「みんな幸せなのかしら?」男はつらいよ お帰り 寅さん 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
みんな幸せなのかしら?
冒頭、桑田さんの思いの籠もったオープニング曲熱唱から既に涙目に。
そのあとはエンドロールまでずっと涙が枯れることはありませんでした。
自分のこととなるとからっきしグズでダメな癖に、誰かを応援する時はバカらしいほど本気になる。
現実の日常生活においては、お前にだけは言われたくない、と思うような場面がたくさんありますが、寅さんに言われると本当に背中を押してくれている気になるんだと思います。
道徳観とか説教じゃなくて、寅さんはいつも、その時その人にとって『絶対に後悔するようなことをさせない』選択をするように励ましてくれるのです。
僕の叔父さん(寅さん)ならきっとこうする。
日本のあちこちで、家族や友達が悩んでいる時にそんなふうに考える人が増えたら、生まれてきてよかったと思える瞬間がもっと増えるような気がします。
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グレシャムの法則さんのコメント
2019年12月29日
kossyさん、ありがとうございます。
アクション映画やヒューマンドラマで、自分の分まで頼む、と人に託すセリフがありますが、寅さんは普通の人が自分の為に使うエネルギーを全部、何倍にもして人に渡してしまうのですね。
もし愛情や親切にも贈与税が課されるのだったら、満男の支払うべき贈与税はめちゃくちゃ高額だと思います。
kossyさんのコメント
2019年12月29日
そのときその人にとって絶対後悔するようなことを選択させない!
他人にはよきアドバイザーなんだけど、自分の恋バナだけは後悔ばかりの寅ちゃんだから人気があるんですよね~