男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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笑えてホッコリ。でもちょっとしんみり
今現在27歳男。
小学生のとき、映画好きの父親が昔、テレビで見ていたのを、なんとなーく見て、なんとなーく登場人物覚えてて、なんとなーく笑ってました。
で今作。
サービスデーだしもう一本くらい見とくか。
と思ってみましたが最高でした!
覚えてたのは、主人公が寅さんって旅人で、妹が桜ってことくらい。
あとの登場人物は、そういえばこんな人いたっけ?くらいの知識で見ました。
心の奥底に眠っていた懐かしい感じを思い出しながら、クスクス笑ったと思ってたら、ホッコリしたり、しんみりしたり。
上手く言い表せないけど、とても心が温かくなる感じでした。
寅さん全く知らない人でも楽しめると思います。むしろこれキッカケでハマる人もいるのでは?
言葉で伝えると陳腐になる郷愁感
しっかり「男はつらいよ」を観たこともないし、あの時代に生きたわけでもないのに、心の底から懐かしさが込み上げてくる。
その懐かしさに身を任せているだけで、目頭が熱くなる。あまり感じたことのない充実した時間を過ごした。
費用対効果、時間的内容が非常に高い。
本質的な人間嫌い、孤独主義者以外の全ての日本人にオススメしたい。
欠点はオープニングソング。
悪く言えば桑田のモノマネ。コレジャナイ感が半端無い。オリジナルの口上にも被せてきてイライラのピークだった。
そのフラストレーションはエンドロールで相殺されるわけだが…。オープニングもエンディングも原曲が良いよ。
人生模様、若さの価値を実感
満男の夢で始まりオープニングソングへの流れ、男はつらいよのお決まり踏襲で期待大も、なぜに桑田佳祐? 懲りすぎた歌い方と登場演出に期待半減。途中渥美清本人が歌う味わい深さと比べ素人レベルで、アーティストの評価下げただけ。
本編の回想シーンは郷愁を感じさせるも、若かりし頃と比べ年を重ねた出演者の容貌に年には勝てずを実感。特に倍賞千恵子と後藤久美子。そこに、親の介護や自分の仕事や家族などの環境要因が加わり、自分本意では生きられない人生模様が写し出され、年とともに感じる人生の切なさや現実を改めて実感させられる。
悲喜交々を写す映画であることを思いだし、その点では楽しめた。ただ、後藤久美子は素人レベルの演技でマッチしてなかった。それと娘に僕という満男にも違和感ありでした。
東京への憧れ。
私は山田洋次監督作品も渥美清作品もほとんど見れていないので、下手なことは書けないけれど、昔親父と男はつらいよを見て感じたことはまさに「東京への憧れ」だった気がする。
関東に住んでみて久しぶりに寅さんを見た時、もちろんそれを感じることは出来たけれど、家族の大切さとか絆とか、何気ない日常こそが後にかけがえのないシーンになるということに改めて気付かされた。
寅さんの映画の良さに改めて気付かされた気がする。
最初から見直してみたいな。と思える作品だった。
重鎮ばかり登場する中、桜田ひよりのインパクトは大きかったな…
あの中で劣ることなく演技する姿は、今後のさらなる成長を期待!
冒頭のシーンは要らなかったかな。歌うことは知ってたけどここまで登場するとは…笑
嫌いじゃないけれど、正直邪魔でしたね。
倍賞氏と桑田氏
この作品が製作されると聞いてから、一度は挫折した全シリーズ鑑賞に再挑戦し、年明けにやっと達成しました。40作目以降は殆ど消化試合状態でしたが。
そういう背景もあり、過去の作品の記憶も鮮明な状態で本作を鑑賞することができました。回想シーンの至るところで泣けてくるのは、ストーリーや脚本の素晴らしさももちろんありますが、全シリーズ鑑賞したという達成感もあったのかも知れません。そういう意味では、過去作品を観ていなかったら、そこまでの感動はなかったかも知れません。
驚いたのはシリーズ初期の倍賞千恵子の息を飲む可愛さ。これがあんなにおばちゃんになるのね、というビフォーアフターの切なさも味わうことができました。
あと、冒頭の桑田佳祐氏。歌うならちゃんと歌って頂きたい。渥美氏のオリジナルがどうとか、歌唱テクニックどうこうとか、というのを置いておいて、とにかく音痴で不快。
AI じゃなくて良かった(*´>∀<`*)
現役シリーズの頃の雰囲気がそのまま生かされていて、無理矢理な感じや押し付けがましいところもなくて、そしてしっかり現代を反映していて作り手の俳優陣の愛を感じた。米津玄師作詞作曲のカイトの歌詞「そして帰ろう、その糸の繋がった先まで」はああ寅さんのことだな~なんて思っていた。帰る家があるからこそ寅さんはフーテンでいられたんだなって。誰にも帰る家が必要と思わせてくれた今回のストーリーだった。心温まった。
人生は旅である。
シリーズ50作目の今作は、大人になった満男の今のエピソードを軸に、寅さんとの思い出を回想するという特殊な作りになっていたが、僕にとっては特別な映像体験となった。ということで、非常に個人的な感想を少々。
うちの親父の兄に、なぎら健壱を四角くしたような顔で、陽気で、自由で、酒好きの伯父がいた。出来過ぎみたいな話だけど、若い頃の伯父は、露天商でバナナの叩き売りをやっていたこともあり、楽しい冗談でいつも周囲を笑わせてくれる、寅さんのような存在だった。
正月に親戚が集まると、酔って取っ組み合いのケンカをはじめることがあり、親父が止めに入ったり、お袋が割れたグラスを片付ける姿を見て、子どもの頃は「困った伯父さんだな」と感じることも多かった。
実家は商売をやっていて、仕事帰りに伯父がふらっと立ち寄ることがあり、そんなときは決まって、大学生だった僕を相手にビールを飲み、楽しい話を聞かせてくれた(帰りは飲酒運転だったけど、もう時効かな)。
「男はつらいよ」シリーズは、セリフを暗記するほど何度も観ているが、不思議なことに、今作中の名場面は、ことあるごとに、伯父の思い出と重なって見えた。
満男のエピソードもそうだ。駅のホームでの泉との別れの回想シーン。満男が衝動的に列車に飛び乗る場面では、大阪へ越した初恋の人に会いに行った、遠い過去の記憶が甦った。シチュエーションは映画とは逆で、新幹線に乗るのは東京へ帰る10代の僕で、ホームには見送る彼女。発車ベルが鳴り、彼女から「私も一緒に乗って行きたいな」と言われたとき、大事な一言が伝えられず、閉まるドア越しに見送ることしかできなかった無様な自分がスクリーンの満男に重なって見え、何とも切ない気持ちになった。
幼い恋は消滅し、30年余りが過ぎた。ごく平凡な仕事に就き、結婚して家庭を持った。子ども達は中高生になり、さくらや博と同じように、親父もお袋も年をとった。寅さんのような伯父は、数年前に他界した。
最後に会ったとき、伯父は病気で体中が痛いと訴え、「つらくっても、人間はなかなか死ねないもんだな」と言った。「人間は何のために生きてるのかな」という満男の問いに答える寅さんのセリフと伯父の言葉が重なり、スクリーンを観ながら溢れる涙を抑えることができなかった。
映画を観ていたはずが、気が付くと、自分の内面世界を見ていたという不思議な感覚。劇場内240席に240の人生があり、この作品を通して、各人各様のエピソードを思い返したに違いない。タイトルの「お帰り-」は、忘れかけていた大切な人や出来事を思い出させ、これからの旅(人生)を温かく見守ってくれる、旅人寅さんから観客自身への呼びかけのように感じた。
寅さん、なんて安心するんだろう。 寅さんフリークでもないけど、なん...
寅さん、なんて安心するんだろう。
寅さんフリークでもないけど、なんだか泣けてきた。
邦画の温かみの原点なのかもしれない。
良き、寅さん!
日本人なら泣く、日本人でなくても泣く
男はつらいよ
知っている
渥美清さん
勿論、知っている
が、映画館で見たことはない
一回も見たことがない
テレビで見たことはある
が、最初から最後まで、通して見た事は無い
見なかった理由(わけ)が、分らない、思い出せない
ワンパターン?
究極のワンパターン、だから?
テレビで紹介されたので、映画館に足を運んだ
見た後、帰宅し、”渥美清”さんをWikipediaで調べた
第1作が、1969年(昭和44年)男はつらいよ
第2作が、1969年(昭和44年)続・男はつらいよ
昭和の時代、昭和は、そういう時代だった
Wikipediaで分ったのだが・・・
第1作以降、年に2作を確実に、着実に製作してきた・・・昭和の時代までは・・・
その時代の、その時すでに大女優だった女優さんの起用
将来、大女優になる女優の卵さん・・・を起用し、一時代を築いた、と思う
1990年(平成元年)以降は、年1作のペースとなった理由(わけ)は、知らない
男優であれ、女優であれ
型にハマる、固定概念にハマる、イメージが固定されるのは、好まないのではないか?
最初で最後の俳優なのだと思う
マドンナ
知らない人
第1作目の光本幸子さん
第2作の佐藤オリエさんのお二人
さて、
マドンナ役の女優さんのその後
数奇な運命、波瀾万丈・・・
そして、いつまでもマドンナであり続ける人も
人の愛
家族の愛・・・
日本人でなくても泣く映画
日本人なら泣く映画だ、と思う
昭和人は、泣く
平成人も、泣く
令和人は、・・・
もう一度、映画館に足を運ぶことだろう
end
渥美清は凄すぎた
映画が始まって、画面いっぱいに出る男はつらいよのタイトルと同時に流れる主題歌。(桑田佳祐は、ちょいダメだったが)
スターウォーズのオープニングと同時に流れるメインテーマ曲の興奮と一緒でボルテージが上がる。
途中、寅さんの回想の名シーンが挟まれ現代の満男のドラマが続いていくが、やっぱり寅さんが出てこないと正直面白くない。
ということで回想シーンは、笑いの渦なわけで、もっともっと名言(迷言)で笑わせて欲しかった。
昭和の時代を振り返る懐かしい映像に酔い、倍賞千恵子や後藤久美子などの今昔を見せられるとなにやら感慨深くなる。
思わず旧シリーズを見たくなるわな。
最高!
付き添いで観に行ったのに…!
山田洋次は天才だと思った。私も歳を取ったからかこれこそが本当のお笑いだと思った。今のお笑いより何より笑えた。そして今に無い女優さん歴代マドンナの綺麗なこと!
倍賞千恵子の若い頃、いや今も綺麗だけど、ほんと可愛い❤
茶の間のシーンや家にいろんな人が遊びに来る開けられた玄関みたいなものが憧れるなー。今の時代には少なくなってしまってるのかもしれないけど、煩わしく感じてるかもしれないけど、やっぱりあーいうのにも憧れてる人はいるんじゃないかなー。
寅さんファンへのリアル完結編
号泣しました。会社生活1年目から定年まで約40年間、つらい時も悲しい時も寅さん映画に癒され励まされて歩んだ人生の私にとっても本当の完結編でした。大人の満男と泉の切ない3日間に過去の49作までの寅さんの恋を重ねて涙が溢れました。満男が彼なりに大人になって泉を励ましていく姿に、俳優としての吉岡君の成長まで感じることができました。単なるオマージュ映画ではなく、50作の厚みがずしりと盛り込まれています。若い頃から深夜映画で寅さん5本立てを見まくり、レンタルビデオを借りまくり、ダビングしまくり、シリーズ終了後はDVD全作セットを買って、最低でも20回、好きな作品は50回も見てきた私にとって、これが映画の見納めでいい!と思えた完結編でした。山田監督長い間本当にありがとうございました!
古いシャンソンのような映画
古いシャンソンのような映画である。古いシャンソンという言葉で思い出すのは、石黒ケイが歌った「ひとり暮らしのワルツ」だ。元の曲はイタリアの民謡だそうで、五木寛之が歌詞をつけた。各番が次の一節で結ばれる。
そうよ人生は古いシャンソン
女と男の恋のルフラン
ルフランは英語のリフレインで、繰り返しの意味だ。寅さんは旅先で出逢った様々な美女と何度も何度も恋をするが、悉くフラレてしまう。
その歴代マドンナがフラッシュバックで登場するシーンが沢山あり、僅かな時間のひとつひとつに懐かしい感動がある。新珠三千代、栗原小巻、若尾文子、池内淳子、八千草薫、岸惠子、十朱幸代、太地喜和子、大原麗子、香川京子など、往年の名女優が登場すると、一瞬で涙腺が緩むのだ。
松坂慶子のうなじには尋常ではない艶っぽさがあり、階段を駆け下りる田中裕子は爽やかな色気を発散し、微笑む吉永小百合は永遠の可愛らしさを感じさせる。どの女優も素晴らしい。山田洋次監督は「たそがれ清兵衛」で宮沢りえの美しさを究極まで引き出したように、女優の美しさを引き出す天才だ。
そしてこんな美人さんたちに、寅さんは何故かモテる。率直だがシャイな人情家のところがいいのか、小うるさいが思いやり深いところがいいのか、それとも他の何かがいいのか、よく解らない。兎に角、寅さんというキャラクターを生み出したとき、製作者は有頂天になったに違いない。寅さんの恋をリフレインすれば無限にエピソードができるからだ。
とはいえ、今回の主人公は満男である。結婚して娘が出来たが6年前に妻を亡くし、会社を辞めて作家になった満男だ。
吉岡秀隆らしいこだわりの演技で、あまり映画やドラマで見かけない、一風変わった父親像を作り上げている。特に娘を「きみ」と呼ぶところがいい。娘の人格を尊重し、娘として愛するとともにひとりの人間としても愛するという奥の深い関係性になっている。
娘のユリを演じた桜田ひよりの演技もよかった。パパ大好きの気持ちが素直に伝わるし、分別のつきはじめた年頃なりの喜びや悩みも上手に演じてみせた。もちろん年を経た後藤久美子もよかった。
山田洋次監督らしく、大げさなストーリーや演出はないが、日常的なシーンの中にさりげない異化を挟むことで、そこかしこにテーマを散りばめる。観客は笑ったり泣いたりしながら、人生の深みを垣間見れるのだ。フラッシュバックのタイミングも含めて、とてもよくできた映画だと思う。寅さんシリーズを観ていなくても、この作品だけで十分に楽しめる。
回想
時は流れて色んな物が堆積していく。少年は大人になり、少女は世界を駆け回る。
壮大な回想だった。
あらゆるものも人も変わっていく世の中で、変わらないもの、それが寅さんのようであった。
亡くなった渥美さんの時間が動く事はない。それと同じように過去の作品が改編される事はない。その記憶がとても尊いようなものであったかのように思い起こされる。
といっても寅さんフリークでもなく、作品を1本丸々観た事もない。
漠然とイメージしてた車寅次郎に初対面したような感じだ。
結構いい加減だ。
案外自分勝手だし、見栄っ張りだ。
メロン一切れで、お構いなしに周囲を罵倒する猛クリーマーでモラハラも辞さない。
へー、こんな人だったんだ。
だけど、人柄が滲み出てる。
思い遣りと愛情に溢れてる。
前出のマイナス面など、吹き飛ぶ程で、むしろちょうどいい塩梅のスパイスのようだ。
会いたい。
あなたのように人と接したい。
この作品はさすがによくまとまっていて、寅さん不在ながらも、寅さんでやってた事をしっかり抱えてくれてたように思う。
完璧な人間なんかいやしない。
理想も希望も実現する事の方が稀だ。
そんな世の中に間違いはないけども、嫌な事ばっかでもないよ。
楽しい事も苦しい事も人間が運んでくるんだから、そこは偏りはしないんだから。
元気だせよ!
なんかそんな事を思った。
もういい歳したおっさんになったけど、ちょっと「寅さん」を始めてみようかなと、昔の映像を観て思った。
山田洋次監督に聞いてみたい。
なぜこの作品を撮ろうと思ったのか。第1作目を撮った時がどんな時世で、寅さんを創作した意図はなんだったのか。
他のレビューでも時々書くけど、寅さんって日本人の良心のような気がする、と。
うん、やっぱり1作目から観てみよう。
なんか、今よりましな生活とかにはならないけども、今よりマシな人間には成れるような気がする。
何故だろう?
子供の頃なんか全然観たくもなかったし
実際観たことなかった作品なのに
50を過ぎたこの歳になってふと観たくなった
観たことない作品なのに、いちいち涙が溢れてくる。
日本人に刻まれたDNAに染みるんでしょうね。
おかえり寅さんって言うより寅さんの思い出を通しての
満男と泉の恋愛の回顧録って感じ?
伯父、甥共に女性に対して最後の一歩が踏み出せない
やっぱ同じ血筋なんですかね(笑)
最後の空港でのキスシーンはやっぱ泣けた。
オープニングの桑田さんもよかった。
桑田さんっていわゆる桑田節以外の歌い方もできるんですね(笑)
これ観て全作観たくなったけど、49作かぁ…。
ちょいしんどいな(笑)
荒行上等
9月からシリーズ全作
(当然「寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」を含む)
及び
「虹をつかむ男」
「虹をつかむ男 南国奮斗篇」
をDVD鑑賞し終えて
ようやく1月10日に観ました。
桑田さんは、口上を寅さんと被せるのは演出をもうちょっと考えて欲しかったが、歌唱起用は故なき事では無いのだから、あとは好き嫌いレベルの問題でしょうね。私は好きです。顔出しなのは、ある種寅さんの啖呵売口上の様な、いい意味での客寄せという事ではないかと思います。
後藤久美子さんは、過去作と全く違和感は無かったです。いい意味であのまま(勿論絶えず成長し続けて)大人に成った泉ちゃんとして納得でした。
正月も過ぎてしまいましたが、やはり全作観ておいて良かったです。
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