「【漸く手に入れた”エアジョーダン1”を暴力的にチンピラに取られた少年が、暴力的に取り返す負の成長物語。】」キックス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【漸く手に入れた”エアジョーダン1”を暴力的にチンピラに取られた少年が、暴力的に取り返す負の成長物語。】
■カリフォルニア、リッチモンド。
15歳の背が小さいカーリーヘアのブランドンは、憧れの”エアジョーダン1”を購入する。それまで、苛められていた彼に、女の子が寄って来るし、仲間のリコとアルバートも一目置く。
だが。町のチンピラ、フラコに暴力的に”エアジョーダン1”を奪われてしまう。
ブランドンはムショに入っていた叔父のマーロン(ナント、マハーシャラ・アリ)の家に行くが、相手にされない。だが、ある部屋で銃を見つけ、彼はフラコの家にリコとアルバートと忍び込み、靴を取り返す。
だが、フラコも小さな息子?と靴を取り返しに来る。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・不思議な映画である。だが、惹かれる。ブランドンの周りには宇宙服を着た男が付いて回る。月面着陸をしたアームストロング船長の様な格好をしている。彼は、何を意味しているのだろうか。
・ブランドンは、序盤はビビりとして描かれ、実際にマーロンからは”ビビりだったもんな”と揶揄われるが、彼はビビることなくフラコの家に銃を持って行き、”エアジョーダン1”を取り返す。
・そして、彼を追って来たフラコに銃を突き付けられながらも、反撃する。彼は銃を捨てるがフラコに反撃され血だらけになる、
だが、フラコはそれ以上手を出さず、小さな息子?には”又、買ってやる。”と告げその場を去る。
<そして、ブランドンは血だらけのまま、取り戻した”エアジョーダン1”とリコとアルバートと共に歩み去る。
ブランドンの声が流れる。”両手には銃、リュックの中にはライフル・・。”
これは、ブランドンがフラコの様に悪の道に進むのだろうか。
とりあえずは、ブランドンがひ弱な少年から男になる様を描いた物語としておこう。>