劇場公開日 2022年6月17日

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峠 最後のサムライのレビュー・感想・評価

全176件中、41~60件目を表示

1.52022 189本目

2022年11月20日
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知的

渋い。役者もこの監督の映画も渋いですねぇ。
時代劇でよくあるのは詳しくないので何を言っているのか理解できないときがあるんですがこの作品も自分の理解力がなくそんな感じでした。

自分がもっと年配になり改めて観たとき評価は変わると思います。

結局、松たか子は逃げれたのかな?

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しゅん13

2.5悪くない

2022年11月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

役所広司もいつも通り良かった。
だが、肝心の河井継之助に余り魅力を感じない。
傑物ではあるのだろうが、
この程度なら(失礼)幕末動乱の時代にはごまんといたのでは?
田中泯も存在感はあったけど魅力は引き出せていなかったなぁ。
松たか子も然り。

司馬遼太郎の原作既読。
司馬作品がつまらなかろうはずはあるまい。
読んでみたい。

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みみず

2.5“最後のサムライ”っていっぱい居るね

2022年10月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

寝られる

原作は司馬遼太郎。名作小説。
監督は小泉堯史。黒澤作品縁のベテランスタッフ。
主演は役所広司。仲代達矢、香川京子、田中泯、井川比佐志らベテラン、松たか子、佐々木蔵之介、吉岡秀隆ら実力派、芳根京子、永山絢斗、AKIRA、東出昌大ら若手…豪華俳優陣。
日本映画の匠が集った時代劇。これぞ格調高い日本映画。
格調高過ぎた…?

司馬遼太郎の原作小説は未読。既読者によると、半分も映像化されておらず、この映画版だけでは本来の『峠』を伝わり切れてないという。
またまた歴史に疎い恥を晒すが、実在の人物である主人公・河井継之助の事も全く知らない。ネット検索して本人の写真画像は見た事あったかもしれないが、ほとんど初めて知ったようなもの。
全くの無知でも勉強になり見応えある作品もあるが、今回ばかりは未読で無知者には敷居が高過ぎた。

長岡藩家老、河井継之助。
徳川慶喜の大政奉還後、東西に分裂し戊辰戦争が勃発した幕末日本に於いて、戦争回避と武装中立を目指す。
が、長岡藩も戦火に呑み込まれ、継之助も闘いの渦中へ…。

幕末の偉人は先見の明を持つ。新しきもの、開かれたものがこの国を発展させる。
それでいて武士としての誇りを失わない。
新しきと古き。美談と悲劇。
両極端の魅力を併せ持ち、その生き様と人物像はカリスマ性ある。
が、作品そのものに継之助のような魅力を感じられなかった。

戦闘シーンもあるものの、展開自体は淡々と平淡。
小泉監督と役所広司が組んだ前作『蜩ノ記』も同様だが、主軸がはっきりとし、ヒューマン・ドラマとして見応えがあった。
本作も継之助の生き様、歴史の悲劇的な逸話、夫婦愛などの魅力ある要素を含んでいるが、う~ん…噛み合っていないと言うか、どれを主軸に置きたいのかぼやけている。
各エピソードも原作小説を要所要所かいつまみ、ただ並べただけにしか感じなかった。よって、テンポも盛り上がりも引き込みもあったもんじゃない。
作品の質は高い。日本映画の匠の技。
が、演出や脚本が今一つ。
“昔ながら”や“古き良き”の精神は欠けがえないが、それが時に作品や日本映画を停滞させる節がある。

作る側や演じる側は本当に作品を理解し臨むのだから、天晴れと思う。
が、時々それが見る側に伝わらない事も…。
作り手の書き込み不足か見る側の理解力不足か、否はどちら側にもあるかもしれないし、無いかもしれない。
何だかそれは皮肉だ。作品に掛けて言うなら、悲劇だ。

未読で無知の自分はここいらで黙るとしよう。
最後に強いて言うなら、
“最後のサムライ”ってあちこちいっぱい居るね。

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近大

3.0やはり文庫本「峠」のなかの河井継之助がすべてでした

2022年10月6日
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あの小説を映画にするって、難しいんじゃないのかなあ・・。
知人から、司馬遼太郎の「峠」が上映されると聞いたとき、ふと感じました。

映画は、小説のなかから場面を慎重に選びとり、役所広司と松たか子のすばらしい演技で、凛々しく、美しく、哀しい物語りにまとまっていたと思います。
ただ、小説であれば、たくさんのエピソード、人との出会い(たとえば吉原の小稲、松山藩の山田方谷、福沢諭吉など)が延々と続き、それを読むうちにだんだんと河井継之助という強烈な個性がこちらに染み込んできて、いつしか、継之助の感じ方や判断・行動を「なるほど、そうするのしかないのだろうな」と納得し共感するようになります。

そのような継之助のイメージが映画の前半で観る人のなかに創り出せないと(時間的に無理だと思いますが)、たとえば小千谷談判の場面で、いつもらしからぬ継之助の忍耐、へりくだり、逡巡、最後に痛切な悲壮感をもって諦め、これが激烈な戦争突入へのエネルギーに切り替わるのですが、これは演技だけで表すのは無理で、「・・・こうして戦争になってしまいました」という単なる説明になっていると思います。
ガットリング砲がなにかおもちゃのようにしか見えないとすれば、それはガットリング砲に託した継之助の強い長岡平和希求の気持ちと、入手までの努力がわからないからです。

「峠」はやはり司馬遼太郎の文庫本二冊でじっくり楽しむものだ、という直感は当たったような気がします。

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jackal

2.5河井継之助の人となり・思想・哲学が語られていない

2022年8月25日
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鑑賞方法:映画館

北越戦争を中心に描かれて、河井継之助の人となり・思想・哲学が語られていない❣ 原作「峠」は司馬遼太郎作品の中で最も好きな時代小説。戊辰戦争の最中で、越後の小藩・長岡藩を「中立・独立国」としてやり抜こうとした河井継之助。私が期待したのは河井継之助がその信念を獲得した経緯、期待外れ❣ 備中松山の藩財政を立て直した山田方谷のもとへ留学した経験は外せない。河井の考え方の基盤になった陽明学のスローガン「知行(ちこう)合一(ごういつ)」【「知識と行動はひとつになるべきだ】にも触れて無かった。キャスティングは素晴らしい❣ 小千谷談判交渉の相手の軍監・岩岩村精一郎(吉岡秀隆)はミスキャストやと思った。

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浪花のしんちゃん

3.0風雲のなかで独立する!

2022年8月15日
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歴史には無知なのだが、戊辰戦争の旧幕府側のメインキャストとして徳川慶喜、松平容保、伊達慶邦と並んで河井継之助の名前は聞き覚えがある。が、北越戦争の総督だったとは知らなかった。
長岡藩が新政府軍(西軍)と佐幕派(会津藩)との調停役を果たそうとしていたこと、自藩は独立国を目指していたこと、更にはそれらは継之助の強い思いだったことが説明される。
どうやら、継之助にスポットを当てたのは司馬遼太郎が最初のようだ。多分に司馬の創作が含まれているようだが、「峠」によって継之助は広く知られる人物になったらしい。

徳川幕府も、徳川家を敬い奉る大名たちも、尊皇の意識は高い。慶喜の大政奉還を大英断だと解釈している家臣たちにとっては、徳川に逆賊の汚名を着せる薩長の暴挙は許しがたい。
一方、薩長の目的は徳川幕府の掃討だから、調停の余地などない。
佐幕派も義を貫くことだけに固執したわけではなく、家臣や領民の命を守るために戦争回避の努力はしている。映画で描かれた長岡藩の嘆願書だけでなく、会津藩ほかの各藩も天皇への恭順を示して嘆願していたが、新政府軍は受け入れなかった。
武士たちが侍であり続けようとすることで、勝ち目がない戦に突き進まざるを得なくなる悲劇。その時代のうねりの中で長岡藩家老河合継之助という男が、いかに振る舞い、いかに死んでいったか。この破滅の美学を、江戸時代最後の僅か1年間で描く。
自分には、継之助に最後まで付き従った奉公人松蔵(永山絢斗)に、他の侍たちの誰よりも美しさが感じられた。

映画の冒頭に継之助が指揮を執る軍事訓練シーンがある。鉄砲を持った足軽たちが隊列を組んで射撃をするのだが、この様子がなんとも頼りない。狙った演出であれば、だから戦には勝てないのだと印象付ける効果はあったが、そうではないように感じた。エキストラの統率が取れていなかったのだろうと思う。
小泉堯史監督率いる黒澤組スタッフが作り上げた作品という評価を耳にするが、黒澤明は大人数のエキストラを使った場面でこそ画面の端にまで緊張感をもたらす統率力があった。
戦闘場面としては長岡城の攻防戦などが描かれるが、迫力がないとは言わないものの、映画的スケール感をもっと出せなかったものだろうかと、残念に思う。
新政府軍は物量で圧倒したはずだが、それが見えないので長岡藩の善戦ぶりも伝わらない。
小泉監督は一人の侍を淡々と描く力量は高いと思うが、スペクタクルは師匠には遠く及ばない。

ならば、人物描写に重心が置かれているのかと言えば、それほど深掘りされてもいない印象だ。
繰り返すが、私は歴史に無知で河合継之助という人物のことを知らない。
彼がなぜ独立を主張するに至ったかは全く描かれていないし、それに対する長岡の藩論についても触れられていない。
これが、あえて説明するまでもない周知のものなら、自分の無知を恥じるだけだ。
特段の活躍を見せるわけではない幼馴染みの藩士川島(榎木孝明)や藩医良運(佐々木蔵之介)といった仲間を登場させているのに、反対意見の者は出てこない。
北越開戦へのターニングポイントとなる新政府軍監岩村精一郎(吉岡秀隆)との会談の描きかたも軽い。史実として岩村は継之助の嘆願を一蹴したのかもしれないが、岩村には岩村の思想があり、継之助の何かが気にいらなかったのかもしれない。もう少し議論の内容に踏み込めなかったものだろうか。吉岡秀隆をキャスティングしてるのだから。
北越戦争の戦況もよく見えない。継之助の指揮がどのように戦況を左右したのか、沼を渡って城を奪還する作戦くらいしか描かれていない。
どれかひとつでも深掘りしていれば、ドラマに厚みが出ただろう。

この映画は、「河合継之助について予習してからご覧下さい」とか「原作を読んでから劇場へ」という断りを入れるべきだったと思う。

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kazz

4.5「長い台詞回し」久々に観賞

2022年8月3日
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日本の時代劇映画では、トップクラスの満足度でした⚔
司馬遼太郎の原作を元にした、分かりやすくてよく考えられた台詞が良かったです。
音響も細かいところまでしっかりして、良く作り込まれた映画の印象。
役所広司の台詞回しもいいけど、やはり松たか子のナレーションが秀逸。

ここで、「役所広司の台詞回し」についてひと言…
最近の日本映画は漫画の原作が多いせいか、文学が原作の映画特有の長い台詞回し(特に司馬遼太郎作品は台詞が長い)はこの作品で久々に観賞しましたが、やはりいいものですね🎦

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naosan_5.jeweler

4.0幕末は面白いなぁ

2022年7月31日
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幕末でよく語られるのは、新撰組や薩長の志士たちの戦いだ。そのら誰に焦点を当てるかに寄って、いろいろな話があるし、どれも面白い。
今回はそんな幕末の雄藩に立ち向かった、小さな藩、長岡藩の話だった。これをみると、戊辰戦争の影に語られなかった当時の武士の生き様、心意気を感じる。
天皇を担ぎ出して、まんまと官軍になり、徳川を賊軍に仕立てた薩長のやり口に反発。長いものに巻かれて寝返る数々の藩の中、自分達の正しいと信じる道をすすむ。方針だけ決めてあとは家老に完全に任せる殿様もあっぱれなら、全てを背負って最後まで突き進む最後の武士の姿は、本当にかっこよかった。松たか子が芸者遊びに連れて行かれて、芸者と一緒に踊るシーンは所作がとても美しかったこと、役所広司が話すセリフに日本の武士の覚悟が詰まっていたこと、仲代達矢の存在感、などなど私にはとてもいい映画だった。

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ニョロ

2.0役者はいいが、シナリオはプア

2022年7月24日
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原作が素晴らしいので、どのように映像化されるか期待していたが、深みの感じられない内容だった。

役所広司さん、松たか子さん始め、役者さんの演技は素晴らしかったが、それに依存しすぎ。

河井継之助という人物がなぜあのような人間になったのか?
なぜ藩で登用されたのか?
長岡藩の当時の時代背景などが描かれないため、武士の生き様という視点の提供に終始してしまった印象。

ストーリーも非常に単純で、ダイナミズムやワクワク感がなかった。
それでも人が生きるということを考えさせてくれる映画ではあったし、心を揺さぶる役所さんの演技、凛としたたたずまいは素晴らしい。

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天使の夢

4.0時代劇

2022年7月20日
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予告より、夫婦愛の濃い内容を予想していたけれど、松たか子さんが演じる妻はそれ程重要な役ではない感じだった。良い妻っていうだけ。ストーリー的に特別と感じない内容だけれど、俳優さんの演技は流石。

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よっしーな

3.5原作は好きだ

2022年7月19日
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吉泉知彦

1.5ロングランだそうで

2022年7月18日
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シン・ウルトラマンより先にみた作品ですが、なんと感想を述べていいのか考えあぐねているうちに1ヶ月ほど経ってしまった。

正直つまらなかった。
なぜかと聞かれるとなかなか返答に困るけど、なんというか60歳以上の男性が理想とする上司の半生を滔々と聞かされている感じ。
しかも聞けば聞くほどイタイところが目に付く。

ターゲットがそこだろうから若輩者がみに行ったのが悪いと言えば悪い。

そういえば自身の父親が長岡出身の半藤一利が『あの戦争と日本人』の冒頭に『長岡は反薩摩だ』と書いていたのを思い出して、こういうことだったのかと合点が言ったのが唯一の収穫。

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jojo助

3.0見せ場や山は無い

2022年7月18日
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2022/07/17@MOVIXさいたま

役所広司かっけ〜〜

ストーリーは落ち着いてて大きな見せ場や山場は無いように感じた

場面が切り替わる時、右から左に画面がスライドして切り替わるのがなんか安っぽくて笑っちゃう
シリアスなムード壊れる

役所広司の前で炎を焚くシーン、
まるで役所広司が燃やされてるようで切なくなった

ヌルッとサラッと終わった

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すずかけ

4.5河井継之助

2022年7月18日
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原作峠を10年以上前に読み、役所さんが演じるとなれば必見と思い、やっと鑑賞できました。
晩年の河井継之助しか描かれてませんでしたが良作でした。
大河ドラマとかで取り上げてくれれば若い時代も描けると思うんですけどね。

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bun

3.0何を観せられたのか…

2022年7月17日
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恥ずかしながら原作未読なので、この作品だけでは何が何だかよくわからない。サムライ魂は結構だが、全く勝ち目のない戦に突入せざるを得なかったのは何故なのか。無謀な戦争に突入して行った日本軍が好んで使っていた大和魂と大差ないようにすら感じてしまう。そんな義に殉じる「滅びの美学」的価値観のサムライの話なら、別に今更観たくもない。「民の安寧」「自由と権利」などという言葉も空疎に響く。
きっと止むに止まれぬ何か、があった筈。明治維新政府が必ずしも正しいわけではなく、徳川200年の平和な時代など近代史は色んな角度で再評価されている。

これは原作を読まなければ。しかし原作の助けがなければ理解できないようでは、映画作品として成立しているのだろうか…。

画的に好きなシーンがいくつかあったことや、作品の「間」が良かったので3点にしましたが、内容的には…。

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哲也

2.5新たな日本を誰より見たかった男の最後の悪あがき!!

2022年7月17日
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鑑賞方法:試写会

侍の世が終わりを告げようとする時代。そんな空気感を誰よりも敏感に感じ、新たな日本の夜明けを見据えていた河井継之助。

そんなの継之助視点から描く、激変の日本。

西洋文化を柔軟に受け入れてきた男が、その想いとは裏腹に、自分の侍としての立場が邪魔をする。誰よりも新たな日本の姿を見たかった男が、それが叶わぬ方向に向かっていってしまうもどかしさと、葛藤をじわじわと描いた人間ドラマ。

そのため、侍のチャンバラ映画だと思って観ると失敗する作品だ。

日本を代表する新旧役者陣の緊迫感のある掛け合いという点においては、十分に見応えはあるのだが、チャンバラがないというのも合わせて、全体的に地味な画が続くため、エンターテイメントとしての見応えは全くない。

若い世代の心を打つような要素は皆無であるし、こういった時代劇でありながらチャンバラの少ないドラマ重視作品を好む層というのがいなくなっているのが現状。

そんな需要の変化が、皮肉なことにタイトル同様、最後に向かっているような気がしてならない……。

映画としての構成は破綻しているため、歴史好きという人が辛うじて楽しめるか……といったところだ。

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バフィー吉川(Buffys Movie)

3.5役所広司は時代劇がよく似合う

2022年7月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

2022年映画館鑑賞31作品目
7月15日(金)イオンシネマ石巻
6ミタ0円

原作未読
原作は『梟の城』『御法度』『関ヶ原』『燃えよ剣』の司馬遼太郎
監督は『雨あがる』『博士の愛した数式』『蜩ノ記』の小泉堯史
脚本も『散り椿 』の小泉堯史

幕末
大政奉還
西軍にも東軍にもつかず藩を中立する形で和平の道を目指す夢を見た長岡藩家老河井継之助の物語

出だし序盤まあまあ
中盤まあまあ
戦のシーンも良い
だけど終盤なんだかなあ
雑に感じた
丁寧さに欠ける
モヤモヤした気分
古今和歌集に押し切られた形だ

城を奪い返すくだりはカッコよかった

役所広司の声が大きい
現代劇より時代劇の方が向いている

河井継之助に役所広司
継之助の妻・おすがに松たか子
継之助の母・お貞に香川京子
継之助の父・代右衛門に田中泯
徳川慶喜に東出昌大
長岡藩の旅籠屋の娘・むつに芳根京子
のちに洋画家になる絵描きが上手な長岡藩の若い藩士・小山正太郎に坂東龍汰
河井の幼馴染で長岡藩士の川島億次郎に榎木孝明
長岡藩軍事掛・花輪求馬に渡辺大
長岡藩軍事掛・山本帯刀にAKIRA
継之助に仕える従僕・松蔵に永山絢斗
継之助の友人で小山正太郎の父の長岡藩藩医・小山良雲に佐々木蔵之介
濁沢村の阿弥陀寺に住む月泉和尚に井川比佐志
戦火のなかで孫を抱える老人に山本學
土佐藩軍監・岩村精一郎に吉岡秀隆
前長岡藩藩主・牧野忠恭(雪堂)に仲代達矢

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野川新栄

3.5太陽に向かう烏

2022年7月15日
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太陽に向かう烏が象徴的で、峠の映像も美しい。
河合継之助の仕事ぶりと愛妻家な様子にどんどん惹き込まれて行く。
むしろ長岡藩は日本で、日本が世界と置き換えて見てしまう昨今の世界事情。
本来はどちららとも争わない永世世中立になれればよかったんだが。
河合継之助の志は今の日本の政治家に欲しいなと思いながら鑑賞。
松たか子がほんとに愛らしい可愛い妻でほっこりする。
同じ司馬遼太郎の映画でも、燃えよ剣がダイジェストCMのようで酷かっただけにこちらはきちんと描けていた染み入った。

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momo

1.5豪華出演陣による再現ドラマ

2022年7月12日
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鑑賞方法:映画館

僕の故郷の有名人のお話。見ないわけにはいきません。かといって、本人のことを大して知らない不届き者の私は勉強のつもりで鑑賞です。

結果、がっかりしちゃいました。うーむ、カッコいいセリフと場面を繋げただけな気がするドラマなんですよね。「このエピソードいいよねぇ」をただ羅列したような・・・・・。河井継之助の人となりが全然見えてこないのです。人物像が全く薄味で・・・。なんだかなぁなんですよね。

あぁ、だからこう考えるのかぁ・・・ってのが皆無で「これやりました」「こうなりました」ばかりで、人間ドラマにすらなってないのです。最後のサムライ最後のサムライって・・・「一体どういう意味の最後なの?」って言いたくなります。言葉をフューチャーしすぎて一人歩きしすぎてない?不勉強な僕としては、「なぜ身分がなくなる世を予測していながら、見通し暗い判断をしたのか?」この理由を知りたかったなぁ・・・。

観賞後にネットで河井 継之助情報を見たレベルの僕がいうのもなんですが、民衆から反旗を翻されたこともあるはずですが特に語られずで。なんともやっぱり「美味しいとこだけお届けします」感が否めないんです。

何はともあれ、オラが街の英雄映画にしすぎじゃない?新潟県が最大限支援しているようですが、あまりに「英雄にしてください!」って要望出しすぎたんじゃなぃ?なんだろう・・・もしかして観光戦略映画なのか?・・・だったらそれはそれでアリかもね。

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バリカタ

0.5こんな点数つけたくなかった

2022年7月11日
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原作の大ファンです。
読みすぎて表紙はボロボロです。
なので、映画化が決まった時に本当に嬉しかったし、劇場で見られることを心待ちにしていました。
しかし、この内容は良くない。ガッカリを通り越して、怒りが湧いてくるレベルでした。
申し訳ないが、時代背景や河合継之助、そして原作への理解が全く足りていません。
ものすごく浅いところだけを描いているとしか言いようがなく、原作へのリスペクトが全く感じられなかったです。

自分は今まで見た映画でこんな点数をつけたことはありません。でも、今回は本当に許せないと思いました。

こんな作品にするなら映像化しないで欲しかったです。原作大ファンの自分からしたら、この作品は冒涜しているとしか言いようがない。

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健太郎