なのか旅に出てるのかもよく分からない。 でも作品としては楽しめました。ミツオとイズミちゃんは結ばれて欲しかったけど…
寅さん好きで見ましたが…
正直、あまり好印象は持ちませんでした。
寅さんにハマったときには渥美さんが亡くなられていて、男はつらいよは全てDVDで観ました。
だから、男はつらいよが映画館で見られると知って、とても楽しみにしてました。
どうして生きてるのか、の寅さんと満男のやりとりとか
俺の名前を風に向かって呼べ、とか
寅さんの名言が散りばめられてたのは嬉しかったけど、
いくつかの引っかかりが飲み込むには大きすぎて、好きな映画!とはならなかった…
桑田さんの歌は、わざとリズムを外して歌うのが耳障りだったし、歌の最後の口上にいたっては、なぜ桑田さんの口上など聞かねばならないのか…
寅さんのだけ流してほしかった…
あと、山田洋次作品の若い女性はおしなべてそうなのだけど、言葉遣いがおかしいのが残念。
祖母に浴衣を着せてもらうのに「おばあちゃまが着せて“くださったの”」なんて言葉遣いをする孫はいない。
一般家庭ならなおさら。
「〇〇だ“わ”」みたいな言葉遣いも普通はしないと思う。
こういうの、俳優やスタッフは不自然と思わないのかな。思っても言えないのかな。
居間への手すりとか、博とさくら二人住まいで小さくなったテーブルとか、膝が悪い?博が椅子に座っているのとか、諏訪家の今の描写は良かったけど、
金をせびる泉の父とか、なんであんな風に描いたんだろうなあってエピソードがいくつか。。
志らく、たま平、タコ社長の孫はいない方がよかったと思う。
(たま平の役は必要だけど、あんなに目立とうとするへんちくりんな介護施設職員は現実味がない…
必要な台詞を過度に目立とうとせずに言う、朝日印刷の工員みたいに演出すればよかったのに…)
美保純だって、48作の寅さんでそんなに大きな存在でなかったのに、ことさらに登場させなくてよかったと思う。
リリーさんが喫茶店?バー?をやってるのはわかるけど、神保町に開くかなぁ…とか細かい違和感ばかりです。
目に付いたところばかりあげつらっているけど、寅さんが好きだから公開が楽しみで、映画館に足運んで観ました。
それでも、正直、うーん、です。
登場させたい(義理があって登場させなきゃいけない)人が多かったのだろうけど、そういう余計なものを削って、“寅さんを想う人たちのその後”だけを見せてほしかったです。
寅さんよく知らないけど、話題になってるし気になって観てみた人が、この映画を観て寅さんの他の作品観てみよう、と思うことはない気がしました。
寅さんに関わる人たちのその後が知れて、そうかそうか、というあったかい気持ち、みたいなものはあります。
お帰り寅さん
40代女性です。子どもの頃から家族全員寅さんファンです。DVD全巻持っていますので、仕事やいろいろなことに疲れた時に観る寅さん。今回一人で観に行きました。周りは60代以上の方ばかりでした。
率直な感想としては、始めの桑田さんの歌唱は必要?寅さんのイメージが強いオ―プニングに桑田さんが出て来た瞬間「何でやねん!」と思わず突っ込んでしまいました。あぁ、残念。ほんと。エンディングは寅さんで安心しました。
いろいろ場面で回想シ―ンがあり、懐かしく、大事な場面で優しく大切なことを教えてくれる寅さんに涙しました。やっぱり寅さん素敵です。吉岡秀隆さんが、アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞された時の「この仕事をしていて辛い時に時々胸に出て来て励ましてくれる、今は天国にいる渥美清さんに感謝したいです。」と言われたことを思い出してまた泣いてしまいました。
『お帰り寅さん』…? というよりも『おやすみ寅さん』の方が良くないっすか?
最近観た映画ではかなり良かったほうだと思います。概ね満足でした。
通常、観客の入れ替えは映画の始まる10分前には始まるのですが今回は5分前になっての入場開始でした。 「なんでだろう?何かしらトラブルかな」と思ったのですが客層を見てガテンがいきました。 お年寄りが多いため移動に時間がかかるのです(笑)ここまでシニア層ばかりの映画は久々だったのでチョット可笑しかったです。もちろんバカにしている訳ではありません(笑)自分も限りなくシニアに近い年齢ですから( ^ω^)
劇中の寅さんのギャグシーンではドッカンドッカン湧いていました。 またエンディングではすすり泣く声も聞こえてきました。 こういう雰囲気の劇場内の様子もずいぶん久しぶりだと感じました。
新年に相応しい微笑ましい鑑賞体験をさせてもらいました(ᵕᴗᵕ )*
満男もレギュラーシリーズのときと比べて一児の父親になっており たくましく成長していたように思います。 ラストのイズミとのキスシーンも良かったし 歴代のマドンナラッシュも最高でした。
タイトルは『お帰り寅さん』だったけど内容的には『おやすみ寅さん』がしっくりきたかなぁ。
霊体寅さんも出てきたし(満男の幻覚かもだけど)おそらく車寅次郎は日本のどこかでヒッソリと亡くなっているのでしょうね。
あと気になった点を挙げるとやっぱりオープニングがなぁ、桑田佳祐の歌声がどうにも作品にあってないんだよなぁ。 歌唱だけならまだしも映像までつける必要があるかな?
それとさくらや博、リリー等のキャラの老いの表現がちょっときつく感じました。 リアルっちゃあリアルなんだけどね。
以上、新年一発目の鑑賞記録でした(`・ω・´)
冒頭の歌で置いてきぼりに
子供時代、家族で観て来た寅さん。
渥美さんのお顔がスクリーンに映った瞬間、懐かしさで胸がいっぱいに。
映画冒頭部分の満男君の夢オチにクスッと笑わせて貰えて導入部分の掴みも素敵でした。
ただ、その直後の桑田さんの主題歌熱唱があまりに唐突に感じられ、
一気に現実に引き戻されてしまいました。
桑田さんの歌声は好きですし、後から某所で読みました山田監督の言葉から
こだわりと想いがあっての事、と分かりましたが、制作の中に
誰かこれを止める人はいなかったのか?と言うのが率直な感想です。
物語の本筋に全く関係のないものを入れる映画は
お笑い系の作品等に時々ありますが・・・
今回の寅さん映画、この物語の雰囲気には合わない気がします。
出だしで物語から現実に引き戻されてしまった為か、その後も作品内の
リアリティの無さ一つ一つに目が行ってしまい、
いまいち入り込みきれなかったのが個人的には残念です。
それでも心に沁みる味わい深い物語と、寅さん満男君の絆、懐かしくも温かい名場面の数々、
今も兄を待っている妹さくらさんの姿に涙腺が緩み、
映画上映終了時には観れて良かった・・・かな?と感じた作品でした。
寅さん・・
満男と泉ちゃんの切ない別れには、寅さん譲りの満男の優しさがあったんですね。はっきりとは表現されていませんが、寅さんのマドンナに対する、じれったいような行動を、満男は泉ちゃんに取ったんでしょうね。それがやさしさなのか単なる腰抜けなのか、満男のこれからの生き方で証明して欲しいです。男はつらいよ満男編で続編をお願いします。
人間にリアリティがない、49作までがお勧め。
新作部分が良くないので、旧作部分のカメラワークや、演技、そして何より渥美清の素晴らしさが際立っていた。
泉ちゃんにちゃんと家庭がある設定だったが、泉ちゃんが不安定で、家族という心の支えを得た壮年の女性には見えなかった。だからこそ、満男との久しぶりの再会が彼女にとってどんなものなのか、描けていなかった。海外であれほどの仕事に就く力強さがあれば、母との関係も自分の力で改善しているはず。
寺尾聡演じていた泉の父も、49作までは憎めない人間として描かれていたはずなのに、人生の気配のない謎の老人になっていた。
満男も自分のサイン会であからさまにファンに態度が悪いなど、社会人になって成長した気配がなく、死別した妻への想いも感じられない。確かに少々乱暴なところが満男らしさかもしれないが、青年期のふてくされぶりがそのままで、人の心の痛みのわかる優しさのある満男の成長を楽しみにしていた私には残念だった。
セリフ一つ一つとっても、大したことないことでさくらが妙に感情的に怒り出したり、中学生の娘がずっと父親の家政婦みたいなことをしていたりして、とにかく不自然。
またおいちゃん、おばちゃん、タコなどを想う素ぶりがあまり無いのもファンとしては残念。
画面に出ている人がそこにいない人を想うという男はつらいよの醍醐味がなかった。
たぶんこんな風にはならないのでは?という30年後のストーリーと思ってしまった。凄くファンの人にはお勧めできない。新しく見る人は第1作〜49を勧めたい。
50作目で初めてのエンドロールと、渥美清の歌が流れ、本当に寅さんが去っていった気がして感慨深かった。
追記
劇場パンフレットが素晴らしく買いでした。全49作が書き下ろしのあらすじと出演者、リマスター後の映像で紹介されています。
シリーズは結構BSとかで見ていた
寅さんがいなくても、寅さんの映画が出来ることを再び証明した映画だと思う。みつおがああいう風に成長してあんなものわかりのいい娘が育っているというのは、渥美清が生きてたらあんな風になっていなかっただろう。本家のパラレルワールドとして捉えた。本当に愛しかない暖かい映画だった。
メロンの件はとても良い。
あと、ああ、俺は寅さんなんだと思った。女性に対して、いざと言う時に意気地が無いところとか。寅さんが女性に好かれるのはそういうところだからか。
ただ、ゴクミの演技が酷かった。それだけが不満。
生まれて初めての寅さん!
ずっと知ってたし、人情喜劇っちゅーのも分かってたし、フーテンっちゅー言葉も寅さんで覚えたのに、何故か観たこと無かった寅さん…いや、何となく避けてたが正解かな?
っちゅー事で、今回は前評判の良さと、桑田佳祐歌唱が気になって観に行きました!…が、本編と全く関係ないし、別に歌唱シーンは無くても良かったかな?(笑)
ストーリー的には、何となくそうやろなぁ~…っちゅーような回想シーンが重要で。
しかし、俺にとっての吉岡秀隆は北の国からのジュン君であって、桑田佳祐のCDジャケットより尾崎豊を飾りそうなイメージ?先入観?が強すぎて、何か複雑でした。
目玉ギョロギョロで演技するのも「貞子か!」って心の中でツッコミながら観てしまいました。ゴメンナサイ。
……で、帰ってから横尾忠則氏が怒ってるとか言うニュースを目にした。
いやいや、あの展開は熱心なファンなら誰でも思い付きそうやけどなぁ~…って思ってしまいました。ゴメンナサイ(笑)
あっ!?メロンのくだりは人間っぽくて好きでした♪
50年間(25年間)の集大成(コラージュ)
私は桑田佳祐がキライではなく、むしろ尊敬さえする立場だが、今回の作品に桑田さんの唄はいらなかったように思う。たしかに、エンディングで本物の渥美節が流れてくると、この甘いような優しいような歌い方だよなあとより感傷は深まる仕掛けにはなっている。
始まるとき、もしかしたら今までの世界観を打ち壊すような物語が始まる予感もしたが、そんなことはなく、むしろ、とことん昔を懐かしむだけの物語だった。
唯一、寅さん的でない世界として、国連難民高等弁務官事務所で働くイズミの仕事ぶりが紹介されていたのは印象的だった。
やっぱりいいねぇ。
あんまり難しいことは書けないけれど、やっぱり寅さんはいいねぇ〜。
この映画を観ていて、最近まで放送していた日テレのドラマ「俺の話は長い」は、もしかしたら寅さんの現代版だったんじゃないか?などと思ってしまいました。
やっぱり屁理屈が面白い。
そして、終盤に歴代のマドンナたちのシーンが流れてきますが、みんな綺麗だなぁ〜、女優ってすげえなぁ〜などと感心してしまいました。
笑って泣ける喜劇、演じる側も、創る側も尊敬します。
映画館内、おじさんおばさんばっかりだけど、中にはそのおじさんに連れられた中学生ぐらいの女の子がいたりして、上映中おじさんが小声で解説してました。普通ならうるせえなーと思うところですが、後半につれてその女の子も館内のおじさんおばさんと笑うタイミングが一緒になっていたので、少しは理解できてたみたいでほほえましかったです。
若い世代も熟年世代も、みんなで笑ってみんなで泣ける。
改めていい映画だと思いました。
不易流行
50作目が制作されると聴いて、上映される日をずっと楽しみにしてきた。
結論、50作目を制作していただきありがとう。50作目に至るまでの歴史を作って頂いた演者さんにも制作者さんにも、ロケに協力した人にも、人気を支えたお客さんにも皆に感謝と労いをしたい気持ちになった。
前情報を入れてから観に行ったが、自分もオープニングで桑田佳祐に歌唱を担当してもらったのは、やはり受け入れ難い。最後のスタッフロールで渥美清の歌唱を引き立たせたという好意的なご意見もあるが、やはり違和感しかない。
本編では、社長の娘のアケミが社長の娘らしく怒りっぽいという設定だったが、あれは怒りっぽいというより情緒不安定な女性としか思えない。くるまやがカフェになっていたが、何故にカフェに?お団子屋さんのままで良かったのでは?カフェにしたならば、相応の描写があるのかと思ったが、ただ三平ちゃんが蝶ネクタイをしていただけで。必然性が無いのでは?
と、批判的なものの指摘もしたが、変わっているからこそ…というものも。やはり劇的に変わったのは、満男と泉の職業。ここまで大幅に変わる必要が有ったのか?有ったと思う。泉は海外在住、家族もいる、仕事も国連というこれ迄の男はつらいよの世界観では出てこなかった突飛過ぎる、ガチガチのスケジュールに縛られる職業。(リリーさんをはじめ歌手とか他職業もスケジュールに縛られてはいるが)仕事はあるものの、フリーランスという自分で働く時間に自由が利く満男の作家業も泉との三日間では、どうしても必要があっただろう。
さくら夫妻の住むくるまやの奥、手すりがついて、いつも寅の座っていた位置には、ソファーが置いてあって。皆加齢に伴うものがあるのか?という描写。おいちゃんとおばちゃんの仏壇の写真。くるまや裏の印刷工場は無くなり、アパートになり。
リリーは、流浪から都内に店を構え。
時代と共に変わっていかねばならない事、時代は変わっても変わらないもの、変えてはいけないものという不易流行を観ていて感じた。
出演者、濱田マリは好きだ。だが、熱烈な満男ファンとして、あそこで出る必然性は有ったのか?もっと出演に必然性を感じなかったのは、落語家の二人。志らくとたま平。この二人は本当に作品の足しにもなっていない、今回のキャスティングにおける、大失敗と思う。何故に老人ホームで暮らす年寄りには自分の面白さが分かってもらえないと嘆く噺家を出さねばならなかったのか?老人ホームで働くちょっとうざい存在の職員は、たま平でなければいけなかったのか?そもそもその職員がいなくても、自然に居室まで案内する職員が一人いれば良かっただけのシーンなのに。個人的見解で、二人とも演者として、好意を感じていない、がしかし、こんな登場しなくてもどうでも良いシーンに出るのでは、二人の良さも出せず、二人も気の毒と感じざるを得ない。
満男は見映えはやはり変わったが、中身は変わってないなあ。さくら夫妻は、その変わった、老化が良かった。一作目の初々しい二人と今の老いた二人両方が同じ作品で楽しめるのは、良かった。さくらが眼鏡のせいか、少し亡くなったおばちゃんに見えたのは気のせいか。泉も私生活では両親の事で苦労をしていたものの、満男と恋をしていた可愛くて美しいあの頃と今の美しいけど、少し疲れ気味の両方がみられて良かった。
孫のユリも池脇千鶴演じる編集者も山田洋次監督が好きそうな、山田洋次作品ファンの好きそうな女優さんの登用だなぁと。可愛かった。
すまけいも関敬六も鬼籍に入り、出演は叶わないのは仕方無いが、存命している役者さんは出演して欲しかったなぁ。鈴木恵美子的役割を持つ人が居たのに、それは鈴木恵美子ではないし、元舎弟で今は堅気の登、秋野大作とかも別役で良いから出演して欲しかった、そして劇団ひとりにも。家族はつらいよには出ていたので、今作品にこそ、きっと!と思ったら…。出川哲朗も若手の頃のチョイ役からバッチリ映るチョイ役に抜擢されて自分は嬉しかったなぁ。
空港での満男と泉の別れのシーン。
全く違うようで、実は形は異なれど車寅次郎とマドンナとの別れの心象風景と被る。
チュッと音がするキス。観ている方も恥ずかしさと共に何とも言えない感情移入の出来る演出。ずっと好きだった、今でも好き。でも、今からではどうにも出来ないと。
そして、歴代のマドンナ達の美しさや魅力が回想…。
たくさん詰め込みたいところを、要所グッとおさえて盛り込んだ、ご苦労が感じられる作品!
温故知新
寅さんのはつらつとした姿に、笑いと涙が止まらない。
寅さんと周りの人々のやりとりは、心のふるさとだ。
懐かしさと嬉しさ、そして愛しさが込み上げてくる。
現代の大人の問題に、寅さんが寄り添い、そっと肯定してくれる。
若い日々の美しさを再認識し、これからの日々を考える。
そんな、お正月に観るに相応しい、とても優しい映画だ。
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