男はつらいよ お帰り 寅さんのレビュー・感想・評価
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【寅さんはいつでも、義理人情の大切さを私たちに教えてくれた。辛いけれど、今作では”人の生と死”についても深く考えさせられる。くすりと笑った後に涙が滲み出てきます・・。】
オープニング、桑田佳祐さんが朗々と、”男はつらいよ”を歌い上げる。
物語は、現代の諏訪家と過去の名場面を絶妙に繋いで描かれる。違和感はない。
山田監督、流石であります。
満男(吉岡秀隆)は小説家になっており!彼のサイン会に初恋のイズミ(過去作では泉:後藤久美子)が現れ、物語は面白さ(と一抹の寂しさ。寅さんが終わってしまう・・)を増していく。
過去の場面では寅さんが懐かしくも可笑しきセリフで笑わせてくれるが、どの場面でも何故か、くすりと笑った後に涙が滲み出て来るのである。
周囲も同様の様で、笑いの後、鼻を啜る音が所々で響く・・。
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今作は過去作を懐かしむだけの作品ではない。現代社会が抱える問題を山田監督はきっちりと作中に取り入れている。
・イズミは国連難民高等弁護館事務所で働いており、劇中ではシリアの内戦の風景や、父を第一次世界大戦、夫を第二次世界大戦、息子と孫を内戦に送り出したという女性の言葉が紹介される。
”あなたのような人がこの国に来て、私たちを助けようとしてくれているだけで、この世界は”少しは”良くなるのかもね・・”
・イズミと不和だった父(橋爪功)は母礼子(夏木マリ)と別れ、三浦半島の施設に入所している。所謂、介護問題の現実も重く描かれている。切ない場面が続く・・。
だが、ここで満男は寅さんの言葉を思い出し、イズミを勇気付ける。
寅さんの気質が確かに満男に引き継がれている事を知り、涙が滲んでしまう・・。
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物語の後半、歴代の美しきヒロインが続々と大スクリーンに登場するのを観ても、”寅さんは日本一のモテ男だよなあ、良い漢だものなあ”と再認識しながら、涙が溢れる・・。
帰って来た寅さんの、生き生きと躍動する姿と笑うと目が線になるあの忘れ難い笑顔、張りのある良く響く声で口にする”粋な台詞”の数々の素晴らしさ。
そして、ラストに渥美清さんが張りのある声で歌う”男はつらいよ”が流れる・・。
涙でエンドロールが霞む・・。
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『今作を観て、改めて山田洋次監督の凄さを思い知らされました。
又、山田監督始め、全ての作品に関わった多くの方々に(若輩者ではありますが、)感謝申し上げます。
20代の頃はこのシリーズの良さが余り分からなかった事もありましたが、年を重ね、様々な経験をする中でこのシリーズの素晴らしさを知り得た事は私にとって貴重な事でした。(30代の頃は、寅さんの言葉に勇気を貰った事もありました。)本当に有難うございました。』
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<提案:現代の小中学校の授業の中に、月に一度で良いので「男はつらいよ」を観る時間を設けるというのはどうだろう。
イジメ問題(含む教職員間)を含めた諸問題が激減するのではと思うのは私だけだろうか?>
〈2019年12月27日 劇場にて観賞〉
〈2020年 1月5日 劇場にて再度観賞〉
寅次郎永遠の花
昔は寅さんに興味無かった。
でも、今では一番好きな映画。
寅さん好きになった時、すでに渥美清は他界。
なので、寅さんを見る時は必ずTV。それが当たり前。
一度は劇場で観てみたいと思った事は勿論あるが、そんなの単なる夢。
…と、思っていたら!
超ビッグニュースが飛び込んできたのが、昨秋。
寅さんに、まさかまさかの新作が!
2019年は第1作目が公開されてちょうど50年。『ハイビスカスの花 特別編』も含めると、通算50作目。
節目に、記念作。
それにしても、寅さんを劇場で観れる日が来るなんて…! 新作を観れる日が来るなんて…!
今年は近年稀に見るほど話題作相次いだが、やっぱり一番最大の待望作!!
この日を、待っていた…!
(なのに、地元の映画館では上映せず
。極刑にしたい!(#`皿´)
なので、隣町の映画館へ、有休…いやいや、“ちょうど休みだった”ので、初日朝一で行って来ました!)
寅さんの新作を劇場で観れるってだけで、もう見る前から★5の今年ベストワンは決まってるようなもんである。
この嬉しさ、喜び、楽しさ、令和時代に寅さんが見れる幸せ♪ 上映中、ずっと頬が緩みっ放しだった。
とは言え、寅さんが好き過ぎるからこそここはこうして欲しかったなどを交えつつ、
つまりは、超独断偏見贔屓レビューになりますので、ご勘弁を。
まず、開幕の松竹マークにお馴染みの音楽が流れなかったのが残念! 是非ともあれを劇場で体験したかった~!
メインタイトルと主題歌は、待ってました!
…でも、その主題歌を歌うのは、桑田佳祐。桑田佳祐自身寅さんの大ファンで、山田洋次監督のラブコールで、勿論歌も上手いんだけど…、出来れば渥美清の原曲で聴きたかったなぁ…。桑田佳祐には悪いけど。
寅さんのOPと言えば、夢。さすがに今回寅さんの夢ではなかったけど、ちゃんとある人物の夢で始まる。
さてさて、本編は…
すでに事前に解禁になった通り、シリーズの後半同様、満男メインで展開する。
で、今回の新しい設定を聞いた時、意外で驚きもあった。
シリーズの後半で晴れて小さな靴会社に就職した満男だったが、何と小説家に転身! 何だか、『ALWAYS』の役を彷彿したのは私だけ…?
驚きもう一つ。結婚したが、6年前に妻と死別。あれ、泉と結ばれなかったの~!?
その日は妻の7回忌の法事。今はマンション暮らしのようで、久々に柴又へ。
ああ…。待ってました、この町並み。
柴又駅、帝釈天、商店街、そして“くるまや”…。
ずっとTVで見ていたこの風景を、劇場大スクリーンで見れる日が来るとは…!
そしてそこに、変わらぬお馴染みの面々が。
さくら、博、源ちゃんに三平ちゃんまで。特筆すべきは、あけみの本当に久し振りの登場が嬉しい。
あたかもずっとここで暮らしていたかのように、自然に。
その“くるまや”はちょっと様変わり。お店は今風のカフェになっているが、その奥に、私もTVを通して何度お邪魔しただろう、あの居間が。
スッと私自身もこの家に“帰って来た”。
法事が始まる。新しい御前様は、山田監督作品に欠かせない笹野サン。あのオカマのバイカーから出世したね~!
仏壇には、おいちゃんおばちゃんの遺影も。
さらにこのシーンで、満男の語りで両親の馴れ初めが紹介され、第1作目のシーンが挿入。この記念すべき第1作目を、名シーンを、劇場で観れるなんて…!
またこの時、初代森川おいちゃんや舎弟の登の姿も。早くもジ~ンとしてしまった。
強いて言うなら、裏のタコ社長の工場が今はもう潰れてアパートになっているのが無念! タコ社長があんなに苦労しながら守り続けてきた工場だったのに…。
出来れば博が2代目社長になって、「社長の苦労が分かるよ…」という台詞でも言って欲しかった~!
序盤から懐かしい面々や風景がいっぱい。
そんな中に、新顔が一人。満男の娘、ユリ。
これがとてもしっかり者で、何て可愛いいい娘!
とてもとても不器用な父親やあのろくでなしの伯父さんの血筋とは思えないくらい。諏訪家/車家双方の“新たなる希望”…と言うか、さくらに似たのかな?
何にせよ、この家族にいらっしゃい!
寅さんが好き過ぎるので、ゴジラ同様、自分なりの“その後”を想像した事あるのだが、
意外であったり、こうであって欲しかったり、
でも、これぞ見たかった柴又の皆の“今”であった。
何やら冒頭部分だけで既に長文になってしまったが、スミマセン、ここから話の本題に入ります…。
満男の最新本が出版され、サイン会。
嫌々だったが、引き受けて良かった。
だって、もし引き受けてなかったら、再会は果たせなかったからだ。
イズミこと初恋の相手・及川泉と…。
てっきり二人は結ばれたものだと思っていたが、別れ…
そしてイズミは外国で結婚し家庭を持ち、今は国連で難民を援助するという立派な仕事をしている。
仕事で日本に訪れ、滞在中休みが出来、偶然にも満男のサイン会の事を知った。
果たしてこれは偶然だったのか…? それとも二人はやはり運命の…?
満男はその直前、泉との恥ずかしくて切なくて大切な思い出を夢で見ていたのだ…。
満男をメインで描く以上、やはり泉は欠かせない。
本作で久し振りに女優復帰した後藤久美子。役柄も今の彼女に合わせたような破格の待遇。
かと言って、二人の若かりし頃のような恋が再燃する…というのではなかった。
勿論お互い、今も胸の奥に秘め続けているだろう。あの頃の想いを。
二人は、それぞれの道を歩んだ。
正直、二人が結ばれていて欲しかった。
でも、そう思い通り行かないのもまた人生。
それに何となく、満男がもし再婚するのならばあの人…と思えた。それでいいんじゃないだろうか。ユリも懐いてる事だし。
ちょっぴり切なくも、大切な初恋の思い出と再会出来ただけでも。
二人のその後を見れて、この二人にとっても突然訪れたプレゼント。
そう、本作はプレゼントと言うより、お宝なのである。
ファンには堪らないお宝が、いっぱいいっぱい!
泉と再会した満男は、とあるジャズ喫茶へ連れて行く。その喫茶の名は、“リリー”。そう、経営するは、寅さんの永遠の恋人、リリー!
泉の母・礼子も登場。病床の実父も登場するが、寺尾聰じゃなかったのが残念!
何より最高なのは、これまでのシリーズの名シーンがたっぷり挿入されている事。
現代パートの新撮シーンと思い出の過去の名シーンの合わせで、下手すりゃトンデモ映画になりそうだが、これがその都度その都度、絶妙なタイミングで巧みに合わさっている。その編集の妙!
もう何度も言うが、あのシーンこのシーン、あの名台詞を劇場で観れるなんて…!
特に大好きな、『ぼくの伯父さん』での個人的寅さんベスト名台詞を聞けるなんて、感激…。
新撮シーンで満男の亡き妻の父親が土産で持って来たのは、あのフルーツ! ファンならお馴染みあの爆笑エピソードも!
そしてクライマックスは、これまでシリーズを彩ってきたマドンナたちの姿が一挙に! ほぼ全員ってくらい、出し惜しみ無いくらい映し出されたんじゃないかな。
吉永小百合を始め、もうあの人この人追い付けないくらい。中には、先日亡くなった八千草薫さんや、第1作目のマドンナ・光本幸子や笠智衆も。もう、私に泣け!と言うんですか!
出来ればエンディングはお正月の風景からのお馴染みの音楽で終わって欲しかった気もするが、
エンディングで、待ってました!渥美清が歌う主題歌! 懐かしいあの歌声を聞き入ってしまった。
とにかく改めて、山田洋次監督にとって寅さんがどんなに大事な作品なのかを再認識させられた。
寅さん以外でも沢山の名作を手掛けているが、原点であり全て。
寅さんは山田洋次監督にとって、ご自身の心そのもの。
本当に本当に本当に、新作を作ってくれてありがとうございます!
(そしてこれからも新作(まずは『家族はつらいよ4』)を楽しみにしています!)
新作ではあるが、少なからず番外編やスピンオフの印象も否めず。
何故なら、渥美清はもう居ない。
渥美清が演じてこその寅さん。
無論本作で、渥美清の新撮シーンなんてある訳が無い。
でも…
間違いなく、本作の中心に、あの四角い顔のフーテンは居た。
不思議なもんだ。
過去のシーンの繋ぎ合わせなのに、しっかりと作品の中心になっている。
また、その過去シーンも何度も何度も何度も見ているのに、今回劇場で声に出して笑い、ジ~ンとさせられた。
何故だろう。何故こうも、寅さんに魅了されるのだろう。
きっとそれは、寅さんが我々に沢山の沢山の、
笑い、
人情、
愛情、
優しさ、
温かさ、
涙、
感動…
我々人が一人一人持つ心と感情の全てを与え、伝えてくれたから。
やはり日本や日本映画には、寅さんが居なきゃ!
決して昭和の映画とか古い映画なんかじゃない。
令和の今でも、誰の心にも温かく染み入る、寅さん。
50年分の思いを込めての、寅さんの「ただいま」。
そして我々は、これからも、ずっと、永遠に、迎え入れる。
お帰り、寅さん!
過去作は未鑑賞なのに何故か懐かしい
実は今まで「寅さん」を観たことがなく、大丈夫かな?という気もあったのですが、さすが国民的映画!
置いてけぼりになることもなく、しみじみできました。
吉岡秀隆さん演じるミツオの回想を通じて、初めて寅さんにきちんと接し、こういう人だったんだ…と分かって、妙にうれしいような気持ちに。
名シーン集にならないよう工夫がされていますが、おなじみのセリフは「これこれ!」と盛り上がり、登場人物の若いころに驚き(特に女優陣が可憐で美しい)、そして大事なことをさらっと語る寅さんに、やっぱり感動します。
現在進行形のミツオとイズミ(後藤久美子さん)をめぐる物語は、あれれ?という部分もあったものの、総じて年代問わず安心して楽しめる作品です。
ちなみに65歳/男性と共に鑑賞したのですが、山田洋次監督の想いとか、そういうものも含めて存分に満喫したそうです。
山田洋次監督の遺言状
最初に言っておくと、この「男はつらいよ」シリーズって、48作目の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」のマドンナが、浅丘ルリ子さん演じるリリーさんで、最後は、寅さんとリリーさんが同棲のような感じで終わって、渥美清さんには悪いけど、その映画を最後に亡くなってしまい、私の中では、リリーさんか、八千草薫演じる志村千代さんと結ばれるといいな思っていたので、48作目で「男はつらいよ」が終わったので、私の中で大変に納得感と満足感が有ったので、勿論ですが、新作やリメイクなどは望んではいませんでした。
そして、それから時が経ち、「男はつらいよ お帰り 寅さん」が制作される事が発表され、満男のその後の話だろうと分かっていましたが、しかし、やはり大好きな映画でありシリーズだったので、どうなるんだろうと試写会当日まで大変に楽しみにしていました。
私自身、スクリーンに本作品が映写され話が終わるまでなみなみならない気持ちで本作品を鑑賞させていただきました。
で、本作品を見た感想ですが、さすが、山田洋次監督ですね。よくここまで話を作り上げたかな・・・・
山田洋次監督には申し訳ない事を言うと、本作品、「男はつらいよ」シリーズの集大成ではなく、山田洋次監督の遺言状と捉えました。
山田洋次監督自身にとってもこのシリーズはとても想い入れが有って、本人の中でも、しっかりケジメと言うか、ピリオドと言うか、今の日本の生活感にこのシリーズを通して何かを訴えたかったのか、隣、近所が有って、そこには人としての思いやりや信頼感があり、それが日本人の良い所だと言わんばかりに、私が見ても、なぜか懐かしさを感じてしまう・・・・・
また、元気だった頃の渥美清さん、三崎千恵子さん下條正巳さん太宰久雄さんが当時のシーンで大きなスクリーンに蘇えると、懐かしさと共に、会った事はないのですが、なぜか、悲しい気持ちにもなりました。
しかし、本作品、「男はつらいよ」シリーズって本当にいいですね。改めてこのシリーズの良さを再確認できました。
寅さんの幾つかの台詞がありますが、あえて言えば、何時聞いても良いですね。
あのセリフに大変に憧れました。
正直、本作品、スピンオフ的な要素の方が強いのですが、しかし、当時、まだ寅屋さんの家族が元気だった頃、誰かに焦点を向けたスピンオフが数本有っても良かったかもしれませんね。
強いて、難と言うか言ってしまえば、サザンの桑田さんの起用はミスマッチだったかな・・・・・
本作品を通して、「男はつらいよ」シリーズを知らない若い世代が、興味を持って頂き、本作品が何時までも忘れられず後年に残って貰えれば、ファンとして嬉しい限りです。
ベタは最強
試写会で鑑賞。「寅さん」シリーズは初めて。
自分が好きな映画ではない気がするとメモしてから見たが、ベタは最強だ。何度か涙が出た。
落ち着いた古い町、押し付けがましく親切な老親が住む狭く温かい家。昭和的な温かさ。
よい。
渥美清という人は嫌味がないと改めて感じた。
総じて出演者のセリフがストレートで、必要以上に語気が強く感じられるが、客層を踏まえるとそうした演出がおそらく正しい。
寅はもういない
良かったです。
ただ、この映画は正に「男はつらいよ」のラスト作品だという事です。この映画でおいちゃんおばちゃんは亡くなっていることには触れられていましたが、寅に関しては一切触れられていない。ただただ満男の情景に幻のように現れている。しかし、幻影を見るだけで何かを言ってくれるわけではない。
寅のいない世界では、ただただ私達が日頃感じているリアルな現実世界しかなく、ラストで満男が寅を思い出し涙を流す。これはもう寅は存在しないという現実を突きつけられてしまった。ラストの回想シーンは本当に悲しくて泣き崩れてしまいました。
この映画で寅は亡くなりましたとは言わないところ唯一の望みですが、それは自分的には無理としかいえない終わり方でしたね。(お帰り寅さんという小説タイトル、満男が回想して涙を流す等)
山田監督は男はつらいよのエンディングをしっかり創りたかったのではないかと思いました。
なので、現実世界に取り残されたように、本当に悲しく辛かったです。
メロンへの執念
40作以降に生まれた若造が、シリーズ含め初めてみる作品に評価感想をつけるのは恐れ多いのですが。
シリーズ知らない人間にもハードルが低い(観て喜怒哀楽を感じられる)作品。
知らないから観ても楽しくないかな…と思った人こそ観るべし。
昔作品から切り貼りされた女優陣美しすぎて驚いた。
今でいうと「うっとうしい」「うざい」存在の伯父さん。「古き良き」と全部が言えるわけではないけど。「(寅さん)だったらどう思うかな、どうするかな」と浮かぶ存在はうらやましい。
リメイクなどではなくて、同じ監督が同じ俳優陣でつくる良さがにじみでてた。最初の歌、吉岡さんの演技が輝いていた。
【ぼくらの七日間戦争】とsetで魅了\(^ω^)/!!
主人が【男はつらいよ】が好きなので「試写会当たったら絶対一緒に行こうなぁ(^-^)♫」と夫婦で願ってただけに,当たった時は嬉しくて×➋なりませんでした。゚(゚´Д`)゚。
最初の頃【山田洋次さん作品】→“お堅いimage”があったのですが,実際に試写会で魅了後【ぼくらの七日間戦争】とsetで魅了出来た事に,只々感謝でした!
今作品は,寅さんの甥っ子さんを主人公にした,所謂“スピンアウト作品”だったので「【とらいあんぐるハート】→【魔法少女リリカルなのは】が誕生した雰囲気なんやろか...(^_^;)!?」と思ってたのですが,回想シーンで寅さんがちょく×➋登場したのが,切なくも素敵な展開で良かったです・゚・(ノД`)・゚・
葛飾の人情溢れる町並み&大好きな×➋京成電鉄&実らなかった恋愛etc...
正しく“山田監督world”な雰囲気でツボりました(←)www
東京で社会人生活を送ってた時代,綾瀬に住んでたので【懐かしさ】も刻まれてたのが泣けました...(;_;)
(※【締め】→“W不倫”になったんは流石に(っ'ヮ'c)わろっつぁぁぁぁwww)
吉岡秀隆さんのサブカルチックな演技は勿論,【桜田ひよりちゃん】&【北山雅康さん】→“ハマり役の役者さん”になったので,この❸人の役者さんを今後も☑して行きたいですね∧(ё)∧
これから寅さんを観てみようと思っている皆様へ
ある年代になってわかってくる事がある。
例えば落語である。若い頃は古臭い演芸だと思っていた。しかし演芸場に何回か行って分かった、これは話芸の極致だと!
人の持つ力。想像する力。何ものにも代え難い力。
演芸場でこれは凄いと実感した。
談志師匠、曰く「落語は業の肯定である」
深く納得した。落語には愚かな人間が沢山出て来る。しかし愚かだが愛すべき人間だ。私達だって愚かな人間だ。不寛容とは真逆だ。
わかっちゃいるけどやめられないって言っても良いかも知れない。
例えば神社仏閣だ。ティーンエイジの頃は、修学旅行で古刹に行っても何も感じなかった。ただ古いだけ。線香臭いだけ。
馬鹿だ。その頃の私は馬鹿だ。その頃の私はただ眺めていただけだった。
今は違う。先人を思い。細かい部分に目を向けると新たな発見がある。飽きる事は無い。
神は細部に宿る。
例えば「男はつらいよ」である。10代の頃もたまに観に行ってたが、他に観る映画が無いと言う
消去的な理由であった。馬鹿な男が美女に
ふられる話かなあ、くらいの印象だった。
馬鹿なのは私だった。
かなり前の事だ。あるイベントで式根島に行った。自転車で30分もあれば一周できる小さな島だ。
しかし景色の美しさに仰天した。
半径2〜300メートル位の小さな入江。その外は太平洋の荒波。なんと海岸に近い所に露天風呂。時間がゆっくり流れている感じ。
何故か懐かしい。初めてなのに懐かしい。
銭湯に描かれている絵を想起させる。
その夜、式根島の小学校で映画の上映会が、あった。上映されたのは36作目「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」だった。
もうビックリですよ!私が見た風景が画面に活写されている!素晴らしい!
山田監督はこの美しい風景をフィルムに残したいと思った。小さな島なので「二十四の瞳」にオマージュを捧げ、第36作として「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」を完成させた。
その後初期の作品からビデオ視聴ながら見て行った。
3ヶ月位かけてで全作を見た。寅さんに対する思いがどんどん変わっていった。愚かな人間から好ましい人物に変化した。やがて大好きになった。
さらに崇敬し私の中の最高の手本となった。
寅さんは常に思いやりの気持ちを忘れない。短慮な所はあるが人の話をちゃんと聞く。また人の不幸を願うことは醜い事なのも分かっている。
柴又へも何回も通った。
この映画で初めて寅さんを観た方で旧作を見てみたいと感じた方もいるだろう。
最初から全部見るのが一番だが、私の中でこれを見て欲しいと思う5本をあげる。
① 一作目 男はつらいよ
② 五作目 男はつらいよ 望郷篇
③ 十五作目 男はつらいよ 寅次郎相合い傘
④ 十七作目 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
⑤二十五作目 男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花
五つに絞るのは厳しい、また異論もあるだろうが、個人的にどうしても見て欲しい五作だ。
日本の風景の美しさ、人を思いやる事の大切さ、下町の人情、言葉の裏にあるやさしさ、
全てが詰まっている!大好きな五作だ。
さて本作についての話に移りますが、もしかしてネタバレが含まれているかもしれません。ですからそれが嫌な方は読まないで下さい。
私は試写会でこの映画を観ました。久々に自分で応募して当たりました。場所は神田、神保町の教育会館 一ツ橋ホールです。
神田、神保町の場所を説明します。
四ツ谷、赤坂、麹町、ちゃらちゃら流れる御茶ノ水、粋な姐ちゃん・・・(自主規制)
まっ、その辺りです。
現場に着いて、ビックリ!早めに行ったのに大混雑!試写会で無料だからか?
貧乏人の行列だ‼️
まあ、私もだが・・・
上映が始まると、あちこちで啜り泣き・・・
あれ?! 私の頰が濡れてる!なんで?
泣く場面でもないのに泣けてくる。
主役は満男だ。なんと小説家になっていた!
周囲に促され仕方なくサイン会を開くことになった。そこに思わぬ人が現れた!
お話は現在パートの人、場所、物に触発されて
回想シーンが始まる。
さくらがメロンを持った時の事。くるのか?
くるのか?あのシーン?場内はザワザワですよ。
やはりきたーー!よっ!日本一!
お馴染みのメロン騒動ですよ。
もう場内大爆笑ですよ。みんな大好きなんだ!
私は前日にDVDで相合い傘観てるけど、大画面で、かつ満員の劇場で観ると格別だ!
いわば落語のような古典芸能の域だ。
わかっているけど笑っちゃう!
あの時代を代表する女優が画面に映し出されるたび、みんなうっとりですよ。
吉永小百合、今でも綺麗ですが若き日の小百合ちゃん。
まあ〜綺麗ね〜
そんな声が聞こえてくる。
田中裕子は妖艶な美女だ。想像つかないだろうなー、今時の人は。
大原麗子、大地喜和子、八千草薫、京マチ子
悲しいが鬼籍に入られたマドンナも銀幕の中では生きている。
時代(とき)の流れ。最初は電話を隣に借りていたさくらも今はスマホを使っている。くるまやもカフェになった。
しかし変わらないものもある。それは・・・
人情だ!人の情けと書いて人情。
物語の前半でお仏壇が出て来る。三枚の写真。
おいちゃん、おばちゃん、7年前に亡くなった満男の奥さん。寅さんの写真は有りません。
物語は終わり、シリーズ初のエンドロール。そこに寅さんの朗々とした歌声。
観客全員、滂沱の涙。
そして試写会にも関わらず拍手、拍手!
これ以上何を望むと言うのか?
50年に渡る長い長い、寅さんの物語。
寅さんは多くの人の心の中で生きている。
漂泊の詩人として今どこを旅しているのだろうか?
ありがとう寅さん、お帰り寅さん。
50年かけて作られた奇跡の映画
試写会で見ました。
個人的にはここ数年で最高の作品でした。
男はつらいよ、初めて観たんですが
こんなに笑えて泣けて、なんだか懐かしくて
少し切なくなって、心が暖かくなってくる
ホントに素晴らしい映画でした。
パンフレットに書いてましたが
あなたにまた逢えるなんて
叶うはずもないと思っていました。
なのに逢いたくて逢いたくて
あなたを知ってる人も、知らない人も
あなたをずっと待っていた気がします等々
私も知らなかったですが待っていました。
という気持ちになりました。
観たらとても元気になりました。
お金払って劇場で何回も観たいです。
たぶん明日からシリーズ全作を観ると思います。
渥美清さんてすごい俳優です。
もちろん山田洋次監督も素晴らしい。
出てくる役者さんも全員素晴らしい。
追記)劇場で改めて観ました。過去作品もかなり観てから
挑んだので今回は味わい深い想いで鑑賞しました。
やはり素晴らしい作品ですね。
人情の熱さに改めて感動
満男の記憶の中に出てくる寅さんは、やはり人情に熱かった。子供の頃から近くにいて助言されてきたとこが大人になって分かったのでないかな。勿論笑いもあり涙を誘うシーンも多々…
特に桑田佳祐によるオープニングの主題歌は涙が出るほどかっこよすぎ。往年の名役者の若かりしシーンもあり、寅さんファンには必見の作品です。
気持ち良く、ほっと、一息つくことができる、同窓会でした。
演じていらっしゃる方も、そして、観客席の方にとっても、懐かしさと楽しさが、たっぷり、詰まった、日本映画界の同窓会でした。
それから、ファンの方もたくさんいらっしゃると思うのですが、4K技術での後藤久美子さん・・・・・、とても衝撃的でした。
懐かしき映像
懐かしき映像がテンポよく流れ、よくできた作品と思いました。寅さんの彼女が、みんな素晴らしい女優になっており、先見の良さを感じたの私だけではないと思います。監督の偉大さがよくわかる作品でした。
終始半泣き。
試写会にて鑑賞。
以前は随分観た記憶のある男はつらいよも最近はめっきりご無沙汰で、頭の中の寅さんの存在も薄くなってきていた時に新作公開のニュースを知り、それからずっと楽しみしていました。
時は流れましたがそこにくるまやはありました。
懐かしいシーン多数。
ラストはニュー・シネマ・パラダイスのラストを観たときと似た気持ちになった。
ただこっちは物語の中だけではなくこのラストに辿り着くまで実際に50年かかってるから凄い。
主題歌を口ずさみながら家路についた。
みんなそうじゃないかなぁ。
総集編
試写会で観賞、普段観ている映画より周りの席にいる方たちの年齢層が高い(笑)
総集編といった作りで、昔のマドンナ達が続々とスクリーンに映し出される。こんな女優さんが出ていたんだと 感心してしまった。
久々に見た後藤久美子は海外生活が長いせいか、日本語に若干違和感があったが、変わらず美人さんでした♪
満男の娘、ユリ、こんな良い娘はいまの世の中には絶対にいません!
シリーズ全部観たくなりました。
12/5(木)
映画(試写会):男はつらいよ お帰り 寅さん
会場:一ツ橋ホール
実はこのシリーズをあまり観たことがないのですが、この作品だけをピンポイントで観てもとても良いお話しで面白かったです♪
主演は渥美清さんとなってはいますが、物語は吉岡秀隆さん扮する満男さんを軸に進むという展開でした。
過去作品は一つ一つ独立したお話しではありますが、全てちゃんとつながっていて大河ドラマのような世界観なんだなぁと思いました。
この作品単体でも十分に面白かったのですが、過去作をちゃんと観ていればもっともっと面白く、感動的に感じるはずです。
ちょっと過去作品を観てみたくなりました。
内容とは関係無いですが、吉岡秀隆さんと美保純さんが一緒に映っているシーンを観ると、どうしても北の国からを思い出してしまい、2人の会話に違和感を感じてしまいました。
当たった試写会で観賞 ありがとう山田洋次監督
小説「悪童」読んで(図書館で借りて🙏)、NHKドラマ 少年寅次郎も見たら、当選ハガキがきた。 神様はどこかでみていらっしやるんですね。
良かったですよ。すごく。
新宿ピカデリーで2019年12月10日火曜日午後7時から観賞
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