「寅さんが愛された時代、人情やときにお節介をも愛された時代。」男はつらいよ お帰り 寅さん myaa1969さんの映画レビュー(感想・評価)
寅さんが愛された時代、人情やときにお節介をも愛された時代。
1969年、昭和の世に誕生、日本人の心だった『男はつらいよ』。寅さんが愛された時代、人情やときにお節介をも愛された時代。寅さんを失って約4半世紀、ふと新幹線でナタを振り回して誰でもよくて2人以内の殺人ならばと念願の死刑は逃れられ法廷で万歳三唱した稀代の狂人が思い浮かんだ。人情がこの映画の愛すべき主人公を生み出し、人々の心を癒した時代から今や『男は』って言葉すらもタブーとされる。どこか懐かしく失われた心がスクリーンから溢れてジワリと涙が出た名作。
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