劇場公開日 2018年12月1日

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キックスのレビュー・感想・評価

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3.5男らしさって何だ

2019年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

一見、女の子のような風貌の黒人の少年。それゆえに周囲から男らしくないと見られがちで悔しい思いをしている。だからこそ、かっこいいスニーカーをゲットして周囲を見返してやりたい。アメリカの黒人社会の男らしさに対するプレッシャーは日本よりもはるかに強い。強くなければ舐められる。スニーカーを奪われた少年は取り返し、男を上げてやると決意する。
しかし、そんな男らしさを求める、求められる社会は歪んでいる。殴ったり、物を盗んだりが男らしいのか。マハーシャラ・アリ演じる主人公の叔父の言葉に少年は逡巡する。

『ムーンライト』にも描かれたような、黒人社会のマッチョイズムに対する批判がこの映画にはある。スニーカーを取り戻すことで男として成長するのか、それとも人間として成長するのか。この通過儀礼が意味するのはなんだろう。
男は男らしくなければいけないのか。そもそも男らしさに暴力に必要だろうか。とても現代的な問いかけだ。

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杉本穂高

4.0黒人社会とヒップホップ

2021年5月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD
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ali

5.0不良の世界

2021年1月19日
iPhoneアプリから投稿

限界が近いアメリカのダウンタウンと滅多に限界を超える事のない日本では、全く感覚が違うもんだけど、危険なほどカッコ良く見えるのが不思議だ。

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しげ

4.0彼らはストリートで全てを学ぶ

2019年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

これは成長の痛みを感じる青春ものだった

主人公の少年ブランドンは、貯めていたお小遣いで、どうしても欲しかったジョーダンのスニーカーを買う

しかし、買ったばかりのスニーカーは町の不良に奪われてしまう

そこで、ブランドンは友達を連れてスニーカーを取り戻しに行くのだが…

たかがスニーカーの奪い合い

だけど、それがきっかけで、抗争になったり、銃が出てきたり、死者が出てくる話に発展していく

正直、そのすさみっぷりには、マジかよってビビってしまうけれど、それが、アメリカの貧困層の現実なんだなと思った

その中で、主人公のブランドンは少年から大人へと成長していくのだけど、そのためには、様々な痛みを伴うことになる

それが日本人だったら、社会へ出て、責任を負うことを知り、時に失敗しながら、大人へと成長していく

しかし、この映画に登場する少年たちは、それをストリートで学んでいく

奪われたものは、自分の力で奪い返すこととか
自分の身勝手で友達を巻き込んだら、その友達を傷つけられた落とし前は自分でつけるとか

そうして痛みを感じながら、彼らは大人になっていく

それは、まるでヤクザの世界に似ているけれど、彼らが暮らしているコミュニティが、そういう世界なのだ

だから、そんな社会で生き残っていくために、彼らはそうやって、自分の力を見せつけていくしかない

ヘタレの私は、絶対、そんな地域から抜け出したいと思ってしまうけど、彼らはそこ以外に住める場所がないのだ

そこから抜け出すには、バスケ選手や、ラッパーになって成功するしかない

そんな、アメリカのブラックコミュニティの現実を見せつけられた作品だった

追われても、痛めつけられても、這い上がる
そうやって、彼らは大人になっていくのだ

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とえ

3.0たかがスニーカー、されど

2019年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

彼にとっては「されど」何ですね。でも、あそこまでのことになってしまうのは自分でも考えて無かったでしょうね。

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ごっとん

4.0ヒリヒリ痛い

2018年12月20日
iPhoneアプリから投稿
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P

2.0日米の差

2018年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

半殺しの目に遭って『男になったな』って、すごい世界だ、そんなの日本じゃ任侠ものくらいだ、アメリカで男になるのは大変だ
しかもかなり人命かかわる場面でも友情に厚いあたり、そんなに非日常ではなさそうに仕上がっている
日本人だから現実感薄いのかな、と思うが、宇宙服は非日常を表しているのかな…

ただ銃や人殺しはともかく、素手で人を殴ると自分も痛い、とかは子供時代に体験すべきだし、そういう喧嘩にはルールがあるということも併せて知るとよいと思うので、終わり方は納得いくものだった

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magnolia

2.5今後に期待

2018年12月1日
iPhoneアプリから投稿

スラムの町並みや住人たちのただれた生活にはリアリティを感じましたし、友人二人のキャラクターもよかったので、退屈せずに観れました。

内容としては、酒、タバコ、麻薬、女、暴力といったものがうずまく町で、まともに生きる、自分を守ることがいかに難しいかを思い知らされます。

あまり、目新しさや、意外な展開はないように感じましたが、監督にとってこれがはじめての長編作ということを考えると、今後には充分期待できる出来だったかと思います。

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ユージーン