男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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人情に溢れた素敵な人。
吉岡秀隆さんが好きで見に行きました。
寅さんのことは何も知らないけど人情に溢れて素敵な人でした。今の時代にはいない人だと思います。
映画を見た後渥美清さんのこと調べたりしていたら、
この時代に生きていてほしいしテレビに出ていて欲しかったなと思います。
この映画を見て寅さんはまだまだ生きている気がしました。渥美清さんはこの時代にこの作品がまた注目されるとは思ってなかったんだろうな。でもこの時代に必要な人だから渥美清さんはこの作品を天国からまた送ってきたのかなと思いました。
ご本人無しでよくぞここまで
記憶の寅さんをちりばめるだけでよくぞここまでと思いました。
流石、山田洋次監督だなぁ!と。
後藤久美子の演技が酷いと聞きましたが、私はあの棒読みが昭和っぽさを醸してて作品には合ってたと思います。満男は怪演でした。
思い出の美女たち総まとめで寅さんがいかに愛されてたかが凄く伝わってきてウルッときました。
しかし、寅さん観たことない方にはさっぱりわかんないやつだと思う。
パラサイトより断然いいと思うけど
私は寅さん嫌いじゃないけど、映画館までいってみなくてもいいかな、って感じでした。周りですごくいいというので行った。前回の部で終わりにお客さんがみんな拍手していた。びっくりした。こんなの初めて。最初の語りが変な声だなと思っていたら桑田だった。そこからそのままテーマソングを歌う。桑田が寅さんをリスペクトしていることを感じた。桑田の気持ちが入った歌に涙が出てきた。オープニングの歌でこんなの初めてだ。この歌が桑田のベストソングです、私は。吉岡は相変わらず演技を感じさせない、空気みたいな演技。半分以上は過去の寅さんの映像でしたかね。昔の寅さんをダイジェストで見る感じ。うまく表現できないけど良かった。この回も自然とみんな拍手しました。私も自然と拍手していました。アカデミー作品賞でもいいと思う。
昭和の古きよき時代
過去の男はつらいよの映像を混ぜながら現在のみつおを中心とした寅さんファミリーの現在を描いた話。
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私は渥美さんが生きてた時を知らない世代なんだけど、大学の時に男はつらいよ全シリーズ見てて、まさか新作をスクリーンで見れるとは思わなかった。
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隣に座ってるおじちゃん号泣してたけど、何故か私も最後は泣けたよ。懐かしい〜!ってなって、周りのおじちゃんおばちゃんと同じ世代かのように自分が思えたよ(笑).
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むかしの寅さんの面白いシーンでみんながどっと笑う劇場の雰囲気が昔の映画館っぽくて、なんだか昭和にタイムスリップしたような気分でしたとさ。
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過去の映像が結構多いんだけど、過去と現在の繋げ方がうまくて、山田洋次監督の寅さんへの愛を感じた。
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でもさすがに後藤久美子の演技下手だったなぁ。実力派キャストの中であれは可哀想。
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山田洋次監督がきっちり落とし前をつけた
上映終了間近と知り滑り込んだ。アメリカンニューシネマの産湯につかった私なので、松竹映画や男はつらいよシリーズに強い思い入れがある訳ではないが、そこそこ観てはいるので自分なりに落とし前をつけるべきかと。
結果、観て良かった。
50周年記念の今作。光雄(吉岡秀隆)やさくら(倍賞千恵子)たちの回想により過去の映像を散りばめた。渥美清の寅さんがよみがえった。
ストーリーはいたってシンプル。光雄が初恋の人、泉(後藤久美子)と再会し、過去の記憶をたどる。泉への、そして寅さんへの思いが溢れた。
個人的には泉のヨーロピアンスタイルのキッスにドキッとした。私にとってのベストシーンだった。
ラストは葛飾柴又の『ニューシネマパラダイス』。これ絶対やりたかったやつ!光雄のカットの挿入はいらんかったが。
ここに叔父さん(寅さん)がいてくれたら
まず、私は寅さんシリーズを一回も観ていません。
なのに泣いたり笑ったり最後は涙が溢れて止まりませんでした。寅さん(渥美清さん)がもういないということを知っているからこそ、余計に胸が締めつけられる思いでした。
冒頭の桑田さんのオープニングですが、最後まで見終わってしまえば大して気にならないものでした。なので桑田さんが嫌だからという理由でこの映画を観ない、鑑賞しないことは全くもって「もったいない」です。
それだけでこの映画に低評価をつけるのか分かりません。私もまた冒頭やだな…と思い敬遠していたものでしたが、見終わってむしろ今回は違う人でなければいけなかったように思いました。
寅さんの甥っ子の満男さんを主人公に寅さんに関わった人達が回想していくという構成です。
寅さんの言葉の端々が温かく、時には劇場全体を笑わせていました。その一体感も非常に心地よいものでした。シリーズを観ていないと分からないところ(ん?どうしてみんな笑っているのかな?)というところもありましたが、気にならないくらい非常に面白い映画でした。
近年の日本映画の中ではトップクラスの面白さです。
残念なのは高齢の鑑賞者が多いために、ネットでのレビューや評価が伸び悩んでしまうところでしょうか。こんなに素晴らしい映画を何故評価しないのか、非常に疑問です。
お隣さん、地元の人達との何気ない会話、温かい家族の温度、
何より忘れてはいけないのが、寅さんという存在。温かい思い出を沢山残して今もどこかを旅しているのでしょう。
私はこの映画を観て、寅さんにすごく会いたいと思いました。自分の辛いこととかを話したい、そして寅さんが満男さんにしていたように、ぽんっと背中を押して欲しい。
満男さんの
「ここに叔父さんがいてくれたら」
という言葉が胸にグサグサと刺さってくるのです。
寅さんの生き方は満男くんに受け継がれているようです。どんな風に受け継がれたのか。是非劇場に足を運んで欲しい。
お年寄りが多くても怯まずに観て欲しい。
きっと最後には温かい涙が流れて止まらなくなっているでしょう。
予想外に良かった
昔の映像と組み合わせて作った作品なので心配だったが、うまく合わさっていて楽しむことが出来た。オープニングの桑田さんの歌は唐突感があったのと、出川哲朗の端役ぶりには笑った。子役だった吉岡秀隆も後藤久美子も良い年の取り方をして、今や親を演じられるようになったのには感慨深いものがあった。現在50歳の私は過去の映像を見ているとこれまでの人生を思い出し、時折涙してしまう箇所もあった。濃厚な人間関係が少々暑苦しくも懐かしく、暖かい映画です。
先生、俺のことを意識しすぎなんだよ。
観客は、渥美清さんが出ていないのは百も承知で、観に行きました。
ノスタルジーもあるかもしれないけれど、「男はつらいよ」への変わらぬ期待感を持って。
皆で大笑いして、うんうんとうなずいて、ほろりときて、「さあ、明日からまたがんばりましょう」と伸びをして席を立つのが、「男はつらいよ」。
それを大前提に作られたなら、渥美さんが出ていなくても、「ああ、「男はつらいよ」だ」と言えたはず。
感想は、「これもなかなか…」となれば最高ですが、「やっぱり渥美清は偉大だな」となっても、観客としては、それはそれでよかったのです。
しかし本作は、「男はつらいよ」とはまったくの別物でした。
NHKBSのほうにあえて礼儀も(センスも)ないタイトルを付けたくせに、「贋作」のほうが真作に近いという皮肉。
山田監督はこの映画を誰のために作ったのでしょうか。観客のためでしょうか、自分自身のためでしょうか。
「先生、俺のことを意識しすぎなんだよ。それに、インテリだから難しいことばっかり考えたがるんだろうけどさ。今度はもうちょっと、観客の身になって作ってやってくれよ。俺もお盆には映画館に足を運べるからさ」
みんな、こころの難民
わたしは今まで『男はつらいよ』を
ちゃんと 観ていません。
所々しか観ていません。
それなのに、この映画を観て驚きました。
わたしの中に「寅さんイズム」が
ちゃんと宿っていたのだから…
それを言葉にすると “ 浪花節の義理・人情 ” といった
現代ではすっかり影を潜めた精神論の類なのかも知れない…
昔は、家族とは別の 、時々顔を出すヒトが…
近所のおじちゃん、おばちゃんだったり
遠縁のおじちゃん、おばちゃんといった
調子のいい、おしゃべりで、お節介なヒトが…
愚痴を聞いてくれたり聞かされたり
こっちが励ましたらこっちが説教されたり…
そんなヒトが必ずまわりにはいてくれた。
そんな時代が確かにあったと思います。
今は、ヒトとヒトとの関係が希薄に感じられる風潮の中
その実、つながりを求める…
ネットでのつながりを拠り所にしている傾向が
強まっていると感じられるのがその証拠だと、
わたし自身も思うのです。
〈今、世界は、難民であふれっている〉
戦争や情勢の憂き目に合い故郷を追われ彷徨うヒトたち…
〈今、日本は、どうなのだろう〉
自分が何処へ行って何をしたらいいのか?
何者になりたいのか? 分からないヒトたち…
《みんな、寄る辺なき漂流者だ》
そんな暗夜行路を照らす光は、
寅さんのような存在と、そのヒトが発する言葉かも知れない。
人生の旅路を導いてくれる存在…
それが、寅さん! 日本には、寅さんがいる!
若いヒトたちの多くに、ぜひ観てもらって
「寅さんイズム」をこころの片隅にでも
宿して頂ければと思います。
だから学生さんは【100円】で観れるようにしたんだろうと思いました。
おじさんの面影を探す旅は
見失った自分を探す旅
帰る家に戻ったら「ただいま」を言おう
旅路から戻ったら「おかえり」を言おう
家族に、自分に、
それがしあわせの風景
拠り所の象徴として、こころに寅さんがいてくれる限り、
この日本はまだ、捨てたもんじゃない!
主役が不在、こんなもんでしょう?
感動重視の思い出話し、文句無し流石山田監督超一流と思う。
ただ山田監督焼きが回ったか?パクり男の桑田佳祐登場で、本当の寅さんファンは、かなりがっかり😖⤵️来ただろう⁉️
渥美清の存在感
やはり、美空ひばり・石原裕次郎と並ぶ昭和の大スター。
スクリーンにあの四角い顔が大写しになるだけで全ての雑念を打ち消してくれる。
ただ、いかんせん過去の作品の切り貼りやVFXを駆使しての登場であり、そういう事実が寂しさも惹起させる。
物語は満男を語り部として寅さんの思い出を辿っていくというものだが、妻の法事をきっかけに展開し始めるという割に妻の写真はおろか、なり初めすらも語られないのは違和感がある。
イズミとの再会を中心ストーリーに据えるならば、いっそのことイズミと結婚→離縁という設定にしたほうが馴染みやすかったかな。
ただ、正真正銘のシリーズ最終作になりそうだし、松竹にとっては宝とも言えるコンテンツだから、
せめて自社系劇場では一日でも長く上映を続けてほしい。
久しぶりに泣いたな!3回も
冒頭の桑田佳祐の歌はラストを引き立てる為でしょう。寅さん世代の桑田佳祐で私は良かったと思う。
素晴らしい構成とこのスピード感は流石です。
心の目で見る映画です。
ありがとう。
寅さん
そして
山田監督
涙が出ました。
映画館でこれだけ涙が出たのは久しぶりです。歳もとり、涙腺崩壊しているのもありますが、寅さんが映像に出てくるたびに 涙が出てきます。最初の桑田佳祐さんの横で「わたくし〜生まれも育ちも〜」と横に出た途端、その寅さんの存在感や渥美さんの言い回しのうまさに感動し、あらためてその偉大さを身にしみて感じると共に、涙も自然に流れ落ちました。
以降、寅さんが以前の映像で登場するたびに、もう涙がいっぱいです。
とにかく、渥美さんの演ずる寅さんのさまざまなシーンひとつひとつ取っても、ピッタリはまってると言いましょうか、そのうまさを改めて感じました。寅さんは渥美さんでないといけませんし、他は考えられません。
今までのマドンナ演ずる女優さんの美しさも、昔の俳優さんの凄さを感じました。今思えば、男はつらいよの時代はホントよい時代でしたし、こんな日本人の心がこもった映画は出て来ません。
「男はつらいよ」を観なかった人生を後悔するほど面白い
今まで、「男はつらいよ」シリーズを一つも観たことはありません。
今作は前評判がめちゃくちゃ高かったというのもあり、今回はじめての鑑賞です。
結論から言うと、めちゃくちゃ面白かった。そして、今まで「男はつらいよ」シリーズを観てこなかった人生を後悔しました。
今作には、「男はつらいよ」シリーズに登場していたキャラクター達が、キャストをそのままに登場します。当時の面影を残しつつ、成長した彼らを観るだけで、シリーズのファンなら感涙ものでしょう。
主人公の寅さんを演じた俳優・渥美さんが亡くなって、過去の映像を使って渥美さんを出演させるということが話題になっていましたよね。「過去の映像を使って出演させるってどういうこと?」と思っていましたが、映画を観て納得。回想シーンなどで過去の映像を差し込んだり、合成で登場させるんですね。
寅さんの甥にあたる満夫が本作の主人公で、脱サラして作家として活躍し始めた時に高校時代のガールフレンドである泉と久々の再開を果たすところから始まる物語です。父子家庭である満夫と両親との確執がある泉を通じて、家族のありかたについて描いた内容になっています。登場人物たちは寅さんとの思い出を通じて仲良くなったり、何か窮地に立たされたときは「寅さんならどうしていただろう」と考えたりします。登場人物たちの心の中には「寅さん」という偉大な存在が今でも生きているんだということが感じ取れる構成になっていて、また随所に過去の映像が差し込まれるのでファンにとってはたまらない内容になっていたように思います。
間違いなく今作の中心人物は渥美清演じる「寅さん」であり、過去の映像でしか登場しないのに間違いなく主人公であると思い知らされます。なのでスタッフロールで一番最初に出てきたのが「渥美清」だったのも個人的には感動しました。
惜しむらくは、私が「男はつらいよ」を未鑑賞である点。随所に「ファン向けのシーンだな」と思われるシーンが散見されたので、「何で俺は今まで男はつらいよを観てこなかったんだ・・・」と後悔に苛まれることになりました。今までのシリーズを観ていたら10倍楽しめたと思いますし、今までのシリーズを観てきたならば映画館で号泣していたと思います。
しかし、今までシリーズに全く触れてこなかった私でもこれほどに面白く鑑賞できて感動できる素晴らしいクオリティで、多くの人にオススメしたい映画でした。
ありがとう
年配のお客様が多く、懐かしみ笑い声もあちらこちらで聞こえるとても和やかな雰囲気。
小学生の頃、母と一緒に何本か映画館で鑑賞しましたが、記憶はぼんやり。
結婚した旦那が寅さん好きとあって、大人になってからは好んで観るようになりました。
全編通して楽しい仕掛けが。
御供えのメロンが後から名シーンに繋がりました。
満男と泉ちゃんの3日間。
寅さんとヒロインの関係の様で後からじわじわと効いてきました。
1人娘が余りにも良い子過ぎて現実味が薄れたので残念でしたが。。
ラスト10分位は見応えありました。
自然と涙が溢れました。
令和に50作目が観られて良かった。
残念な気持ちが救われました。
おかえり、そしてさようなら
良い話だった。
リアルタイムで全ての作品を観た訳でもないけど、そして、一作一作が全て心に突き刺さるぐらいの感動を受けた訳でもってないけど、昭和の一時代に生き、そして平成、令和と続く人々の営み(変わらないようで、大きく変わってしまったもの、そして、変わってしまって取り返しがつかなくなったもの、それらを全部受け止めながら生きていく)を感じることができた。
山田洋次は、やはり優れたストーリーテーラーだと思った。
おかえりだけど、さようならなんだろうね、きっと。
ちょっと感傷的になりました。
満男、もっと子供であれ!
寅さんが最も気にかけて最も愛した男、満男。
その満男が若かりし頃のように迷い、苦しみます。
なかばサディスティックに満男の苦悩に感情移入してしまうのは歪んだ見方か?
渥美清さん亡き後「男はつらいよ」の続編を撮るなら満男を主役に!って思ってた者としては、今回の話がとてもお気に入りです。
ただ。
ただ、やっぱり寅さんありきのこの映画なので。寅さんが、アメリカのB級映画や「トゥルーロマンス」に出てきたエルヴィスの偶像みたいで……
淋しかった……。
懐古のなんだろうけど?
期待しすぎだったか?の 懐かしい映像がスクリーン通して復刻は良いが、映画としては、松竹の戦略なネームバリュー活かすかの作り方。あえてイイ点は、満男が親父としての娘からの慕われてる父性感は、にじみ出てた。山田監督らしいのはこういう事なのか、物語の活かす演技力がある配役にあれば?と疑問視が残る。
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